瓜(うり)の種類一覧|野菜や果物、作りたくなるレシピや食べ方

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山田智美

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瓜(うり)の種類や特徴、食べ方や作りたくなる簡単レシピなど詳しく紹介します。

目次

瓜(うり)とは|基本情報

ゴーヤ にがうり 花 雌花 咲き方

瓜とは、ウリ科の植物の総称です。世界に110属約600種が分布していて、日本には6属約15種が自生しています。

瓜の特徴は、つる性草本で、花に雌雄の違いがあり、一年草も多年草もあるというところ。多くは、水分を含んだ果実を実らせ、この果実を野菜や果物として食用にします。瓜は東南アジアから入ってきた種類が多いこともあって、暑い季節を好みます。夏に旬を迎えるものがほとんどです。

瓜の種類には、きゅうりやかぼちゃ、スイカなど、身近な野菜や果物がたくさんあります。また、ひょうたんやへちま、カラスウリなども瓜の仲間です。

瓜(うり)の英語は?

瓜の英語の名前を調べました。

  • gourd …ひょうたん、瓜
  • cucumber …きゅうり
  • pumpkin …かぼちゃ(オレンジ色の西洋かぼちゃ)
  • squash …広義のかぼちゃ
  • watermelon …スイカ

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瓜(うり)の種類|野菜

きゅうり/胡瓜

きゅうり/胡瓜

きゅうりの特徴

きゅうりは、みずみずしさと歯ごたえが魅力の瓜の仲間。通年安定して流通していますが、旬は6月~8月です。

きゅうりの栄養

きゅうりは、とってもローカロリーな野菜です。水分が多く、カリウムやビタミンCを豊富に含んでいるので、利尿作用やむくみ改善が期待できると言われています。

きゅうりの食べ方

きゅうりの食べ方は、生でサラダや、ぬか漬け、浅漬けなどの漬物がおすすめです。加熱すると柔らかくなり、ちょっとズッキーニにも似た食感になるので、ラタトゥイユのような煮込み料理や炒め物にも向いています。

しろうり/白瓜

6月が旬の野菜シロウリ(白瓜)

白瓜の特徴

白瓜は、5月~8月に流通する瓜の仲間。長さ20cm程のサイズで、表面に産毛のような毛があります。縦に割ると、ゴーヤのように中が空洞で種を含むわたが詰まっています。

白瓜の栄養

白瓜はほとんどが水分なので、キュウリと同じくローカロリーな野菜です。カリウムやカルシウムといったミネラルに加え、葉酸も含んでいます。

白瓜の食べ方

白瓜は、生で漬物がおすすめです。表面を塩でもんで毛を取り、中のわたをスプーンで取り除いて、塩もみやぬか漬け、浅漬けにします。個人的には発酵させて少し酸味が出たくらいの白瓜の漬物が大好物です。

ゴーヤ/苦瓜

ゴーヤ 育て方 特徴 花言葉

ゴーヤの特徴

ゴーヤは、和名を苦瓜という瓜の仲間。すっかりゴーヤという沖縄名が定着しました。独特の苦みがクセになる夏野菜です。

ゴーヤの栄養

ゴーヤは、ビタミンCが豊富で、葉酸、カリウムも多く含みます。むくみ解消や美肌効果が期待できるといわれ、人気がある夏野菜です。

ゴーヤの食べ方

ゴーヤの食べ方は、ゴーヤチャンプルーをはじめとした炒め物や煮物、軽く塩もみしてかつお節と和えたり、サラダにしたりして楽しめます。我が家では、スライスしただけの刺身が、苦味と食感を楽しめるので人気があります。

かぼちゃ/南瓜

カボチャ 育て方ポイント 特徴

かぼちゃの特徴

かぼちゃは、ゴツゴツとした硬い皮が特徴の瓜の仲間。冬至に食べることから秋冬野菜のようなイメージですが、旬は7月~8月の夏野菜です。加熱すると黄金色になる果肉は、ほくほくとして甘いのが特徴です。

かぼちゃの栄養

かぼちゃは、瓜の仲間のなかでは珍しく、緑黄色野菜に分類されます。カロテンの他、ビタミンAやCも豊富です。さらに食物繊維も多く含まれています。かぼちゃの栄養は皮にも含まれているので、できるだけ皮ごといただきたいものです。

かぼちゃの食べ方

かぼちゃは、基本的に加熱調理して食べます。天ぷらや煮物、炒め物にします。ポタージュ、サラダなどもおすすめです。

ズッキーニ/蔓無南瓜

7月が旬の野菜やハーブズッキーニ

ズッキーニの特徴

ズッキーニは、独特の歯ごたえが魅力の瓜の仲間。きゅうりのような見た目ですがかぼちゃの近縁種で、和名は蔓無南瓜(つるなしかぼちゃ)です。グリーンや黄色、丸いフォルムの種類などがあります。

ズッキーニの栄養

ズッキーニは、他の瓜の仲間と同様に、ほとんどが水分で、カロリーが低いのが魅力。栄養は、ビタミンB群、カロテン、カリウムなどを含んでいます。

ズッキーニの食べ方

ズッキーニは、生でサラダ、ラタトゥイユのような煮込みや、炒め物、フライや天ぷらと、いろんな調理方法で楽しめます。

とうがん/冬瓜

canva 冬瓜

とうがんの特徴

とうがんは、夏が旬の瓜の仲間。なぜ「冬瓜(とうがん)」と書くかというと、夏に収穫して冬まで保存しておけるくらい日持ちが効くからです。ほとんどが水分で、癖がなくさっぱりとした味わいが特徴です。

とうがんの栄養

とうがんは、およそ95%が水分と言われるくらい水分量の多い野菜です。栄養は、カリウムや食物繊維です。体内の余分な水分を外に排出するのを助けてくれるので、むくみ改善の効果が期待できると言われています。

とうがんの食べ方

とうがんを縦に割ると、中にわたが入っています。このわたと皮をむいて調理します。冬瓜は加熱すると柔らかく、しゃくしゃくとした歯ごたえが楽しめるので、煮物やスープにして楽しめます。スライスしたとうがんをさっと湯がいて、にんにく醤油につけて食べるとうがんの刺身は食欲のないときにおすすめのメニューです。

そうめんかぼちゃ/金糸瓜

そうめんかぼちゃ

そうめんかぼちゃの特徴

そうめんかぼちゃは、和名を金糸瓜(きんしうり)という瓜の仲間。ズッキーニやかぼちゃの近縁種です。茹でると果肉の繊維がそうめんのような糸状になるのでそうめんかぼちゃと言われています。

そうめんかぼちゃの栄養

そうめんかぼちゃは、水分やカリウム、ビタミンCを含み、カロリーが低いのが特徴です。ほんのり甘みを感じますが、糖質も高くありません。

そうめんかぼちゃの食べ方

そうめんかぼちゃの食べ方は、中のわたを取り除き、熱湯で湯がきます。果肉をかるくほぐすとそうめんのような糸状になるので、和え物やサラダにしていただきます。

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瓜(うり)の種類|果物

メロン/甜瓜

canva メロン

メロンの特徴

メロンは、みずみずしく甘い果肉が魅力の瓜の仲間。本来果物とは木に実る果実を指すので、正確には野菜に分類されますが、便宜上果物として扱われ、流通しています。甘くみずみずしい果肉は、老若男女問わずファンが多い果物です。

メロンの栄養

メロンには、ビタミンC、葉酸、カリウムなどが含まれています。甘くておいしい上に美容効果が期待できそうな栄養が含まれています。

メロンの食べ方

メロンの食べ方は、ほぼ生食が主流です。切ってそのまま楽しむ他、塩分を感じるハムやチーズを添えておつまみにしたり、シャーベットやフルーツポンチにしたりして楽しめます。

スイカ/西瓜

スイカ 育て方のポイント 特徴

スイカの特徴

スイカは、日本の夏を象徴するような瓜の仲間。メロンと同じく、木に実る果実ではないので正確には野菜に分類されますが、果物として扱われています。水分たっぷりの果肉はシャリシャリとした歯ごたえと甘みが魅力です。

スイカの栄養

スイカはカロテンやカリウムが豊富で、しかも低カロリーというのが魅力です。ビタミンCも含まれているので、美容に効果がありそうな果物です。

スイカの食べ方

スイカは果物として生でいただきます。冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので、食べる2~3時間前から冷蔵庫に入れるのが理想的です。塩を振って食べるのも止められない食べ方です。

マクワウリ/真

adobeマクワウリ

マクワウリの特徴

マクワウリは、金色がきれいな瓜の仲間。メロンの近縁種で、プリンスメロンは、マクワウリを親にして作出された品種です。しゃくしゃくとした食感と甘みが魅力の果物です。

マクワウリの栄養

マクワウリは、カリウムとビタミンCを多く含みます。瓜の仲間の特徴として、水分が多くカロリーが低いのも特徴です。

マクワウリの食べ方

マクワウリは、果物として生でいただきます。冷蔵庫で軽く冷やしてから縦に割って、中のわたを取り、そのままスプーンですくって食べられます。皮をむいて一口サイズに切ってからお皿に盛るとより丁寧です。

 

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瓜(うり)の食べ方レシピ|漬物

瓜の発酵漬物レシピ

瓜の食べ方の王道は、何と言っても漬物です。ぬか床があればそこに漬けこむのがベスト。ぬか床以外の簡単にできる漬物レシピを紹介します。

瓜(うり)の発酵漬物レシピ

きゅうりや白瓜など、漬物にして食べたい瓜を用意してください。

材料

  • ・瓜 食べたいだけ
  • ・鷹の爪 1本
  • ・塩 瓜の重量の3%
  • ・密閉できるポリ袋

作り方

  • ・瓜を食べやすいサイズに切る(わたがあるものはスプーンを使って取り除く)
  • ・切った瓜の重さを計り、「瓜の重さ×0.03」で3%の塩を用意する
  • ・鷹の爪は種を取って輪切りにする
  • ・密閉できるポリ袋にすべての材料を入れて、よくもみ、全体に塩が回るようにする
  • ・しっかりと密閉し、重石(水を入れたペットボトルで可)を置いて直射日光を避けた常温の場所に置いておく
  • ・2~3日程度経って、瓜から出た水分に小さな気泡が立っていたら発酵が始まっている目安
  • ・味見をして好みの酸味になったら出来上がり
  • ※食べきれない分は冷蔵庫で保存しましょう

冷蔵庫に入れることで発酵の速度が緩やかになります。夏なら2~3日、それ以外の季節でも3~4日で発酵します。早めに食べきるようにしましょう。

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こんなにある!作りたくなる瓜(うり)のレシピ

キュウリとミントのサラダ 爽やかな香りのサラダ。きれいなグリーンが目にも涼やかです。 材料 キュウリ1本 ミント2~3枚 塩一つまみ オリーブオイル少々 レモン汁少々 作り方 キュウリは縦半分にし、3~5mmくらいに斜めにスライス キュウリに塩を振り、オリーブオイルとレモン汁で和える ちぎったミントを加えて軽く混ぜ合わせたら出来上がり

きゅうりとミントのサラダのレシピ

きゅうりを使用した爽やかな香りのサラダ。きれいなグリーンが目にも涼やかです。

材料

作り方

  • キュウリは縦半分にし、3~5mmくらいに斜めにスライス
  • キュウリに塩を振り、オリーブオイルとレモン汁で和える
  • ・ちぎったミントを加えて軽く混ぜ合わせたら出来上がり

ズッキーニ、オクラ、枝豆のチーズ和えのレシピ

7月が旬の食材レシピ「ズッキーニ、オクラ、枝豆のチーズ和え」

ズッキーニを生でいただくレシピです。ワインが止まらなくなるクセになる味。もちろん前菜にもおすすめです。チーズの塩分で十分なので塩は使いません。

材料

  • ・ズッキーニ1本
  • オクラ10本くらい
  • ・枝豆好きなだけ
  • オリーブオイル適宜
  • ・チーズ(ペコリーノ・ロマーノあるいはパルミジャーノ・レッジャーノ)50gくらい

作り方

  • ・チーズはすり下ろしておく
  • ・ズッキーニは5mm程度のスライス
  • オクラはヘタを取って、縦半分にカット
  • ・枝豆は塩を一つまみいれた熱湯で色よく茹でザルに上げ、サヤから豆を出しておく
  • ・ズッキーニとオクラを油を引かずに焼き目をつけるように焼く
  • ・ズッキーニ、オクラ、枝豆をお皿に盛り付け、オリーブオイルを回しかける
  • ・上からチーズをたっぷりとかけて出来上がり

気になる!そうめんかぼちゃの食べ方&レシピ

そうめんかぼちゃの食べ方です。茹で時間やほぐし方まで詳しく紹介しています。

こんなにある!きゅうりの簡単レシピ6選

きゅうりの定番メニューから子供が喜びそうなツナ和え、しらすを使った酢の物、さらにクリーム煮や甘辛炒めも!きゅうりが素敵な一皿に変身します。

作りたくなる!ゴーヤの簡単レシピ9選

ゴーヤを使用したサラダに始まり、和え物、天ぷら、スープ、王道のゴーヤチャンプルー、さらに子供も大人も大喜びの肉詰めや肉巻きなど。しかも忙しいときでも気軽に作ることができるレシピばかりです。

 

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瓜にはこんなにたくさんの種類があります。種類の数だけ、おいしい食べ方があります。ローカロリーで水分が多く、カリウムやビタミンが豊富な瓜をもっと食卓に取り入れて、もさらにおいしい食べ方を見つけてください。

 

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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