パンジー・ビオラの花がら摘み|タイミングとやり方【花を長く楽しむコツ】

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金子三保子

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秋から春まで長く咲き続けるパンジー・ビオラ。長くたくさんの花を咲かせるテクニック、花がら摘みのタイミングとやり方をご紹介します。

目次

花がら摘みとは

花がら摘みとは、見ごろが過ぎた花を摘み取る作業のことです。種を採るために育てている場合以外は、花がら摘みは必須作業です。

花がら摘みを行う目的

ビオラ

①花を長くたくさん咲かせるため

パンジー・ビオラのような一年草は、花が終わった後に種をつけます。植物としては、花を咲かせることより次の子孫を残すことが重要なミッション。見ごろを過ぎた花をそのままにしておくと、種をつけることにエネルギーが回り、花数は次第に少なくなります。これを避けるために花がらを摘むと次々と花を咲かせるのです。

②見た目を美しく維持するため

花がら摘みをこまめにしているものとしていないものでは、見た目の美しさに歴然とした違いが出ます。きれいに咲いている花の周りにしわしわの花があると、全体として見ると弱っているように見えてしまいます。

③病気の予防

終わった花は、水分が抜けて日毎にしわしわになっていきます。そうした部分に水やりの水がかかるとカビが発生しやすく、場合によってはカビが原因の病気になることがあります。種を採る目的で花がらを摘まない場合も、すべての花がらを放置せず、数を絞って種を採ることをおすすめします。

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花がら摘みのタイミング

見ごろが過ぎたパンジー・ビオラの見分け方

ビオラ

左:咲き始めのビオラ 右:見頃が過ぎたビオラ

見ごろが過ぎると花びらがしわしわになり前側にくるんとカールし、色も盛りの頃よりワントーン褪せた色に。そうなったら花がら摘みのタイミングです。

冬のうちは花数が少なくひとつひとつの花が長持ちしますが、気温が暖かくなると花数が増え、その分、花がら摘みの量も増えます。毎日、週1回まとめて……など、ライフスタイルに合わせて作業するとよいでしょう。

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パンジー・ビオラの花がら摘みのやり方

どこを摘む?

ビオラ

終わった花だけでなく、茎をつけて根元から摘み取ります。花が咲いた茎に再び花がつくことはないので、花だけを摘んでいると終わった茎があちこちから飛び出し、見た目が悪くなります。茎も次第に枯れてくるので、株を清潔な状態に保つためにも茎をつけて摘みましょう。

手で行う場合は、花から茎をたどって株付近で折り取るようにすると簡単に摘み取れます。難しいなと思ったらハサミでも構いません。ハサミは消毒した清潔な状態のものを使います。汚れたまま使用すると、切り口から細菌が入り病気の原因になることがあります。

花がら摘みは水やりのあとに

花がら摘みは、水やりをしたあとの水分をたっぷりと吸収した状態のときに行います。水切れ状態のときよりスムースに花がら摘みを行うことができます。

蕾まで取らないように注意!

パンジー・ビオラ

株元には次のつぼみや葉が密集しています。摘む位置はピンクで丸をつけた花と茎のみ。白で丸をつけた横にある蕾まで取らないように注意しましょう。

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花がら摘みと一緒にチェック

パンジー・ビオラ

元気に生長している株は、株元まで葉が密集しています。花がら摘みをしながら株元の様子をチェックし、傷んだ葉、黄色い葉があれば取り去りましょう。

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花がら摘みをやるとやらないのでは、ワンシーズンで咲く花数にかなりの違いが出るほか、開花期間も伸びます。こまめに摘み取ってたくさんのパンジー、ビオラを楽しみましょう。

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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