観葉植物の虫対策!発生しやすい虫の種類と駆除・予防方法
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初夏〜秋は観葉植物の生長期で、新芽が次から次へと開いていく時期。皮肉にも害虫も発生しやすい時でもあります。発生しやすい虫の種類、症状、観葉植物に害虫が発生した時の対処方法と予防方法をまとめました。大切な観葉植物を虫から守りましょう。
目次
観葉植物に発生しやすい虫の種類と症状
まず、虫を見つけた時に気になるのは種類。一口に虫と言ってもどんな症状や被害があるのかを知ることは対策の第一歩。早期発見にも繋がります。
アブラムシ
発生しやすい部位:茎、花芽、新芽、葉裏など
とてもポピュラーで害虫の代表格とも言えるであろうアブラムシ。観葉植物だけではなく、野菜や草花などにも発生します。種類も多く、色は黒っぽいものから黄緑色、白っぽいエノキワタアブラムシなどさまざまです。
葉や茎に発生しては、植物の汁を吸汁し、生育を阻害します。吸汁する口針からウイルスを媒介することもあります。放っておくと増えて、ウイルスに負けたり、生長が悪くなり枯れる原因になります。
症状としては葉が縮れたり、先端が丸まったりすることもあります。体長が2mm〜3mmくらいなので目で確認できます。
▼アブラムシについて詳しくはこちら
ハダニ
発生しやすい部位:葉裏
目に見えるような虫は確認できないけれど、葉の色が悪い時に要確認したいのがハダニです。葉に発生し、植物の汁を吸汁し、生育を阻害します。名前に「ダニ」とありますが、クモの仲間です。観葉植物だけではなく、ラン、草木、果樹、庭木、野菜にも発生します。
症状としては葉緑素が抜けて、葉色が黄色や、白っぽく抜けて色つやが悪くなります。
クモの糸が張るようなこともあります。
葉や茎に発生しては、植物の汁を吸汁し、生育を阻害します。吸汁する口針からウイルスを媒介することもあります。放っておくと増えて、ウイルスに負けたり、生長が悪くなり、枯れる原因になります。
▼ハダニについて詳しくはこちら
コナジラミ類
発生しやすい部位:葉裏
1mm〜3mm程度の小さな白い虫で、葉裏に発生して植物の汁を吸汁します。オンシツコナジラミ、タバココナジラミなど種類もいくつかあります。草花、野菜などにも発生します。
症状としては葉緑素が抜けて、葉色が黄色や、白っぽく抜けて、生育が悪くなり枯れる原因になります。
葉や茎に発生しては、植物の汁を吸汁し、生育を阻害します。吸汁する口針からウイルスを媒介することもあります。放っておくと増えて、ウイルスに負けたり、生長が悪くなり枯れる原因になります。
カイガラムシ類
発生しやすい部位:葉、茎、枝など
2mm〜3mmくらいで丸や縦長状で、表面が硬い種類と白くふわふわとした見た目など種類がさまざまです。カイガラムシの排泄物から病気が発生してしまうこともあり、様々な病気の原因にもなります。樹木、多肉植物、サボテンなどにも発生し、植物によって発生する種類が異なります。植物の汁を吸汁し、生育を阻害します。
症状としては葉緑素が抜けて、葉色が黄色や、白っぽく抜けて、生育が悪くなり枯れる原因になります。放っておくと増えて、吸汁された株は弱り、病気にもかかりやすくなります。
写真のような硬いタイプはロウに覆われているため薬剤が効きにくいという、厄介な害虫です。
生長する前に駆除するか、ヘラやブラシ、ピンセットなどで駆除します。
▼カイガラムシについて詳しくはこちら
害虫の駆除方法
もし害虫が発生しても、慌てず、無視せず。放置してしまうと害虫は勢力を増してどんどん植物を弱らせていきます。地道な作業ではありますが早めに駆除しましょう。
害虫駆除に使うもの
全部を使うわけではなく、あると便利なアイテムを集めました。ピンセット以外は日用品からも揃えられます。
ピンセット
ヘラ付きはカイガラムシの駆除や、隙間の作業に便利です。植物のサイズに合わせて使い分けても◎
綿棒・マスキングテープ・ブラシ類
害虫を取り除くのに使います。
ハサミ
剪定や、発生状況によって切る時に使います。文房具のハサミではなく園芸用のハサミを用意してください。文房具のハサミでも切れますが切り口が潰れたり、硬い茎が切れなかったりもします。
方法1:マスキングテープで取り除く
アブラムシなど、目に見える害虫の駆除に使えるのがこの方法です。ブラシなどで落とす方法もありますが、土の上に落ちたり、他の葉に飛び散ることもあります。一発で、できるだけ広げないという点でテープなど粘着できるものにくっつけて駆除します。
害虫は新芽や若葉など柔らかい部位や見えにくい部分に発生しやすく、テープを剥がす時に葉が破れたり、茎が折れてしまうこともあります。
細かい部分はピンセットを使うのもあり。優しく慎重に作業をしましょう。
方法2:綿棒などで取り除く
ハダニなどの糸や、孵化した後の殻などがある場合も。地道に手で拭い取ります。マスキングテープ同様に優しく拭き取ってください。面が広い葉は濡らしたティッシュで拭き取るのもありです。
方法3:薬剤で見えない部分の駆除と予防
目で見える害虫は手で駆除できても、目視できない隙間にまだ潜んでいることがあります。しっかりと駆除したいならば薬剤を使うのも一つの手段です。1と2の方法で虫を取り除いてから、薬剤を散布します。
薬剤を使う時は、製品に記載の注意事項を確認し、使用方法に沿って容量などを守って使用してください。
虫を発生させないための予防方法
できれば虫は発生してほしくない。普段の管理で予防ができます。完全に予防できるわけではありませんが、何もしないよりはリスクは減らせます。
風通しを良くする
虫は暗く風通しの悪い環境を好みます。葉が混み合っている、密集している場合は剪定をして風通しを良くしましょう。また、たくさんの鉢をまとめて飾っているならば、隙間を広く取る、サーキュレーターを使うなど工夫してください。こまめに換気も◎
葉水をして乾燥予防
ハダニやコナジラミは乾燥した環境を好みます。霧吹きで葉に水を与えることで適度な湿度を保つことで予防につながります。葉水をする時は葉裏にもしっかりと水を吹きかけてください。
こまめに観察しよう
暗い隙間や、葉裏などパッと見では気づかないような場所に潜んでいることが多いです。特に新芽などが出ている時は要チェックを。虫は容赦無く、吸汁し植物を弱らせます。様子がおかしくなる前に気づけるように、こまめに観察をしてください。
害虫を見つけた時は、できるだけ早く対策を取ることをおすすめします。忙しくてそんな暇ない!という人もいると思います。取り除くことは難しい場合、先に薬剤を散布。まずは害虫が増えることを止めましょう。すぐに対処できるように薬剤を用意しておくことをおすすめします。
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