センダンとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- センダン
- 学名
Melia azedarach
- 英名
- Chinaberry
- 和名
- 栴檀(せんだん)
- 別名・流通名
- オウチ、タイワンセンダン
- 科名
- センダン科
- 属名
- センダン属
- 原産地
- 日本、中国、台湾
センダンの特徴
センダンはセンダン科の落葉高木。センダンの葉、実、樹皮は、虫除け、しもやけやあかぎれ、虫下しなどに対処する薬用植物として使われてきました。
センダンは生長すると10~20mくらいになる高木のため、個人宅の庭木というよりは、広い通りの街路樹や公園樹として植栽されています。
ことわざの「センダンは双葉より芳し=大成する人は幼少時から優れている」の中のセンダンは、香木として有名な白檀(ビャクダン)のことで、センダンのことではありません。
センダンの花は、初夏の5月~6月に開花します。花びらの外側としべのあたりが紫色、花びらの内側が白なので、つぼみの時は木一面が紫色、開花とともに淡い紫色に見た目の色合いが変化していきます。色の名前の「楝色(おうちいろ)」は、センダンの青紫色の花からきています。
花の後の初夏に緑色の果実が実り、秋に向かって少しずつ大きくなり、冬になると白っぽい実となっていきます。
センダンの実は有毒で、人や家畜が食べると中毒症状を起こします。薬用植物と有毒を併せ持つ樹木です。
センダンの種類には、庭木として流通しているイッサイセンダンがあります。イッサイセンダンはセンダンの矯性品種で、個人宅の庭木としても植栽されています。
センダンの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 10~20m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 紫 |
開花時期 | 5月~6月 |
センダンの種類
シロバナセンダン(白花栴檀)
植物学者牧野富太郎氏が命名した花が白いセンダン。
イッサイセンダン(センダン一才性)
センダンの矯性品種で、花や実が若いうちから付くように改良された品種。庭木としてよく使われる。
斑入りセンダン
白~白黄の斑入り種
斑入りセンダン・フラッシュダンサー
黄色い斑入り種
インドセンダン
インド原産の常緑高木。虫よけなどの効果があるとされるニームの別名。
センダンの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け |
センダンの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い所を好みます。
順応性があり、東京程度の気候なら植栽可能ですが、もともとは暖地に自生している木のため、寒冷地への植え付けは適していません。また、大きくなるので植栽には広いスペースが必要です。
用土
さほど土を選びません。
センダンの育て方のポイント
水やり
生長が早く、大木になるため、地植えでの栽培が一般的です。植え付け直後以外は降雨に任せて問題ありません。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
センダンの詳しい育て方
選び方
センダンは生長が早く、最終的には大木になるため、広いスペースに植栽する樹木です。限られたスペースの庭木として育てるなら、矮性種の一才センダンを選びましょう。
植え付け
寒さにはさほど強くないため、植え付けは4月ごろに行いましょう。
剪定・切り戻し
特に剪定しなくても自然樹形で整うため、不要枝を剪定する程度です。剪定は休眠期の12月~3月に行います。
花
センダンの花は、5月~6月に開花します。
花が終わると、グリーンの実が膨らみだし、秋にかけて徐々に大きくなります。
11月頃のセンダン
収穫
センダンの実つきの枝は、枝もの花材として流通があり、白い実はドライフラワーにもなります。
冬越し
秋に落葉し、実は落葉後もしばらくは木に残ります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができます。