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植物の冬越し対策|コツやポイントを種類ごとに紹介

植物を育てるために大切な冬越し対策について、ハーブ、草花、野菜や果物、観葉植物などの種類に分けて紹介します。マルチングや寒肥など、冬越し作業の意味や理由の説明付きです。

目次

冬越しとは

冬越しとは

冬越しとは、文字通り冬の厳しい寒さを乗り越え、次の生育期である春に備えることであり、越冬ともいいます。冬越し対策とは、厳しい寒さの中で植物が枯死することなく、春に万全な状態で生育活動を始められるように手助けする作業です。

植物には、冬に休眠したり、活動を緩やかにする多年草や木本類、葉や芽を出した状態で越冬する越年草、秋に枯死するため冬越しの必要がない一年草があります。

それぞれの特徴を理解して、適切な冬越しの手伝いをしましょう。

冬越し対策の作業と意味

冬越し対策で行う具体的な作業と、その意味や理由をお話します。

マルチング

マルチングとは、植物の株元を腐葉土やバークチップなどで覆うこと。土の温度や湿度の変化、凍結、霜よけといった意味があります。表土を覆うことで、土の温度が暖かく保たれ、水分の蒸発を防ぎ、霜による根の凍結を守ることができるという仕組みです。マルチングに使用する資材は、園芸店やホームセンターなどで購入できます。

剪定、刈り込み

冬に落葉したり、地上部が枯れたようになって越冬する種類は、剪定や刈り込みを行います。落葉樹であれば、徒長した枝や枯れて色が悪くなった枝、混みあった枝を落とし、伸びすぎた枝を整理します。この剪定を行うことで、状態の悪い枝に無駄な栄養を送ることがなくなり、翌春からの健やかな生育を促すことができます。

また、地上部が枯れて越冬する多年草は、刈り込みを行うことで、翌春に芽吹いた新芽が生育しやすくなる他、草姿が整うというメリットがあります。

寒肥

寒肥とは、寒い冬の時期に施す肥料のこと。落葉樹は冬の間、根も休眠します。この時期に緩効性肥料を施すことで冬の間にじっくりと土に浸透し、春の芽吹きの時期の活力になります。

冬越しを成功させる水やりのコツ

冬越しとは直接関係ありませんが、冬の水やりは日が出ている午前中に済ませるようにしましょう。理由は、夕方に水やりをすると土中に残った水分が夜間に冷えて、根を凍らせてしまう恐れがあるから。根は一度凍るとそこから傷んでしまい、結果として株全体の枯死に繋がります。水やりの時間帯にはくれぐれも注意してください。

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ハーブの冬越し

ローズマリー

一口にハーブと言っても、木本類から多年草、一年草まで、たくさんの種類があります。ローズマリーのような常緑低木は、水やりを控えめにする程度で、ほぼ植えっぱなしで問題ありません。

ワイルドストロベリーは常緑多年草なので、枯れた葉や変色した葉を摘み取る程度で十分です。タイムは常緑低木ですが、冬に入る前に刈り込むと春にきれいな新芽が出揃います。

ミントやオレガノ、セージ、チャイブ、フェンネルなどの多年草も、冬前に刈り込むと翌春にきれいな草姿で生育します。

ラベンダーのような株元が木質化するハーブの刈り込みは、葉が出ているところまでにしましょう。木質化して葉が出ていないところまで切ってしまうと、翌春になっても芽吹きません。

また、レモングラスのような、寒さが苦手な多年草のハーブは、気温が下がってきたら軒下や日当たりの良い室内に移動させて、霜の被害にあわないようにしましょう。株元にマルチングを施し、根の凍結を防ぐようにするのも大切な冬越し対策です。

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草花の冬越し

チョウジソウ(丁字草)

多年草の草花の冬越し対策の基本は「地上部が枯れたら地際まで刈り込む」ことです。枯れた茎をそのままにしておくと、翌春の新芽が確認しづらくなる他、枯れた葉茎が邪魔をして生育の妨げになったり、見た目が美しくないなどのデメリットがあります。

刈り込みを行うタイミングは、花と実が終わり、葉茎が茶色く変色して乾燥してきた頃が適期です。枯れてくる時期は植物の種類によって違うので日頃からよく観察するようにしましょう。

初夏に咲く水色の小花がかわいらしいチョウジソウの冬の姿と、刈り込みを行うタイミングを、画像付きでわかりやすく説明しているので、具体的な手順がわかります。

寒さに弱いため日本では一年草として扱われているアメリカンブルーは、実は多年草。上手に冬越しができれば何年も楽しむことができる花です。鉢植えで育てて、冬は日当たりの良い室内に取り込み、水は控えめにして管理し、春になって気温が上がってきたら外に出すようにして冬越しさせます。また、枯れる前に枝を切って挿し木にして冬越しさせ、春になったら外に出して育てるという方法もあります。

夏に華やかな花を咲かせるダリアは、地上部が枯れて球根で越冬します。寒くなってきたら球根を掘り上げ、乾かしてから冷暗所で保存し、翌春また土に植え付けましょう。鉢植えは、雨や霜をよけられるような軒下に移動させ、水やりを控えて越冬させます。春になったら新しい鉢と土に植え替えるようにすると、また花を楽しむことができます。

夏に開花時期を迎えるエキナセアの冬越しは、地上部が枯れたら地際まで刈り込むだけ。寒冷地では霜よけにマルチングを施しましょう。

ギボウシは、春に芽吹いて初夏に花を咲かせ、秋に枯れていく多年草です。葉が黄色くなって枯れてきたら速やかに地際まで刈り込んで冬越しさせましょう。春の新芽にたくさんの日光を浴びさせて、生育を促すためにも刈り込みは大切な作業です。

大輪の花が魅力のアマリリスは、冬に地上部が枯れて球根の状態で越冬します。寒さに弱く、冬の間に雨が当たると球根が傷む心配があるので、軒下に移動させて水やりは控えます。庭植えにしていた球根は、地上部が枯れたら掘り上げて、バーミキュライトなどに埋め込み、冷暗所で保存します。

モッコウバラは、バラの中では珍しい常緑の種類。常緑といっても冬は葉を減らして休みます。特に冬越し対策の必要はありませんが、葉を減らし、枝の様子がよく見える冬に誘引や剪定を行うと、翌春からの管理が楽になります。

芝のように広がり、桜に似た花を咲かせる芝桜は、グランドカバーとして人気のある常緑多年草。秋になると葉が赤っぽく変色して枯れたような姿になりますが、翌春またグリーンの葉が芽吹いてきます。多少見苦しくなっても、そのままにしておいて問題ありません。

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野菜や果物の冬越し

サヤエンドウ

野菜の冬越しは種類によって様々。白菜や大根、キャベツ、ブロッコリー、菜花、小松菜などのアブラナ科の野菜は、秋に種まきや植え付けを済ませて、冬に収穫を楽しみます。特に冬越しの作業というほどのものはありません。

タマネギなどのネギ類は秋から冬に植え付け、寒さの中で育てて翌年の春に収穫します。おいしいネギ類を楽しむために、冬にしっかりと寒さを経験させることが大切です。

サヤエンドウやソラマメといったマメ科の野菜は、越年草といって秋に種をまいて芽吹いた状態で冬越しし、翌年の春から初夏に収穫を楽しむ野菜。芽吹いた状態で冬越しさせて寒さを経験させることが大切ですが、冬前にあまり大きく生育してしまうと寒さで傷みやすくなります。種まきの適期を守るようにしてください。

一年中流通しているため旬の時期がわかりづらいイチゴは、秋に植え付けて冬の寒さを経験させ、春に収穫する果物。冬の間は少し休むので葉の色が悪くなることがありますが、枯れたわけではないのでそのまま育て続けましょう。霜が心配な地域ではプランターで育てて軒下に移動させるか、庭植えはマルチングを施すようにしてください。

秋冬野菜といっても、多くの種類は15℃を下回ると生育が緩慢になります。この時期は根も休み始めているので、肥料が多いと負担になってしまいます。厳寒期は肥料過多にならないように注意しましょう。

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観葉植物や熱帯花木の冬越し

ハイビスカス

ハイビスカスは、ラッパのような大きな花が魅力の熱帯花木。育てやすく、花付きが良いことから人気がありますが、寒さに弱いため冬越しできずに枯れてしまうこともしばしば。室内に取り込み、カーテン越しの日光が当たるような場所で管理をすれば冬越しさせることができます。コツは、秋になったら強剪定を行ってから室内に取り込むこと。全体のサイズをコンパクトにすることで室内で管理しやすくなる他、株への負担を減らすことができます。この時光合成ができるように葉を数枚残すようにすることが大切です。

ハワイのレイでも有名なプルメリアは、厚みのある花びらと芳香が魅力の熱帯花木。寒さに弱いので冬は室内に取り込んで冬越しをさせて、初夏から初秋まで外で育てるようにすると、何年も花を楽しむことができます。

プルメリアは秋になると葉を落として冬越しするので、日当たりの良い室内に置いて、水やりは控えめにして管理します。春に新芽が確認できたら無事に冬越しできた証拠です。気温が安定してきたら外に出して、たくさんの花を楽しみましょう。

鮮やかなピンクや赤、オレンジ色の花を枝いっぱいに咲かせるブーゲンビリアは、暖地なら庭植えで、寒冷地では鉢植えで管理して室内で冬越しさせます。庭植えは、霜よけのためのマルチングを施し、水やりは控えます。鉢植えは、日当たりの良い室内に取り込んで、控えめに水やりをして管理します。

鉢に植えなくても育つことで人気のティランジアは、寒さに弱い種類が多くあります。ティランジアの冬越しのコツは、日当たりの良い室内で管理し、水やりは控えめにすることです。また、あえて室温が10℃前後の少し寒い環境で管理することで、ティランジアの耐寒性を強化するという技も紹介しています。

ユニークなフォルムが魅力のタンクブロメリアも、寒さに弱い観葉植物。室内の日当たりの良い明るい場所で冬越しさせましょう。寒さに当たると葉が腐りやすくなってしまいます。また、水やりの後に中心部のくぼみに水が残っているとそこから傷んでしまうので、しっかりと取り除くようにすることも大切です。

多くの観葉植物は寒さが苦手。一般的な観葉植物の冬越し対策は、日当たりの良い室内で、水やりを控えめにすること。また、エアコンの風が直接当たらないようにすることも大切です。水やりを控えめにする代わりに、空気が乾燥しているときは霧吹きで葉に水を吹きかけるのも良い方法です。

多肉植物は、春秋型、夏型、冬型の3つに生育タイプが分かれるため、それぞれの生育型を知ることが大切です。冬型の種類は、冬にしっかりと水やりをする必要があります。反対に夏型は水やりを控えて冬越しさせます。どの種類にもいえることは、寒さが苦手で日光が好きということ。気温が下がってきたら室内の日当たりが良く気温が下がりすぎない場所に移動させましょう。

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冬が苦手な植物を無事に冬越しさせて、春からの健やかな生育のためのお役に立てますように。

 

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