澄んだ空色が美しい!サルビア・アズレアの魅力
金子三保子
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サルビアはとても種類が多く、ハーブのセージもサルビアの仲間で、すべてのサルビアの品種の数は数百品種あります。毎年のように新品種が出てくるので、その数は増えるばかりです。
今回は、澄んだ空色が美しいサルビア・アズレアをご紹介します。
目次
サルビア・アズレア
サルビアは、宿根性、1・2年草まで、品種がとにかく豊富です。昔からあるサルビアと言えば、燃えるような赤い花をつけるブラジル原産の「スプレンデンス」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。最近は、スプレンデンスも赤の他、白、ピンク、紫系濃淡など、色がとても豊富です。
サルビア・アズレアは、シソ科の多年草。サルビアは、初夏から秋の花ですが、品種によって開花期間が様々です。一年草扱いのスプレンデンスやブルーサルビアは、初夏から晩秋まで長く咲き続けますが、サルビア・アズレアは、開花時期が晩夏~秋にかけて咲くサルビアです。
サルビア・アズレアの開花期間は、図鑑やプランツタグなどを見ると7月~10月とか、8月~11月とか書かれていることが多いようですが、東京では夏の終わりの晩夏から咲き始めます。サルビアの中では、開花が遅いタイプの品種です。
サルビア・アズレアの特徴
サルビア・アズレアは一番小さな苗ものだと、ポット苗で販売されています。ポット苗だと開花前で20~30センチの若い苗のことが多いのですが、生長すると1.5メートル以上(場合によっては2メートル近く)になることもあります。とにかく背丈が高くなるサルビアです。
サルビア・アズレアの好みの環境は、日当たりが良く、風通しがよい場所、水はけがよい土が適しています。暑さ、寒さにも強いので、一度植え付けるとぐんぐんと伸びます。サルビアの中では、一番丈の高くなる品種のひとつです。
学名のアズレアは、空色(azurea)からついたようで、名前の通り、なんとも透明感のある空色で、背丈の高い空色の花が穂状にびっしりと咲く姿がとても美しく、目を引きます。
きれいな空色のサルビア・アズレア
ふと立ち寄った公園で咲いていたサルビア・アズレア。広い空間に植えると、とても目を引く草花です。きちっとおすましした雰囲気ではなく、自然に自由奔放に茎が伸びるので、ナチュラルガーデンに向いています。背丈がある水色の花は意外と少ないので、水色好きな方はお庭にいかがでしょうか。
サルビア・アズレアの育て方のポイント
サルビア・アズレアは、春に芽吹いた葉や茎を一度も剪定しないと、とにかく背丈が伸びます。
そのため、春から夏頃までに何度か切り戻しをすると、分枝して脇芽がたくさんできるのでたくさんの花を楽しむことができます。
最初の切り戻しは丈が30センチくらいになってから行い、数回切ると丈を抑えつつ倒れにくい姿になります。
茎が繊細なので剪定をしないで伸ばし放題にしておくと、花数は少なくなり倒れやすくなります。春からの切り戻しがたくさんの空色の花を楽しむポイントです。また、大きくなることを想定して隣の植物との間隔を広く開けて植えるのがおすすめです。
春から夏まで数回切り戻しをすると丈が抑えられて茎の数が多くなるので、花がたくさん咲きます。剪定次第で花数がかなり変わってきます。
サルビア・アズレアの苗の入手方法
初夏から秋まで苗を入手することができます。ポット苗より開花株は9月~10月ごろ出回ります。サルビア・アズレアは背丈が高くなるので、どちらかと言うと地植え向きのサルビアです。
花が咲いていないポット苗の時は、まさか2メートル近くの丈になるとは思えない草姿ですが、根付けば間違いなく数年で大きくなりますので、植え場所は広いスペースを取る事がポイントです。
私も以前、花壇に植えていたことがあったのですが、大きくなるサルビア・アズレアは狭いスペースなのに色々と植えたい私には不向きでした・・・。広い庭があったら、是非植えたいサルビアです。
サルビアの中ではアズレアは開花期間が短いですが、この空色が好きで植栽している方も多いです。水色の草花が好きな方にはおすすめです。広いスペースがある方は植えてみてはいかがでしょうか。
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