ヒヤシンスの花の時期や特徴、生け方、楽しみ方
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春に咲く甘い香りのヒヤシンスについて、花が咲く時期や流通時期、特徴、生け方やコツ、飾り方、名前の由来などを紹介します。ヒヤシンスを飾って、春を満喫しませんか。
目次
ヒヤシンスの花の時期や特徴

- 学名:Hyacinthus orientalis
- 科名、属名:キジカクシ科ヒヤシンス属
- 分類:多年草
ヒヤシンスは、香りの良い花を咲かせる球根植物。水耕栽培で花を咲かせることも容易で、室内で香りの良い花を楽しむことができます。地中海沿岸からアフリカ、ヨーロッパ、中央アジアなどにおよそ3種が分布し、中でも地中海沿岸地域に分布する耐寒性の強い種が園芸用として流通しています。
ヒヤシンスには2種類あります。流通しているヒヤシンスの多くは、オランダで品種改良されたダッチ系ヒヤシンスです。花数が多く、花付きも良く、豪華なのが特徴です。ダッチ系に対してローマン系と呼ばれるヒヤシンスは、花数が少なく、野花のような控えめな趣がかわいらしい花が特徴です。
花の時期
ヒヤシンスの花が咲く時期は、暖地で3月~4月頃、寒冷地では少し遅れて4月~5月頃です。室内で水耕栽培しているヒヤシンスは、一足早く、2月頃から開花を楽しめます。室内でも涼しいところで管理すれば、屋外で育てているものと同じように3月~4月に花を楽しむことができます。
切り花のヒヤシンスが流通する時期は、12月~3月頃です。切り花なら、球根から育てているヒヤシンスが咲く前に、甘い香りとかわいらしい姿を楽しめます。
花の特徴

ヒヤシンスの花は、総状花序といって、茎の周囲に小さな花が複数密集するように咲きます。そのため、一輪でもボリュームのある花姿を楽しめます。一つ一つの花は直径1~2cmと小さく、ラッパのようなフォルムで真横を向くように咲き、先端は6つに裂けています。厚みがあり、花びらに水分を含んでいます。
小さな花一つ一つにしっかりと芳香があるので、取れてしまった花も拾って飾っておくと、また香りを楽しめます。
花の色

ヒヤシンスの原種の花の色は青紫です。多くの園芸品種が作出され、現在流通しているヒヤシンスの花の色は、青紫の他に白、黄、ピンク、赤、赤紫などがあります。最近ではダークカラーの大人っぽいヒヤシンスも流通しています。
▼ダークカラーのヒヤシンスを紹介
花の香り
ヒヤシンスの香りの主成分は、フェニルアセトアルデヒドといって、甘い花やみずみずしい草の香りと表現され、多くの香料に使用されています。フェニルアセトアルデヒドには、昆虫を誘引する作用があるといわれています。
ヒヤシンスの名前の由来

ヒヤシンスの学名 Hyacinthus の由来になっているのは、ギリシャ神話に登場するヒアキントスという美少年の名前です。
太陽神アポロンが、お気に入りの美少年ヒアキントスと、草原で鉄輪投げをして遊んでいたろころ、二人の仲に嫉妬した西風の神ゼピュロスが、強風で鉄輪をヒアキントスの額にぶつけました。ヒアキントスは額から血を流し、そのまま息絶えてしまいました。この時、ヒアキントスの血が流れ落ちた地面から咲き出した花が、ヒヤシンスだといわれています。
英語の名前と由来
ヒヤシンスという名前は、英名の Hyacinth(ヒヤシンス)がそのまま日本語読みされて定着したものです。学名は「ヒアキントゥス」と発音するので、少し違います。
和名「風信子」の由来は?
日本名の「風信子」は、ヒヤシンスの音をそのまま当てた当て字という説、風で香りが運ばれてくるからという説などがあります。風が香りを運んでくる花という説は、なんともロマンティックで素敵な由来です。
ヒヤシンスの球根の特徴

ヒヤシンスの球根は鱗茎といって、タマネギのように養分を蓄えて厚くなった葉が重なり合って球状になっています。土中にあるので球根といわれますが、正確には根ではなくて厚くなった葉です。球根は直径4~5cmと、チューリップやムスカリに比べて大きいのが特徴。この球根の下部から根を出して、水分や養分を吸い上げます。
ヒヤシンスの生け方や楽しみ方

鉢植えや水耕栽培で育てて楽しむ印象の強いヒヤシンスですが、切り花でも流通します。花と葉茎だけの切り花、球根付きの切り花などがあります。お部屋に飾って、甘い春の香りを楽しみましょう。
生けるコツ|水は少なめ
ヒヤシンスなどの球根植物の茎は水分が多く、腐りやすいという特徴があります。少なめの水で生けるようにしましょう。花茎の先端が水に2~3cm浸かっていれば十分です。
生けるコツ|花茎を補強する

ヒヤシンスの花茎は、中心部が空洞になっています。たくさんの小花を密集させるように咲かせるヒヤシンスは、花の部分が重く、途中で花茎が折れてしまうことがあります。花茎の中心の空洞に竹串を挿して補強すると、折れることなく長く楽しめます。
楽しみ方、飾り方

ヒヤシンスは、つるりとしたガラス細工のような質感の花茎が美しい花です。透明なガラス容器を使用して、茎まで見せるように生けて飾ると、ヒヤシンスの魅力をたっぷりと味わえます。また、みずみずしく弾力のある茎の特徴を活かして、ガラス容器の縁に沿って沈ませるように生ければ、個性的なオブジェのような雰囲気を楽しめます。
ちょっと変わったヒヤシンスの楽しみ方

ヒヤシンスの花は、水分が多く、摘んでもすぐには萎れません。この特徴を活かして、ヒヤシンスでレイを作ってみましょう。作り方は簡単。針でヒヤシンスの花に糸を通して、花を繋いでいきます。好きな長さになるまで繋いだら、糸の端を結び合わせて完成です。ブレスレットにしたり、壁に吊るしたりして、香りを楽しみます。

ヒヤシンス1本分の花を繋ぎ合わせたら、猫のティアラにちょうどよいサイズになりました。猫はちょっと迷惑そうです。
球根付きのヒヤシンスの楽しみ方

球根付きのヒヤシンスの切り花を生けるコツは、根の部分が水に浸かり、球根の部分はできるだけ水から出るように生けることです。根から水分を吸い上げるので、これで十分。球根が水に浸かっていると、腐ったり、カビが生えたりします。球根付きのヒヤシンスは、茎の空洞の中に補強のための竹串を仕込むことができないので、重さで茎が折れてしまうことがあります。最初から深さのある花器を選んで、茎を支えるように生けるとよいでしょう。
ガラスの花器に生ければ、根も球根も見えて、水耕栽培をしているような楽しさを味わえます。
ヒヤシンスは春の訪れをいち早く教えてくれる花。華やかな香りが魅力です。球根から育てるもよし、切り花を飾って楽しむもよし。花のある暮らしを楽しみましょう。
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