前田有紀の一“花”言vol.13「芍薬」~蕾から満開までのストーリーの楽しみ方
LOVEGREEN編集部
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エネルギー溢れる「芍薬」をレコメンド!
ふんわりと上品に咲く芍薬。その魅力などを前田さんに教えてもらいました。
-原点はイギリス-
花を仕事にしたいと思って飛び立ったイギリスでの庭仕事での思い出や出来事が私の原点となっている今。そこには、芍薬との出会いもありました。
イギリスでは芍薬の地植えがあちこちにみられていました。私の通勤経路の途中にも、素敵な家の角に芍薬が植わっていたので、ギュッとしまった蕾からフワッと花を咲かせるまで約1カ月間「今日はどのくらい咲いてきたかな?」と生長する姿を見るのに毎朝ワクワクしていました。
いよいよ満開になった時の花の大きさやエネルギーにあっと驚かされ、その時のイメージが今の作品作りにも反映されています。
-ウェディングにもおすすめ-
上品で豪華な芍薬。昨年ウェディングの装飾をやらせてもらいました。芍薬は、温かくなると一気に花が開いてしまうので、蕾で納品してからいい状態で式を迎えられるように調整していたのを覚えています笑。式では花も綺麗に開き、たくさんの笑顔であふれた素敵な時間の空間造りに携わることができ、とても感動したのを覚えています。
-5月から初夏までのお楽しみ-
近年輸入やハウス栽培の花も多くなっていて、通年色々な季節の花が手に入りやすくなってきました。一方で、芍薬のように今の季節にしか出回らない花というのはとても貴重なことのように感じますので、ぜひ注目してほしいです!
芍薬のストーリーやフォルムも楽しんでほしい!
前田さんがより愛着が湧いてしまう芍薬の魅力を教えてもらいました。
-芍薬のストーリー-
生花でも蕾から満開に花を咲かせるまで気温によって時間は様々。花を咲かせるまでの様子を楽しんでもらいたいです。
よりゆっくり生長する様子を楽しみたいときは、涼しい部屋においてあげると1ヵ月以上楽しめるかもしれませんね!
-葉のフォルム-
葉をよーく見てみると、変わったフォルムをしているんです!大きさにより切れ込みがいくつかあるので、手に取ったときに観察してみるのも面白いです。
生けるときのポイント
芍薬を生けるときは、茎がしなやかなので折れないように注意が必要です。葉が水につきそうなときは、葉を取って生けましょう。芍薬は丈夫なほうなので、水はしっかり入れ替えて楽しんでください!
半袖になるぐらい暑い日がある中、まだ風は涼しいこの季節。芍薬の魅力にふれたり、毎年この季節に大切な人にプレゼントしてみるのも素敵ですね!
引き続き、隔週金曜日に前田さんの連載の「前田有紀の一花言」を配信しますので、お楽しみに!
フラワースタイリスト
前田有紀
2013年イギリスに留学し、帰国後フラワースタイリストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。2017年の春以降は積極的にワークショップも行い、花や緑に関わる人々と直接ふれあうことでリアルな声も積極的に取り入れている。また、2017年10月にオープンした「世界の花屋」では、デザイン監修を務め、世界の花々の生産や流通など、花の歴史などの魅力を伝えている。
Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/@yukimaeda0117
世界の花屋/公式サイト
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