リンドウ(竜胆)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- リンドウ(竜胆)
- 学名
Gentiana scabra
- 英名
- Gentian
- 和名
- 竜胆
- 科名
- リンドウ科
- 属名
- リンドウ属
- 原産地
- 日本、中国
リンドウ(竜胆)の特徴
リンドウ(竜胆)は「枕草子」でも記述がある程、日本で古くから親しまれている植物(多年草)です。寒さに強く、本州、四国、九州の山野を中心に自生しています。春に細い葉の新芽を出し、秋の始まりと共に花芽をつけてベル形の花を咲かせます。寒くなる頃には地上部が枯れて休眠し、春に芽吹きます。根に薬効があり、乾燥させたものが漢方で使われます。
花色は青、紫、水色などの寒色系が主流ですが、赤紫、ピンク、白、複色など様々な色があります。花の直径は3~5cm程で、釣鐘形で先が5つに分かれ、尖った裂片があります。花は日が当たると開き、曇りの日は閉じます。渦状に巻いた蕾の状態も可愛らしいです。咲き終わるときは、花を閉じて茶色くなります。草丈は品種・種類によって差があり、10~100cmと幅があります。
リンドウ(竜胆)は日当たりを好みますが、高温や強い直射日光が苦手なため、真夏は半日陰程度の風通しの良い場所で管理するか、寒冷紗などで日よけをする必要があります。品種改良が盛んで多くの品種が見られ、鉢花や切り花などでも流通しています。高貴な印象があり、敬老の日にプレゼントする花としても人気があります。
リンドウ(竜胆)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 10~100cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 青、青紫、水色、白、赤紫、ピンク、赤、複色 |
開花時期 | 9月~11月 |
リンドウ(竜胆)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
リンドウ(竜胆)の栽培環境
日当たり・置き場所
リンドウ(竜胆)は、日当たりと水はけの良い場所を好みます。暑さは苦手なため、真夏に強い日差しが当たる場所での栽培は避けましょう。
用土
リンドウ(竜胆)は、水はけの良い酸性土を好みます。市販の山野草用培養土を使って育てるとよいでしょう。自ら配合するのであれば、赤玉土に鹿沼土小粒を半分ずつ配合し、腐葉土を加えます。
リンドウ(竜胆)の育て方のポイント
日常の管理
咲き終わった花や、黄色くなった葉を摘み取ります。
水やり
リンドウ(竜胆)は、根の乾燥を嫌う植物です。春から秋の終わりにかけての生長期は特に水を必要とするため、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。特に、真夏は乾燥しやすいので極端に乾かないように注意します。
花びらに水がかかったり、花の中に水が入ってしまうと腐りやすくなるため、花に水がかからないように株元に水やりしましょう。
肥料
リンドウ(竜胆)は肥料を好み、肥料不足になると葉が黄色くなります。
植え付ける際に元肥を混ぜ込み、春と秋に適宜追肥を行いましょう。
病害虫
アブラムシがつくことがあります。見つけ次第対処しましょう。
リンドウ(竜胆)の詳しい育て方
選び方
茎、葉ともに濃い緑色をした株を選びます。黄色や茶色に変色している株はおすすめしません。
最近は種類が豊富で、品種によって草丈が様々です。植え付ける場所に合う草丈の品種を選ぶとよいでしょう。
種まき
3月~4月にポットに種をまき、良い芽を残して育苗します。種から育てた場合の開花は2年目以降です。
植え付け
植え付けは春に行います。ポットから鉢に植え付ける場合は、一回り程大きい鉢を用意しましょう。
地植えの場合は、日当たりと水はけが良く、真夏に半日陰になるような場所を選んで植えます。
剪定・切り戻し
種を取らない場合は、花が咲き終わったらすぐに剪定しましょう。また、枯れた葉は取り除き茎は切り落とします。
背丈を大きくしたくないときは、5月~6月に剪定します。剪定する事によって株がコンパクトになり、脇芽が増えて花がたくさん咲きます。剪定の時期が遅くなると花が咲かなくなる事があるので注意が必要です。
植え替え・鉢替え
鉢植えの場合は、1~2年に1回新しい土を使って植え替えしましょう。植え替えの適期は3月~4月です。植え替え後は、1週間ほど日陰で養生してから徐々に日当たりの良い場所へ移動させましょう。
花
リンドウ(竜胆)の花は、9月~11月頃開花します。
夏越し
リンドウ(竜胆)は、夏の暑さと直射日光が苦手な植物です。
鉢植えの場合は、真夏は半日陰の涼しい場所に移動させます。
地植えの場合は、寒冷紗などで日陰を作りましょう。
冬越し
リンドウ(竜胆)は寒さには強いため、強い霜やひどい寒風に当たらなければ、屋外でも冬を越す事ができます。冬の間、地上部は枯れますが根が生きています。鉢植えの場合は、乾かし気味に水やりを続けましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
リンドウ(竜胆)は、株分け、挿し芽、種まきで増やすことができます。
株分けは3月~4月、挿し芽は5月~6月、種まきは3月~4月が適期です。
リンドウ(竜胆)の株分けのしかた
種から育てることもできますが、発芽から花を咲かせるためには1~2年かかります。種から育てるよりも効率の良い増やし方は株分けです。
株分けをする前に、余分な葉や枯れた茎を取り除き、生育の悪い根もカットしておきましょう。株を分けるときは、株を傷つけないように手で丁寧に割きます。2~3つに分けた株をそれぞれ植え付ければ完成です。