正月飾りはいつ外す? 外す日や処分方法、外すのを忘れたら?
更新
公開

正月飾りの処分方法について、外す日、片づけるタイミング、自宅での処分方法、神社に納める方法、外すのを忘れてしまったときの対処法、使いまわしができるかどうかなどを紹介します。
目次
正月飾りはいつ外す?

Adobe Stock
正月飾りは、松の内が明けた1月8日の朝に外すようにしましょう。松の内が1月15日までという地域では、1月16日に正月飾りを外します。地域や家庭の慣わしに従うようにするのがよいでしょう。
正月飾りの処分はいつ?
正月飾りの処分は、松の内が明けてから行います。処分の日取りは、厳密に何月何日でなければいけないということはありません。
正月飾りの処分方法には、大きく分けて2通りがあります。神社に持っていくか、自宅で処分するかです。自宅で処分するのであれば、生活の中で無理のないタイミングで行えばよいでしょう。神社に持参する場合は、それぞれの神社のルールに従うようにしてください。
▼松の内について詳しくはこちら
正月飾りのルールと処分方法

Adobe Stock
正月飾りとは、正月の間年様の依代として飾るものです。玄関や室内に飾る小さなお飾りのほか、門松やしめ縄、鏡餅などすべて正月飾りです。
年神様とは、新しい年の始まりを祝うために家々に訪れる神様たちのこと。地域の神様やご先祖様だと言われています。正月には私たちの家々を訪れ、共に新しい年の繁栄を祝ってくれると伝わっています。年神様を自宅に招き、滞在していただくのが正月飾り。つまり正月期間中の年神様の依代(よりしろ)です。
正月飾りのルール
・正月飾りは12月29日を避けた30日までに飾る
・飾る期間は松の内まで。松の内が明けたら早めに片づける
・神様の依り代なので、目線より高い位置に飾る(神様を見下ろさないようにする)
・処分の日取りに厳密な決まりはない
・処分の前にお清めを行い、神様の依代だったことを忘れずに最後まで丁寧に扱う
正月飾りは、松の内が明けた1月8日の朝に片付けます。松の内の間は年神様の依代となっているので、正月休みが終わったからといって早めに片づけることのないように注意してください。また、正月飾りを片づけてすぐゴミ箱に放り込むようなことはせずに、年神様が滞在してくれていたことに感謝して処分を行うようにしましょう。
自宅での処分方法、神社に納める方法、それぞれについて紹介していきます。
正月飾りの自宅での処分方法
- 塩をふる
- 紙に包む
- 分別して家庭ゴミとして処分
私が神社の神主さんから直接聞いた家庭での処分方法を紹介します。
おろした正月飾りは、塩をふってお清めをし、地域のゴミのルールに従って分別してから白い紙に包んで処分しましょう。あまり難しく考えることはありません。年神様が滞在してくれていたことを忘れずに、丁寧に扱えば問題ありません。
正月飾りを神社に持っていく方法

正月飾りを神社に納める方法をご紹介します。

画像素材:PIXTA
神社では小正月が明ける1月15日頃に、「お炊き上げ」や「どんど焼き」と呼ばれる儀式を行っているところがあります。この儀式は、正月飾りなどを炊き上げて、神様に煙と一緒に天に帰っていただくというもの。ただし、神社によっては近隣への配慮などから行っていないところもあるほか、その神社で購入したものに限られることもあるので、事前に相談してから持っていくようにしましょう。
神社に納めることができなかった正月飾りは、自宅で処分すれば問題ありません。
正月飾りの処分を忘れたら?
正月飾りの処分を忘れてしまったら、気がついたときに処分をすれば問題ありません。
正月飾りは、松の内が明けたら片付けて処分するもの。そうはいっても、日々の忙しさに追われて遅くなってしまうことだってあります。気がついた時点で、自宅で処分してください。正月飾りの処分が遅くなったからといって、幸せを逃すとか、罰が当たるというような伝承はありません。安心してください。
ただ、片付けがあまりに遅いとちょっとだらしない印象を与えてしまうので、気がついたら早めに片づけることをおすすめします。
正月飾りは使いまわしできる?

正月飾りは使いまわしができるか否かというと、できます。厳密には、新しい正月飾りにするのが望ましいけれど、使いまわしたからといって罰が当たるようなことはないという程度です。
ただし「年神様を迎え入れ、新しい年を共に祝っていただくためのもの」という本来の目的を考えると、年神様に気持ちよく滞在していただくために新調するのが良いと思います。家の中を掃除して清め、自分たちも身綺麗にして正月を迎えるように、正月飾りも新調し、新しく清潔な依代に滞在していただくのが望ましいでしょう。
使いまわしたからといって罰が当たるという話は聞いたことはありませんが、せっかくですから毎年新調してみてはいかがでしょうか。
正月飾りの処分について、難しいルールはありません。年神様に滞在していただいた依代であることを忘れずに、丁寧に扱えば問題ありません。日本の正月は、地域や風習によっても違います。この機会に近所や親類の先輩方にお話を伺ってみるのもおもしろいかもしれません。
▼編集部のおすすめ





































