日陰が大好き!ヒューケラの育て方や生け方、カラーリーフの魅力
山田智美
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ヒューケラという植物をご存知ですか?バリエーション豊かなカラーリーフとして有名で、日陰に強いことでも有名。さらに切り花にしてもきれいな植物です。目立たないけど実は万能選手のようなヒューケラ。そんなヒューケラの魅力をご紹介します。
目次
- ヒューケラの基本情報
- ヒューケラの魅力|シェード(日陰)が大好き!
- ヒューケラの魅力|お庭で活躍するカラーリーフ
- ヒューケラの育て方のコツ
- ヒューケラの切り花を生けて楽しむ方法
- ヒューケラは、育てても、切花でも、魅力的な植物
ヒューケラの基本情報
- 学名:Heuchera
- 科名:ユキノシタ科ツボサンゴ属
- 分類:常緑性多年草
ヒューケラは耐陰性が強く、常緑で、カラーバリエーションも豊富。暗くなりがちなシェードガーデンの救世主のような植物です。
その葉の形も独特で、角を取った柔らかな楓のような形をしています。色は、グリーン、パープル、オレンジやシルバー、黒、と非常に多様です。
春には真直ぐに伸びた茎の先にちいさなお花をふわふわと咲かせます。ヒューケラのお花は咲いている時期が長く、初夏まで花を咲かせて楽しませてくれます。
ヒューケラの魅力|シェード(日陰)が大好き!
耐陰性が強く半日陰から木洩れ日が当たる程度の日陰まで、元気に育ちます。葉を横に広げてこんもりと茂るので、「色の塊」のような茂みになり、庭の景色を作るのに役立ちます。
夏の間は少し葉を減らすようなこともありますが、元気がなくなったわけではありません。耐寒性もあり、冬の間も姿を消しません。
ヒューケラは育てやすい植物ですが、強健とまでは言えず、グレコマやヒメイワダレソウなどの繁殖力の強い植物に負けてしまいがちです。植えるときは、周りの植物にも配慮してあげた方が良さそうです。
▼ヒメイワダレソウとはこんな植物
ヒューケラの魅力|お庭で活躍するカラーリーフ
ヒューケラの魅力はその色の豊富さにあると言っても過言ではないでしょう。グリーンだけでも明るいグリーン、深いグリーン、シルバーに近いグリーン、トリカラーのようなグリーンなど、バリエーションが豊富です。
銅葉といわれるボルドーのようなブロンズカラーの他に、オレンジや黄色といった明るい暖色もあります。斑入り種もあります。さらにはそれぞれの色で斑入りまであるのですから、追いかけるのが大変です。
ヒューケラは、ヒューケラだけで一つの景色ができるくらい、カラーバリエーションが豊富な植物です。しかも、花ではなく葉でそこまで楽しませてくれるのです。
ヒューケラの育て方のコツ
ヒューケラは木陰から半日陰を好む、耐寒性のある多年草です。どちらかというと、真夏の高温多湿が苦手です。増え方は、横に広がっていくというより、あまり幅を利かせずにこんもりと茂るというイメージで生長していきます。
ヒューケラを植えるコツ
ヒューケラは水はけの良い土壌を好みます。さらに花を咲かせたければ、肥沃な土壌であることも大切です。ヒューケラを植え付ける予定の場所に大きく穴を掘って、市販の園芸用培養土を漉き込んでおくという手もあります。簡単に肥沃かつ水はけの良い土壌が作れます。
ヒューケラをおしゃれに植えるコツ
葉がこんもりと茂るので、平坦な景色の中に入れると、メリハリ作りに役立ちます。さらにカラーバリエーションが豊富なので、他の植物との組み合わせ次第でお庭の雰囲気を変えられます。
ブロンズカラーのヒューケラは、シルバーリーフや斑入りの植物と合わせると、洗練された雰囲気になります。オレンジカラーのヒューケラはダークグリーンの植物と合わせたり、シルバーリーフと隣同士に植えると、はっとするような印象的な色合わせになります。
葉が大きく平たいので、セージ類のような華奢な草花や、カレックスやジャノヒゲのような細く長い葉を持つ植物と隣り合わせに植えると、相互に引き立ちます。
ヒューケラの切り花を生けて楽しむ方法
お庭で摘んだヒューケラを使ってお花を生けてみませんか。形も色もバリエーション豊富なヒューケラは名脇役として活躍してくれます。LOVEGREEN編集部オフィスのテラス花壇から摘んだヒューケラとお花たちを使って生けてみました。
ヒューケラの花あしらいの材料
- ヒューケラの葉
- ローズマリー
- タイム
- オレガノ
- ブルーベリー
- バジル
- モナルダ・ベルガモ
- ミントなど
- お手持ちの調味料などの空き瓶
ヒューケラはあまり茎が長くない植物です。ヒューケラをお庭から摘んでくるときは、可能な限り根元から長く茎を取るようにカットしましょう。それでも茎が短めですから、調味料の空き瓶やジャムの空き瓶など、小瓶を上手に利用して生けてください。
最初にヒューケラを入れる
小瓶をランダムに並べて、ヒューケラを入れていきます。
ここでバランスを取るようにしましょう。葉の大きさや色の濃さで、重さや軽さのバランスを考えます。ヒューケラの葉が踊っているようなイメージで動きを出すように入れていくと、出来上がりが軽やかになって面白みが出ます。
すべての葉を正面に向けようとせず、斜めを向いていたり、横を向いているような葉があっても奥行と軽やかさが出ます。
実物や大きめのお花を入れる
ヒューケラの葉に合わせて、実や大きめのお花など、安定感のあるものから入れていきます。まずはどっしりと小瓶に落ち着いて収まってもらいましょう。
ヒューケラの花あしらいの出来上がり
最後に軽さが出るようなツルのようなものや、軽やかなお花を入れて出来上がりです。最初にヒューケラの葉でバランスを取っているので、あとからお花を足していくだけでうまくまとまります。ヒューケラの葉が独特の存在感を放っているので、お花の量が少しでも絵になります。
ヒューケラは、育てても、切花でも、魅力的な植物
ヒューケラは、文字通り多彩な色のバリエーションと個性的なフォルムの葉が魅力です。オーナメンタルプランツとしても人気で、耐陰性があり、日陰でもきれいな姿を見せてくれるところなど、お庭に一株は欲しい素敵な植物です。
お庭のヒューケラから何枚かの葉を摘んで、葉だけで生けたり、花とあわせて生けたり、楽しみ方もいろいろです。
ヒューケラは、育て方や管理方法もこれと言って難しいことはなく、とても育てやすい植物です。植えても摘んでも楽しめる素敵なヒューケラ。もっともっとヒューケラの可愛さを身近に感じてください。
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