【植えっぱなし球根】ハナニラとは?特徴と育て方
金子三保子
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ハナニラは春に無数の花を咲かせる球根の草花です。道端、庭、花壇など、この時期あちこちに咲いているので、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は「ハナニラ」の魅力についてご紹介します。
目次
ハナニラとは?
学名 | Ipheion uniflorum |
和名 | ハナニラ |
科・属 |
ネギ科・ハナニラ属(イフェイオン属) *ユリ科で分類されることもあります |
原産 | 南アメリカ |
開花期 | 4月 |
形態 | 球根 多年草 |
ハナニラの特徴
ハナニラは、桜の咲くころに無数の星型の花が開花します。
「ハナニラ」という名前の通り、葉っぱと球根をこするとニラの香りがしますが、葉をちぎったり、カットしたりしない限りは匂わないので、特に気になりません。ハナニラは秋植え球根で、9月~10月に植えて翌春から開花します。丈は20センチ~30センチです。
ハナニラは植えっぱなしでどんどん増えます!
ハナニラの球根は植えっぱなしで大丈夫なので、庭や花壇などの地植えにした場合は、球根を植え付ければ、その後の管理は不要と言ってもよいくらいです。毎年どんどん花が増えるのは、球根が分球してくるからです。
ワンシーズンでたくさんの花!
球根の花は開花期間が短いものが多いですが、ハナニラは1球からたくさんのつぼみをつけて、時間差で開花するので、1か月近く開花しています。球根植物の割には、開花期間が長いのが特徴です。
ハナニラはとにかく強い!
春は雨や風が強い日が多いですが、風雨でぐったりしていても、翌日の晴れには、何もなかったように起き上がります。
犬に踏まれても、翌日は元通り。本当に強い花です。
ハナニラは太陽に反応する性質です
ハナニラは光に反応する性質なので、夜や曇り、雨の日は花を閉じます。太陽に向かって花を咲かせるので、朝は東を向いて、午後は真上、夜は西を向きます。動きのある花です。
夕方に撮影。花が西側を向いています。我が家のハナニラも最初は、母が植えたおそらく5~10球がスタートでした。それが数十年後、今では4月になると、無数の星型の花が花壇からあふれるように咲いて、それはそれは見事です。私が頻繁に苗の植え替えなどで土を掘り起こすので、その時に球根があちこちに散乱するのか、花壇だけでなく通路のあちこちからも開花しています。
ハナニラをブルーや白の草花とあわせて
白のネモフィラと
ネモフィラや忘れな草など、4月にきれいに咲き誇る草花と合わせると、とてもきれいな色合いになります。
ブルーのネモフィラと
ハナニラの花の後の管理
ハナニラは基本的に植えっぱなしで大丈夫です。自然に葉が黄色くなり、地上部分から姿を消します。
ご参考までに私の場合は、ハナニラの球根を植えてから数十年がたちますが、一度も掘り起こしたりしたことがありませんが、どんどん花が増えています。鉢植えのハナニラは、限られた土と栄養で育てているので、数年に一度、掘り起こして分球した球根を整理して、大きな球根を新しい土に植え替えたほうがよいでしょう。
ハナニラの種類と入手方法
今回ご紹介したのは、薄紫色のハナニラですが、白、ラベンダー色、ピンクなど、数品種あります。出回りは球根が一般的で夏に出回りますが、3月~4月にポット苗に植えられた開花苗も若干出回ります。
「ハナニラ」は観賞用です!
ハナニラは、食用ではありません。
「花ニラ」と呼ばれる食用のニラとは別の植物です。ご注意ください。
一度植えると年々見事になるハナニラ。気に入った方は、ぜひお庭に取り入れてみてください!
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