ハイビスカスティーの作り方|効果効能、ローゼルとハイビスカスの違い
山田智美
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ハイビスカスティーについて、原料となっているローゼルの基本情報や特徴、ハイビスカスとの違い、ハイビスカスティーの作り方、おいしい飲み方など。わかりやすく説明します。
目次
- ハイビスカスティーとは。原料は?
- ローゼルとは?
- ローゼルとハイビスカスの違い
- ハイビスカスティーの期待できる効果・効能
- ハイビスカスティーのカフェインは?
- ハイビスカスティーの作り方
- ハイビスカスティーのおいしい飲み方
ハイビスカスティーとは。原料は?
ハイビスカスティーとは、「ローゼルという植物の果実のガクとホウ(苞)を乾燥させて抽出した」ハーブティー。
色は鮮やかな赤、少し酸味を感じる味と香りが特徴です。透明なカップに注ぐとその見た目だけで明るい気分になれます。ホットでもアイスでも楽しめます。
ハイビスカスティーの原料とは?
ローゼルの花
ハイビスカスティーの原料は、ローゼルという植物の果実。夏に花を観賞するハイビスカスではありません。チャノキの葉から作られる紅茶や緑茶とも無縁です。
さらに使用部分は、ローゼルの花びらでも、果実の中身でもなく外側のガクやホウです。
少しイメージと違ったという方も多いのではないでしょうか。次はローゼルについて、もう少し詳しく説明します。
ローゼルとは?
- 植物名:ローゼル(ハイビスカスローゼル)
- 学名:Hibiscus sabdariffa
- 英名:Roselle
- 科名・属名:アオイ科フヨウ属
- 分類:一年草または多年草
ハイビスカスローゼルの特徴
ローゼルとは、アオイ科フヨウ属の一年草、または多年草。南アフリカ原産と考えられています。世界の熱帯地域で栽培されています。
学名は Hibiscus sabdariffa ですが、英名に倣って「ローゼル」や「ハイビスカスローゼル」と呼ばれます。
ローゼルは、草丈は1~2m程度、オクラに似た花を咲かせ、基部は濃い赤色をしています。11月頃に真赤に熟した果実を実らせます。果実が熟すにつれて、ガクとホウが肥大し多汁質となります。
ローゼルは乾燥させてハイビスカスティーの他、ジャムや塩漬けなど、食用にされています。
ローゼルの塩漬けを食べたことがありますが、少しのぬめりとほのかな香りがある、ちょっとおもしろい食べ物でした。単品で主役になる食べ物ではありませんが、スパイシーなカレーや香辛料をたくさん使ったお肉料理の付け合わせとして活躍します。
ローゼルとハイビスカスの違い
ハイビスカス
ローゼルとハイビスカスの違いは、同じアオイ科フヨウ属の同属異種だということ。つまり近縁種です。
ローゼルとハイビスカスの一番の違いは、栽培する目的です。
ローゼルは、果実の収穫を目的として栽培するもの。ハイビスカスは、花を観賞することを目的として栽培する花木です。
ハイビスカスの基本情報を紹介します。
ハイビスカスの基本情報
- 植物名:ハイビスカス
- 学名:Hibiscus
- 英名:Hibiscus
- 科名・属名:アオイ科フヨウ属
- 分類:非耐寒性常緑低木
ハイビスカスの特徴
ハイビスカスは、アオイ科フヨウ属の非耐寒性常緑低木。多くの人が南国をイメージする花です。ハワイの州花や沖縄の市花にもされています。
ハイビスカスとは、ブッソウゲ(Hibiscus rosa–sinensis)と他のフヨウ属の掛け合わせによって作出された園芸種の総称。多くはハワイで作出され、今では3000種以上もあるといわれています。
ハイビスカスの花は、花径も大きく色鮮やかで華やか。あんなに大きくて華やかなのに、朝開いて日暮れには萎れてしまう一日花という特徴があります。
ハイビスカスティーの期待できる効果・効能
ハイビスカスティーは、美容やアンチエイジング、疲労回復への効果が期待できるハーブティーとして人気。
ハイビスカスティーには、ビタミンやクエン酸、カリウムなどのミネラルが含まれています。さらに、あのきれいな赤色にはアントシアニン色素というポリフェノールも。ポリフェノールは抗酸化作用があるといわれ、カリウムは利尿作用があるとされています。
ただし、ハーブティーは薬ではないので、必ず効果があるというわけではありません。
それでも、あの色と酸味は気分をリフレッシュさせるのにぴったり。ハーブティーは、香りや色を楽しみ、ちょっとゆったりした気分を味わうためのもの。
気持ちにゆとりを持って、ゆっくりとハイビスカスティーを楽しむ時間には、美容やアンチエイジング以上の何かがあるかもしれません。
ハイビスカスティーのカフェインは?
ハイビスカスティーにはカフェインは入っていません。
緑茶や抹茶、紅茶、烏龍茶などチャノキ(Camellia sinensis)を原料としているお茶はカフェインを含んでいます。ハイビスカスティーはローゼルが原料なのでカフェインは含まれていません。
カフェインが苦手な人や健康上の理由からカフェインを避けているような場合も安心して飲用できます。
※お茶の葉(チャノキ)とブレンドした場合はカフェインが含まれます。
ハイビスカスティーの作り方
ハイビスカスティーをポットで作る、オーソドックスで手軽な作り方です。
ハイビスカスティーの作り方|用意するもの(2カップ分)
- ティーポット
- ドライハーブ ティースプーン3杯くらい
- お湯 (95~98℃程度) 300cc
- 茶漉し
- ティーコゼー(あれば)
ハイビスカスティーの作り方|入れ方
- ポットに乾燥したハイビスカスティーを入れて、95~98℃程度のお湯を注ぐ
- 5~6分程度蒸らす(あればティーコゼーを被せて保温する)
- ポットを覗いてみて、きれいな赤色が出ていれば出来上がり
- 茶漉しを使ってカップに注いで召し上がれ
ハイビスカスティーのおいしい飲み方
ハイビスカスティーに蜂蜜
ハイビスカスティーに蜂蜜を入れる飲み方。ハイビスカスティーは酸味があるのが特徴。そのままでもおいしいのですが、蜂蜜を入れて甘くして飲むのもおすすめ。蜂蜜の香りもプラスされるのでより飲みやすくなります。
アイスハイビスカスティー
アイスハイビスカスティーは、ポットで作っておいた暖かいハイビスカスティーを氷を入れたグラスに注ぐだけ。透明なグラスに注げば、きれいな赤色をさらに楽しめます。蜂蜜入りハイビスカスティーのアイスという合わせ技もなかなかのもの。
個人的には熱いハイビスカスティーを一気に注いだ後の、氷が溶けていく音が涼しげで大好きです。ぜひ、色と香りと音まで楽しんでみてください。
ハイビスカスティーと相性の良いブレンド
ハイビスカスティーをもっと楽しむために、他のハーブティーとブレンドしてみませんか。
ハイビスカスティーと相性が良いのは、何と言ってもローズヒップティーです。こちらも酸味があるので、蜂蜜や砂糖を入れて甘くして飲むのもおすすめ。
他にもルイボスティーとのブレンドもおすすめです。
どちらもカフェインは入っていないので、カフェインが苦手な方や控えている方も安心です。
真赤な色と酸味が魅力のハイビスカスティーについてお話しました。
ハイビスカスティーは、ハイビスカスの花が原料ではありません。それなのに、なんだかとってもトロピカルな雰囲気のハーブティー。
色のきれいなハイビスカスティーでゆったりしたお茶の時間を楽しみませんか。
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