ワイヤープランツの育て方|植物図鑑
- 植物名
- ワイヤープランツ
- 学名
Muehlenbeckia axillaris
- 英名
- Creeping wire vine, Sprawling wirevine
- 和名
- ワイヤープランツ
- 科名
- タデ科
- 属名
- ミューレンベッキア属
- 原産地
- ニュージーランド
ワイヤープランツの特徴
ワイヤープランツは小さなグリーンの葉が可愛らしい、匍匐性常緑小低木です。ワイヤープランツという名前の通り、細いワイヤー(針金)の様な茎が特徴的です。耐寒性が非常に強く、地域によって差はありますが冬でもグリーンの葉を絶やしません。生育旺盛で、露地植えにするとフェンスやトレリス、他の樹木などに絡まりながらどんどんと広がっていきます。華奢なワイヤーのような茎はツルのように見えますが、ツル性ではありません。
環境が合えば、春から夏にかけて小さな花とその後に種子ができます。とても小さく見つけにくい花と実ですが、光沢のあるグリーンの葉よりも明るい黄緑色の花が咲くので、注意深く観察してみましょう。
ワイヤープランツは寒さで葉が全て落ちてしまっても短く刈り込んでおくと、春の暖かくなったころにまた新芽を出し始めます。また、剪定のときに切った枝は水に挿しておくことで発根するので、水耕栽培で楽しむことが出来ます。
ワイヤープランツの詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
---|---|
草丈・樹高 | 10㎝~5m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
花色 | 淡い黄緑色 |
開花時期 | 5~7月 |
ワイヤープランツの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 |
ワイヤープランツの栽培環境
日当たり・置き場所
屋外
ワイヤープランツは日光が一切当たらないような日陰以外であれば問題なく育ちます。ただし、日当たりの良い場所の方が元気に育つため、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにしましょう。
室内
ワイヤープランツは耐陰性があるため室内の明るい場所であれば育てることが出来ます。室内で育てる場合はエアコンの風がワイヤープランツに直接当たらないよう注意しましょう。
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用土
ワイヤープランツは水はけの良い土壌を好みます。痩せ地でも育つ強健な植物なので、過肥にする必要はありません。市販の培養土で問題なく育ちます。
ワイヤープランツの育て方のポイント
水やり
地植えのワイヤープランツは、根付いてからは水やりの必要はありません。鉢植えのワイヤープランツは、表土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらい、たっぷりと与えます。
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肥料
ワイヤープランツは痩せ地でも育つ強健な植物です。特に追肥の必要はありません。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
ワイヤープランツの詳しい育て方
選び方
ワイヤープランツを選ぶときには葉がよく繁っているもの、葉に光沢があるものを選びましょう。葉が柔らかく、色も全体的に黄味がかっていたら日照不足の可能性があるので避けた方がよいでしょう。
植え付け
ワイヤープランツの植え付けは、真夏と真冬を避けた春か秋の暖かい日に行います。植え付け後はたっぷりと水を与えます。
仕立て方
地植えのワイヤープランツは、風であおられて周囲の樹木やフェンスなどに絡み付くことがあります。放っておくと随分上の方まで絡んでしまうので、見付け次第剪定します。フェンスやトレリスに誘引して大きく仕立てたければ、それも可能です。ワイヤープランツはツル植物ではありませんので、自分でツルを伸ばして絡みついていくことはありません。絡ませて楽しみたい場合は、適宜誘引を行ってください。
剪定・切り戻し
ワイヤープランツは大変生育旺盛なので、適宜切り戻して形を整えることをおすすめします。春から夏が適期ですが、室内で育てる場合、ほぼ1年中剪定可能です。
植え替え・鉢替え
ワイヤープランツは植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。
そのため、環境にもよりますが1~2年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。
植え替え時期は4月~6月、9~10月頃が最適です。
花
ワイヤープランツは春から夏に、淡い黄緑色の小さな花を咲かせます。
収穫
結実すれば白く半透明の釣鐘型の小さな実を収穫できます。
夏越し
ワイヤープランツは夏も生育旺盛な常緑植物です。特に必要な夏越しの作業はありません。
冬越し
ワイヤープランツは常緑の植物です。特に必要な冬越しの作業はありません。乾燥しすぎると葉が縮れたように枯れてしまうので、冬も表土が乾いたらしっかりと水やりを行います。冬の水やりは午前中に行うようにしましょう。夜間に土中に水分が残っていると霜の原因となり、根を傷めてしまいます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ワイヤープランツは挿し木で増やすことができます。剪定したときに出た枝を水挿しなどにしておくと発根します。水挿しの場合、発根するまでは毎日水を交換して清潔にしてください。
ワイヤープランツの水挿しでの増やし方
ワイヤープランツは非常に生育旺盛で、どんどん伸びていきます。伸びすぎたら、適宜剪定をしましょう。剪定した枝は水に挿しておけば発根させることができます。発根したワイヤープランツは、土に植え替えて新しい株として育てることも出来ますし、そのまま水耕栽培やテラリウムにして、インテリアグリーンとして楽しむことも出来ます。剪定した枝も無駄にせずに楽しんでください。
▼テラリウムの作り方