ローズマリー|香りが魅力の若返りのハーブをとことん楽しむ!
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若返りのハーブとして有名なローズマリーは清涼感のある香りが魅力。ローズマリーの特徴と魅力、育て方や剪定方法、楽しみ方を紹介します。
目次
ローズマリーの特徴と魅力

特徴
ローズマリーは、爽やかな香りが魅力の地中海沿岸原産の常緑低木。以前はシソ科マンネンロウ属に分類されていましたが、少し前からシソ科サルビア属に変更されました。
葉の色は濃いグリーン、先の尖った細い葉が密集して付いているのが特徴で、一見するとコニファーに似ています。枝全体を覆うように葉が付いているので、遠くから見るとこんもりとした緑のかたまりのように見えます。
小さなポット苗で流通していることが多いので、多年草だと思われがちですが、数年で株元が木質化し、1~2mほどの低木になります。
種類
ローズマリーには大きく分けて、木立性、ほふく性、半ほふく性の3種類の樹形があります。どれも香りや使い方に違いはありませんが、生長の仕方が違うので、植える場所や好みに合わせて選ぶようにするとよいでしょう。
木立性
真っすぐ上に枝を伸ばしていく樹形です。株の根元の方から枝分かれしてこんもりと茂ります。枝が暴れず、手入れが楽なことから、生け垣やフォーマルガーデンで好まれます。
ほふく性
波打つように枝が曲線を描いて伸びていく樹形です。地面すれすれまで下がって伸びる枝もあれば、斜め上に伸びていく枝もあります。株の根元の方から枝分かれして流れるように茂る様子が美しく、ナチュラルガーデンやグランドカバーとして好まれます。
半ほふく性
木立性とほふく性の中間のような樹形です。ほふく性に比べると枝が暴れにくいことから、鉢植えやスモールガーデンでナチュラルな雰囲気を楽しみたいという方におすすめです。
ハーブとしての特性
ローズマリーは、古代ローマの時代から薬草として愛されてきた植物で、中世ハンガリーの王妃がローズマリーを処方した水を使用して若さと美しさを取り戻したという逸話から、「若返りのハーブ」として有名です。また、「魔除けのハーブ」として好まれ、旅人が身に着けたり、枕の下に入れたりしたといわれています。
今でも抗酸化作用や抗菌作用、血行促進などの効果があるとされ、アロマテラピーや化粧品に使用されています。また、リフレッシュ、集中力や記憶力を高める効果があるともいわれています。
ただし、これらはハーブの特性であり薬効ではないため、効果を実感できるかどうかは個人差があるようです。
花や香りの魅力
花が咲くのは春と秋、あるいは環境が合えば四季咲きで、青みがかった紫色の小さな花を楽しめます。種小名の Rosmarinus は海のしずくという意味で、地中海沿岸の崖の上で咲いていた青紫色の花が海のしずくのように見えたことに由来しています。
芳香があるのは花ではなく葉のほうで、手で触れるとふわっと香りが広がります。ローズマリーの香りは、甘さはなく清涼感が特徴で、男性用化粧品に使われることも多いためユニセックスな香りとして人気があります。
ローズマリーの育て方

場所や用土
日当たりと風通しの良い場所を好みます。過湿を嫌うので、排水性の良い土壌に植え付けるようにしましょう。
水やり
根付いてからは降雨に任せて問題ありません。
乾燥気味を好むので、鉢植えは表土が乾いて白っぽくなってから水やりするようにしましょう。過湿は根腐れの原因となります。水やり過多に注意してください。
肥料
荒地でも育つような植物です。植え付け時に元肥を施せば、追肥は特に必要ありません。
病害虫
夏の高温乾燥が続くような時期はハダニに注意してください。ハダニは水に弱いので株全体を水で洗い流すようにして駆除してください。
剪定
ローズマリーは、下の方の木質化して葉がついていない箇所まで切り戻してしまうと、新しい枝が出てこないという特性があります。剪定を行う際は、必ず葉が付いているところで切るようにしてください。
また、こんもりと密度高く茂るので、内側の方の混みあった枝を抜き取るように剪定し、風通し良く管理することも大切な作業です。
挿し木の方法
剪定した枝は、挿し木にすることができます。ローズマリーは挿し木が容易な植物の一つで、簡単に発根します。真夏と真冬は植物への負担も大きいので避けて、春と秋の気候の良い時期に行ってください。
大切なのは、栄養のない土を使用することと、光合成を行うための葉を残しておくこと。さらに付け加えると、まだ柔らかい新芽は弱く、発根する前に萎れてしまうことがあるため、ある程度しっかりした枝を使用することです。
植え替えのコツと注意すること
ローズマリーは挿し木は容易にできるのに、植え替えが苦手という特徴があります。植え替えで失敗しやすい理由は、直根性といって根をいじられるのを嫌うから。植え替えの際には根を傷つけないように注意しましょう。
鉢植えの育て方
鉢植えでも育て方はそれほど変わりません。排水性の良い用土を使用して、過湿にならないように管理しましょう。
生育旺盛で数年で大きくなるので、鉢のサイズを大きなものに更新する必要があります。注意する点は、いきなり大きな鉢に植え替えると土中の水が乾きにくく、結果的に根腐れを起こしてしまうことがあります。目安として、鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
ローズマリーを暮らしに取り入れよう

ローズマリーは、花器に生けたり乾燥させてポプリにしたりと香りを楽しむだけでなく、料理やお菓子、ハーブティーにして楽しむこともできるハーブです。
チキンと一緒にグリルして香り豊かなメインディッシュにしたり、チンキを作ったり、掃除に使用して家中を芳香でいっぱいにしたりと、さまざま使い方があります。

葉の香りを生かしてお菓子を作ってみませんか。ちょっと固くて飲み込みづらい葉も刻んでスコーンやクッキーに練り込めば気になりません。ローズマリーの清涼感のある香りは、卵やバターと混ぜると食欲を刺激する香りに変わります。クセになるくらいおいしいお菓子のレシピです。

春から初夏のローズマリーは、使う方が追いつかないほどぐんぐん生長します。そんな時は乾燥させて保存しませんか。フレッシュに比べて多少香りは落ちますが、長く楽しめる方法です。

ローズマリーの香りを生活に取り入れましょう。洗剤やポプリに使用すれば、お部屋の中に芳香が広がります。
香りの良い枝葉を使用してテーブルリースを作ってみませんか。中世のヨーロッパでは、魔除けのハーブとしてクリスマスにローズマリーの枝を飾ったそうです。しなやかなローズマリーの枝葉と芳香、キャンドルの優しい灯りで、眺めているだけで癒されるようなアレンジです。
花言葉

ローズマリーの花言葉は「思い出」「追憶」「あなたは私を蘇らせる」「記憶」「忠誠」「静かな力強さ」「誠実」「変わらぬ愛」「私を忘れないで」「貞節」「献身」
香りの良い葉に花言葉を添えて、贈ってみませんか。
香りが魅力のローズマリーについて紹介しました。自宅で育てて、摘み取って、ハーブの香る暮らしを楽しんでください。
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