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ミントの挿し木|方法、時期、挿し木に向いている土を紹介

ミントの挿し木の方法を、適した時期、挿し木に向いている土、水耕栽培について、失敗しない挿し木の方法を、写真付きで紹介します。

目次

ミントの挿し木の方法

ミントの挿し木の方法

ミントは、挿し木でも水挿しでも増やせます。ミントの挿し木の手順はとってもシンプルです。挿し穂を作って、土に挿しておくだけ。今回は、それぞれの手順と理由、コツを詳しく解説します。

挿し穂の作り方

ミントの挿し木の方法

4節以上ある状態でカットし、下2節の葉を取ります。

葉を取る理由は、下2節を土に埋めるので、葉がついていると、そこから腐ってしまうからです。

 

ミントの挿し木の方法

上部2節の葉を残し、先端の新芽は切って、残った葉は半分にカットして、挿し穂の完成です。

理由は、新芽はまだ赤ちゃんなので、水切れを起こしてしまったり、茶色く変色してしまうことがあるからです。また、残った葉を半分にカットする理由は、光合成のためと、余計な水分の蒸散を防ぐためです。葉を残すことで、ミントに光合成をさせます。ただし、光合成と同時に葉から水分を放出させるので、葉が大きいと蒸散する水分量が多くなってしまい、負担がかかるという心配があるからです。

挿し穂ができたら、水に浸けて30分以上吸水させます。

土に挿す

ミントの挿し木の方法

小さな鉢に、鉢底石、清潔で水はけが良い用土を入れて、挿し穂を植えます。この時、下2節がしっかりと土に埋まるようにするのがコツです。根は、節から出てくるので、しっかりと発根させるために、最低2節は土中に埋めるようにしましょう。

置き場所と水やり

挿し木をしたら、強い直射日光を避けた、半日陰程度の場所に置き、発根するまでは水を切らさないように管理します。

発根するまでの挿し木は、とてもデリケート。強い日差しで弱ってしまったり、水切れで萎れてしまったり……という心配があります。毎朝夕、鉢の様子を見て、土の表面が乾ききらないうちに、水やりをするようにしましょう。

新芽が確認できたら挿し木成功

ミントの挿し木の方法

挿し木から10日~14日ほどで、葉の脇に新芽が確認できるようになります。新芽が出てきたら、無事に発根した合図。ハーブ用の培養土に植え替えて、育てましょう。

植え替えの際は、いきなり大きな鉢に植え替えないようにしてください。植物のサイズに対して、大きすぎる鉢は、鉢の中の水分が乾きにくく、根腐れを起こしやすくなるというリスクがあります。小さな鉢から少しずつ、生長に応じて植え替えていくようにしましょう。

 

ミントの挿し木の方法

葉の脇に小さな新芽が確認できた時点で、試しに発根の様子を確認してみました。地上部で確認できたのは、ほんの小さな芽でしたが、土中ではこんなにしっかりと根が出ていました。

今回は、写真撮影のために抜いてみましたが、本来は途中で抜くようなことはしないでください。発根したかどうかは新芽で確認できます。根は植物の生命線です。むやみにいじると負担をかけてしまいます。不安になっても、10日~14日程度は、暖かく見守るようにしましょう。

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ミントの挿し木の時期

ミントの挿し木の時期

ミントの挿し木に適した時期は、5月~6月、9月~10月です。ミントは大体4月~10月が生育期です。ただし、真夏の暑さはミントにも負担がかかるというもの。高温多湿の時期を避けて、気候の良い初夏か秋に挿し木を行うと、しっかり発根して、健やかな株へと生長してくれます。

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ミントの挿し木に向いている土

ミントの挿し木に向いている土

ミントの挿し木に向いている土は、清潔で水はけが良く、栄養の少ない土です。栄養の少ない土を使用する理由は、切り口が腐るのを防ぐためです。肥料入り培養土などを使用すると、微生物が発生しやすくなり、土中の切り口が腐りやすくなるというリスクがあります。
挿し木に向いている土は、赤玉土小粒、鹿沼土、それらにバーミキュライトをブレンドしたものや、挿し木用の土として市販されているものなどです。

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挿し木が失敗するのはなぜ?

挿し木が失敗するのはなぜ?

挿し木に失敗してしまう、よくあるケースを紹介します。これから挿し木をする方、失敗して再チャレンジしようとしている方の参考になれば幸いです。

栄養のある土だった

市販の園芸用培養土など、肥料が入っているものや、栄養の多い土を使用すると、切り口が腐りやすくなり、失敗してしまうことがあります。もちろん、植物の生命力が強くて、発根することもありますが、できれば、清潔で水はけが良く、栄養の少ない土を使用するようにしましょう。

水切れ

挿し木が発根するまでは水を切らさないようにすることが大切。水切れを起こすと萎れて弱ってしまいます。挿し木をしてから10日~14日、新芽が確認できるようになるまでは、日に数回チェックして、表土が乾ききる前に水やりしましょう。

葉が多かった

植物は、光合成ができないと命を繋げません。光合成のために挿し穂に葉を残すのは必須。けれど、葉が大きすぎたり、枚数が多すぎると、葉から水分が放出され過ぎてしまって、萎れてしまうこともあります。葉は2節分程度残して、必要であれば半分にカットするなどしましょう。

切る場所を間違えた

挿し木は、節から発根します。つまり、挿し穂の長さに限らず、節がなければ発根しません。挿し穂を作る際には、必ず2節以上が土中に埋まるように、カットしてください。

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ミントは水挿しでも増やせます

ミントは水挿しでも増やせます

ミントは水に挿しておくだけでも発根します。これを水挿しといいます。水挿しで発根させたら、土に植え替えるようにしましょう。ミントは水耕栽培には向いていません。室内で水だけで育てようとすると、徒長して貧弱な姿になってしまいます。見て楽しむだけなら良いのですが、育てるのであれば、土に植えてあげるのが一番です。

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ミントは、簡単に挿し木で増やせるハーブ。大きく育ったら挿し木で増やして、もう一株育ててみませんか。お友達にプレゼントするのもおすすめです。大きく育ててたくさん収穫して、どんどん食卓に登場させましょう。

 

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