ショウブ、アヤメ、カキツバタの違いと見分け方
更新
公開

よく似た花、ショウブ、アヤメ、カキツバタのそれぞれの特徴や違いと見分け方を紹介します。
目次
ショウブの特徴と見分け方
ショウブの特徴
- 草丈:50~100cm
- 花:ショウブは花びらの付け根に黄色の筋がある
- 葉:葉は細く、葉脈がくっきりとしている
ショウブの見分け方
ショウブは、花びらの付け根に入る黄色い筋で見分けます。アヤメやカキツバタには、この筋がありません。ショウブの花色は、紫、藤色、ピンクなどがあります。さらには絞りが入ったものや覆輪などバリエーションも豊富です。
なお、ショウブ湯に入れるショウブ科ショウブ属のショウブと混同しないように、花が咲くショウブはハナショウブと呼ばれます。
アヤメの特徴と見分け方
アヤメの特徴
- 草丈:30~60cm
- 花:あやめの花は、花びらの付け根に網目上の模様がある
- 葉:葉は細く葉脈は目立たない
アヤメの見分け方
アヤメは、ショウブやカキツバタに比べて全体的に小ぶりです。アヤメの見分け方は、花の付け根の網目模様。加えて、ショウブとカキツバタは湿地を好みますが、アヤメは明るい草原を好みます。
カキツバタの特徴と見分け方
カキツバタの特徴
- 草丈:50~70cm
- 花:かきつばたは、花びらの付け根に白い筋がある
- 葉:葉の幅は2~3cmと広く、葉脈は目立たない
カキツバタの見分け方
かきつばたは、花びらの付け根にある白い筋で見分けます。湿地を好むので、生えている場所はショウブと似ているし、一緒に植えられていることもあります。花びらの付け根に白い筋があればカキツバタ、黄色い筋ならショウブという風に見分けてください。
ショウブ湯に入れるショウブの葉とは?
端午の節句の頃に入るとよいといわれているショウブ湯は、お風呂に葉を入れて楽しむものです。このショウブ湯に使用する葉は、花が咲くショウブとは違う植物だということをご存知でしたか。
ショウブ湯に入れる葉は、ショウブ科ショウブ属のショウブ(Acorus calamus)という植物の葉です。端午の節句が近づくと花屋やスーパーの店頭でハショウブ(葉菖蒲)という名前で販売されます。花が咲くショウブの葉をお風呂に入れたからといって、縁起が悪いというようなことはありませんが、せっかくですからハショウブを使ってみましょう。
花が咲いていないときに見分けるのは難しいのですが、開花中なら簡単に見分けることができます。ゆっくりとそれぞれの花を観察してみましょう。
▼編集部のおすすめ