クリスマスローズのプロ横山園芸さん直伝!花を楽しんだ後のお手入れ方法は?

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お庭に咲く花として、1年を通して常緑の葉を茂らせるグランドカバーとして、大変人気のあるクリスマスローズ。とても育てやすいクリスマスローズ自身の強さに、ついつい頼りきりがちになってしまい、毎年なんとなく育てている方って多いのではないでしょうか。

クリスマスローズが、より美しく、元気に生長してくれる、そんなお手入れをしてあげたいと思いませんか?

今回は、クリスマスローズの花が咲いた後に、どんなお手入れをしてあげたらいいのか、クリスマスローズのプロである生産者の方に、クリスマスローズの花後のお手入れについてお伺いしました。

お伺いした方は、横山園芸2代目の横山直樹さん。

横山さんは、多数のクリスマスローズの本の著者でもあります。

イギリスでの研修を経て、お父さまが立ち上げた横山園芸にて、クリスマスローズ、原種シクラメン、ダイヤモンドリリー、アネモネの育種・生産や、エディブルフラワー、イタリアントマト「レッドマジック」などの生産を手がける、多彩でとても魅力的な、尊敬すべき生産者の方です。

NHK「趣味の園芸」の講師をはじめ、メディアでも活躍中の横山直樹さんにアドバイスをいただきました。

 

目次

どんなクリスマスローズが咲きましたか?

クリスマスローズの種を採取したいとき

クリスマスローズの花茎を切る時期

クリスマスローズのお礼肥(おれいごえ)

クリスマスローズ花後のお手入れ~まとめ

 

どんなクリスマスローズが咲きましたか?

皆さんのクリスマスローズはお庭で綺麗に咲きましたか?

咲き方、花の形、花弁、咲く向きが株ごとに異なる魅力的なクリスマスローズ

どのようなクリスマスローズが、皆さんを楽しませてくれましたか?

 

▼フリルが可愛らしいダブル咲き

▼フリルが可愛らしいダブル咲き

※画像協力:横山園芸

 

▼こちらもダブル咲きです。純白が眩しい。

▼こちらもダブル咲です。純白が眩しい。

※画像協力:横山園芸

 

▼濃い紫のスポットが入ったクリスマスローズ

▼濃い紫のスポットが入ったクリスマスローズ。

※画像協力:横山園芸

 

▼シングルのピンクも可憐です。

▼シングルのピンクも可憐です。

※画像協力:横山園芸

 

▼雌蕊・雄蕊を隠すほどのダブル咲きですね。

▼雌蕊・雄蕊を隠すほどのダブル咲ですね。どのクリスマスローズも本当に魅力的です。  1~3月にかけて、お庭を美しく彩ってくれたクリスマスローズも、春は花の終わりを迎えます。

※画像協力:横山園芸

 

どのクリスマスローズも本当に魅力的です。

1~3月にかけて、お庭を美しく彩ってくれたクリスマスローズも、春は花の終わりを迎えます。

 

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クリスマスローズの種を採取したいとき

種を採取したいとき

▼種ができてきたクリスマスローズ

クリスマスローズの花の時期はだいたい4月くらいまで楽しむことができますが、全てのクリスマスローズをそのままにしておくと全ての花に種を付けてしまい、株に負担をかけてしまいます(一部の品種で種を付けないものもある)。種を採取したいときは、せめて1株に1つぐらいにしたほうが良いそうです。  種が出来たら  綺麗に咲き続けてくれたクリスマスローズも5月には種ができます。  クリスマスローズの種まきは、5月ごろ採取した種をすぐにまく「とりまき」と、種を保存して秋にまく「秋まき」があります。  どちらも半日ほど、種子消毒用の殺菌剤につけてから作業を行います。  クリスマスローズが発芽するまでの間は、日陰で管理しましょう。  種を保存する際、種を乾燥させると発芽率が悪くなります。クリスマスローズの種は、くれぐれも乾かさないように気を付けて保存しましょう。

※画像協力:横山園芸

 

クリスマスローズの花の時期は、だいたい4月くらいまで楽しむことができます。しかし、全てのクリスマスローズをそのままにしておくと、全ての花に種を付けてしまい、株に負担をかけてしまいます(一部の品種で種を付けないものもある)。

クリスマスローズの種を採取したいときは、1株に1つぐらいにしたほうが良いそうです。

種が出来たら

綺麗に咲き続けてくれたクリスマスローズも5月には種ができます。

クリスマスローズの種まきは、5月ごろ採取した種をすぐにまく「とりまき」と、種を保存して秋にまく「秋まき」があります。

どちらも半日ほど、種子消毒用の殺菌剤につけてから作業を行います。

クリスマスローズが発芽するまでの間は、日陰で管理しましょう。

種を保存する際、種を乾燥させると発芽率が悪くなります。クリスマスローズの種は、くれぐれも乾かさないように気を付けて保存しましょう。

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クリスマスローズの花茎を切る時期

花茎を切る時期

クリスマスローズの花茎を切る時期

毎年元気にクリスマスローズの花を咲かせるためには、桜が開花するころに花茎を切った方が良いそうです

切り花のクリスマスローズを長持ちさせるには

1 花茎を切ったクリスマスローズは、バケツや花瓶などに40度位のお湯を入れ、花の下から茎をたっぷりに浸し、そのまま冷めるまで入れておきます。

湯あげをしたら、花瓶にたっぷり水を入れ深く水に浸かるように生けましょう。

2 クリスマスローズは寒いところが大好きです。温度の上がりにくい玄関や窓辺に置いてみてはいかがでしょう。

3 切り花を長持ちさせる延命剤等を使用すると、さらに長持ちします。

クリスマスローズの性質

クリスマスローズの切り花を長持ちさせるために、先ほどご紹介したような方法がありますが、クリスマスローズの性質として、咲きすすんだものの方が花持ちが良いそうです。

咲き始めの綺麗な状態のクリスマスローズを切り花は、しっかりと咲き進んだクリスマスローズの切り花に比べ、早く枯れてしまうそうです。

この現象は、クリスマスローズが水揚げしづらい性質によるものだそうです。

ちなみに、クリスマスローズの中には、およそ数十株に1本くらい水揚げに優れている個体があるそうです。

大変人気なお花ですが、確かに花屋さんなどで扱う切り花には、あまり見かけないかもしれません。

いつか横山園芸さんが品種改良したクリスマスローズが、花屋さんの切り花コーナーに並ぶ日がくるかもしれないですね!

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クリスマスローズのお礼肥(おれいごえ)

花期が終わった後の御礼肥(おれいごえ)

花期が終わった4月に、お礼肥(おれいごえ)の追肥をしましょう。ゆっくりじっくり効くように緩効性の肥料を与えましょう。

お礼肥とは…(おれいごえ)

花を咲かせたり、果実を収穫した後の植物に「ありがとう」の想いを込めて追肥する肥料。

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クリスマスローズ花後のお手入れ~まとめ

種を採取したいときは、1株に1つぐらいにとどめましょう。

桜が開花するころには、花茎を切ってしまいましょう。

・花期が終わった4月に、緩効性の肥料を与えましょう。

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 いかがでしたか?

今回はクリスマスローズの生産者さんで、クリスマスローズの画像撮影のご協力をいただいた「東京都の横山園芸さん」にクリスマスローズの花茎を切る時期やその後の切り花としてのクリスマスローズの楽しみ方についてお話を伺いました。

生産者さんが育てたクリスマスローズは、皆さんがご自宅で育てやすいよう愛情かけて育てています。さらに美しいクリスマスローズを楽しめるように品種改良、交配を重ねて高みを目指していらっしゃいます。生産者さんからの素敵なバトンを受け取り、皆さんもクリスマスローズの花を楽しんで下さい♪

 

クリスマスローズ: この1冊を読めば原種、交雑種、栽培などすべてがわかる (ガーデンライフシリーズ)

 

NHK趣味の園芸 プラス・ワン もっとクリスマスローズ (生活実用シリーズ)

 

 

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