アイビー(ヘデラ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アイビー(ヘデラ)
- 学名
Hedera
- 英名
- Ivy
- 別名・流通名
- ヘデラ
- 科名
- ウコギ科
- 属名
- キヅタ属
- 原産地
- 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア
アイビー(ヘデラ)の特徴
アイビーはウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物で、属名のヘデラの名前でも流通しています。葉の模様が様々あり、白い斑が入っているものやグレーやライトグリーンなどのマーブル模様の葉などがあります。アイビーは性質も非常に強健で屋外で難なく越冬することができます。そのためグランドカバープランツとして使用されることもあります。
また、地面に植えたアイビーは家屋の壁に活着し、外壁を覆いつくしてしまうこともあります。アイビーは水耕栽培でも育てることが出来るため、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンやビーカーなどに水挿しにするとインテリアにもなります。アイビーは耐陰性もあるため、出窓のある洗面所などに置くこともできます。
アイビー(ヘデラ)の詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
---|---|
草丈・樹高 | ~数m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
アイビー(ヘデラ)の種類
ヘデラ白雪姫
広野園芸オリジナルパテント品種
本葉はグリーンで、寒い時期に新しい葉は雪が積もったように白くなります。グリーンの葉と白い斑が入った葉のグラデーションが上品で美しいアイビーです。
アイビー(ヘデラ)は植える場所に気をつけよう!
アイビーは鉢植え、地植えどちらでも可能です。つる性なのでハンギングなどにしても楽しむことができます。
アイビーは大変繁殖力の強い植物です。アイビーの根は、葉っぱの下から出てきます。アイビーを地植えにする場合は、数年で地面をはじめ、近くの建物や木々などをつたって生長する可能性もあります。地植えの植え付け場所は数年後を考えた場所を選びましょう。それぞれの葉の下から出る根が吸盤のような役割をするため、一度生長してから取り去るのはとても大変な作業です。
アイビーを寄せ植えのグリーンとして使用するときは、ポット苗のまま植え付けると他の植物を侵食することなく共存し、寄せ植えを長く楽しむことができます。
アイビー(ヘデラ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
増やし方 | ||||||||||||
肥料 |
アイビー(ヘデラ)の栽培環境
日当たり・置き場所
屋外
アイビーは耐陰性が強いため日陰でも生長することができます。また、葉焼けも起こしにくく直射日光の当たるような場所でも大丈夫です。ただし日当たりの良い場所の方が葉と葉が詰まった株になります。
室内
アイビーを室内で育てる時は直射日光の入る窓辺など明るく風通しの良い場所に置きます。
また、アイビーにエアコンの風などが直接当たってしまうと枯れてしまうことがあるため、エアコンの風が当たらない風通しと日当たりの良い場所に置きましょう。
温度
アイビーは暑さ寒さに強いため凍ったりしない限り屋外で越冬することが可能です。
用土
アイビーは栄養があまりないような土でも育つことができますが、観葉植物用の土を使うとよく生長しおすすめです。また、アイビーは水耕栽培をすることができます。バーミキュライトなどを使って植え付けるか、瓶などに水を入れて栽培するとよいでしょう。水耕栽培では徒長をしやすくなるため、日当たりの良い場所で管理しましょう。
アイビー(ヘデラ)の育て方のポイント
水やり
アイビーが生長している間は土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水やりをするようにします。気温が低い冬など、アイビーの生長が止まったら水やりを控え、一週間に1~2回程度水やりをするようにしましょう。
また、葉水を定期的に行うことでハダニなどの発生を予防することができます。葉水をする時はアイビーの葉裏にもしっかりと水をかけましょう。
肥料
アイビーは基本的に肥料は無くてもよいのですが、与えた方が生長がはやくなります。冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
アイビー(ヘデラ)の詳しい育て方
選び方
アイビーを買う時は必ず病害虫に注意してください。ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々アイビーが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。
種まき
アイビーは苗での販売が一般的です。簡単に挿し木で増やせます。10cmほどに切った枝の先端を湿らせた赤玉土やバーミキュライトに挿しておくだけで発根します。
植え付け
アイビーの植え付けは年中可能ですが春から秋の生育期が適しています。
剪定・切り戻し
アイビーは春~秋が生長期にあたるので、春~秋の間に剪定します。古くなってきた葉や邪魔な葉は思い切って剪定してしまうことをおすすめします。切れ味のいいハサミやナイフを使って剪定してください。剪定した葉は花瓶などに生けたりするとインテリアになります。
植え替え・鉢替え
アイビーに水やりをしても中々水が流れなくなっていたり、株が鉢一杯に増えてきたら植え替えします。植え替えの適期は5~7月頃ですが、暖かい室内であれば時期は問いません。
アイビーは根の生長が早く、根詰まりを起こしやすいため1年に1度は鉢底から根がはみ出ていないかチェックするとよいでしょう。
アイビーを鉢から抜きだし、根が鉢一杯に回っているようであれば根鉢を少し崩してから植え替えます。根があまり張っていないようであれば根鉢を崩さずに植え替えましょう。
夏越し
アイビーは暑さに強いため、特に気にすることはありません。極端に強い直射日光に当たると、葉焼けを起こします。夏場の管理場所は工夫が必要です。
冬越し
アイビーは寒さに強いため特に気にすることはありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
アイビーは水挿しや挿し木で増やすことができます。
水挿し
まず、アイビーの葉が数枚残るようにして、長めにカットし、カットした茎を水の入った容器に挿します。この時、水に浸かる部分に葉があったら取ってしまいましょう。水の中に葉が残っていると、腐って水が汚れることがあります。
アイビーを水に挿したら、直射日光を避けた明るい場所に置いておきましょう。水はできるだけ新鮮なものに取り替えるようにしましょう。
水挿しの発根後の管理
水挿しをして、ある程度根が伸びてきたら、土に植え替えてあげましょう。アイビーは水挿しのままでも生育はしていきますが、土で育てた方が状態はよくなります。
挿し木
アイビーを挿し木で増やす場合は、水挿しと同じく茎を10cm~15cmぐらいの長さで切り、用土を入れた鉢に挿します。鉢は半日陰で乾燥しすぎないように水やりをしながら育てましょう。
アイビー(ヘデラ)の水耕栽培
アイビーは水耕栽培することができます。水に差しておくだけで発根し、普通に生長するので室内のちょっとした場所に置くのに適しています。
フラワーアレンジメントの中に入っていたアイビーも水に差せば水耕栽培することが可能です。