桑(クワ)の実とマルベリーは同じ?品種や育て方をご紹介。

小野寺葉月

小野寺葉月

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桑の実を食べたことはありますか?私が通っていた小学校の校庭に、桑の実が生えていたので夏になると食べた記憶があります。現在住んでいる長野県では養蚕が盛んだった土地だからか、桑の木が駅の近くに街路樹として植えられています。

目次

桑の実とマルベリーは同じ?

養蚕と桑の栽培の歴史

桑は霊木? 民族とのかかわり

桑の育て方

桑の実とマルベリーは同じ?

桑の種類は世界で1000品種以上あるそうです。日本で生産されている桑は主に葉を養蚕や桑の葉茶などに利用します。マルベリーとして好まれている西洋桑は日本の桑と同じ桑ですが、葉より実の収穫を主としています。ジャムやシロップ、果実酒などに使われています。

桑の種類は世界で1000品種以上あるそうです。日本で生産されている桑は主に葉を養蚕や桑の葉茶などに利用します。マルベリーとして好まれている西洋桑は日本の桑と同じ桑ですが、葉より実の収穫を主としています。ジャムやシロップ、果実酒などに使われています。

桑の原種3品種

桑はクワ科クワ属の総称です。桑の実をつける桑の木はおおきく3種類にわけられます。

ヤマグワ

植物名 ヤマグワ
学名 Morus australis
英名 Maluberry
科名 クワ科
属名

クワ属

原産地

日本

日本原産種のヤマグワです。東北地方に分布しており、高さが8m程度になる落葉中木です。ヤマグワ系統は耐寒性が強く、春先、芽吹くのがはやく、春夏の葉の収穫量が多いのが特徴です。

主な品種

剣持,赤木,島ノ内,根小屋高助,新桑1号~2号,五郎治早生,市平,紫早生,鶴田,十島 など

マグワ

植物名 カラヤマグワ、マグワ(真桑)、ハクソウ(白桑)
学名 Morus alba
英名 Maluberry
科名 クワ科
属名

クワ属

原産地

中国北部、朝鮮半島

中国北部から朝鮮半島にかけて原産のカラグワ。カラヤマグワ、マグワ(真桑)、ハクソウ(白桑)とも呼ばれています。日本で一番生産されている桑の品種である「一ノ瀬」はこの系統です。10数mほどになります。耐寒性はあまりないですが、葉の質はよく、夏から秋にかけて葉がよくとれます。

主な品種

一ノ瀬,改良鼠返し,鼠返し,収穫一,富栄桑,福島大葉,改良一ノ瀬,十文字,国桑27号,多胡早生,しんいちのせ,みなみさかり,ときゆたか,はやてさかり,あおばねずみ,おおゆたか など

 

しだれ桑

街路樹にしだれ桑が植えてありました。冬はきれいに葉を落としていました。

街路樹にしだれ桑が植えてありました。冬はきれいに葉を落としていました。

 

こちらは実が終わったあと。葉が青々としていますね。

ログワ

植物名 ロソウ、ログワ
学名 Morus latifolia Poir
英名 Maluberry
科名 クワ科
属名

クワ属

原産地

中国山東省

中国北部から朝鮮半島にかけて原産のロソウ。ログワとも呼ばれています。耐寒性はありませんが乾燥に強く、春の収穫量は少ないですが夏から秋にかけてはよく葉が取れます。

主な品種

魯桑,甘楽桑,栗本,安藤早生,長沼,改良魯桑,国桑第20号,国桑第21号,扶桑丸,安雲桑,魯八,国桑13号,国桑第70号,わせみどり,あつばみどり など

 

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養蚕と桑の栽培の歴史

 
写真提供:ザイデンシュトラーセン

養蚕は日本の主要産業であった紡績の基礎となった産業で、現在は化学繊維や紡績品の輸入がほとんどになり、養蚕農家が少なくなっていますが、日本における生糸の輸出量、養蚕のピークは1935年でした。養蚕のピークのころには桑の木を育てることも盛んでした。

蚕起食桑

 
写真提供:ザイデンシュトラーセン

一年を二十四にわけた二十四節気と、一年を七十二にわけた七十二侯というものがあります。二十四節気の中に、初侯、次侯、末侯と続きます。

二十四節気の中で5月21日前後に「小満」という節気がありますが、小満の初侯は「蚕起食桑」。蚕が起きて桑を食べだす時期という意味です。

七十二侯は1874年(明治7年)の略本暦に記載があったものを現在も使っているので、その時代には蚕が葉を食べる音、というのが季節の音として親しまれていたんですね。

 

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桑は霊木? 民俗とのかかわり

桑の木は神聖なものとされており、霊木として進行している地方もあります。遠野物語などに登場する神様の「おしらさま」は、養蚕の守護神、災難除けの神様ですがこのご神体はクワの木が多いです。

「くわばら くわばら」

雷が鳴ると「くわばら くわばら」というと雷除けになる、という言伝えがありますが、これは雷神になった菅原道真が、所縁のあった「桑原」という土地を避けて通ったからだ、と言われています。

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桑の育て方

通販などでも桑の苗を購入することができます。流通している多くはマルベリーという品種で、鉢植えで管理すれば1.5~2m程度の樹高で管理することもできます。樹勢が強い木なので、新しい枝が伸びやすく、庭に地植えにするとその勢いは顕著です。毎年剪定をしないと品種によっては年に 3m程度伸びることがあるので、購入するときに確かめましょう。実生から3年程度で収穫が楽しめるようです。  開花時期は4~5月で、花の後実がつきます。雌雄異株の木もあり、1本では結実しない品種が多く、結実する品種でも2本以上あったほうが実付きがよくなるため、実を収穫したい場合は購入時に確認しましょう。結実するのは5~7月で、たくさん収穫できたらジャムやジュースにもできます。桑の実は傷むのは早いため普段は流通していないので、実を楽しむには自宅で栽培するのが一番です。

通販などでも桑の苗を購入することができます。流通している多くはマルベリーという品種で、鉢植えで管理すれば1.5~2m程度の樹高で管理することもできます。樹勢が強い木なので、新しい枝が伸びやすく、庭に地植えにするとその勢いは顕著です。毎年剪定をしないと品種によっては年に 3m程度伸びることがあるので、購入するときに確かめましょう。実生から3年程度で収穫が楽しめるようです。

開花時期は4~5月で、花の後実がつきます。雌雄異株の木もあり、1本では結実しない品種が多く、結実する品種でも2本以上あったほうが実付きがよくなるため、実を収穫したい場合は購入時に確認しましょう。結実するのは5~7月で、たくさん収穫できたらジャムやジュースにもできます。桑の実は傷むのは早いため普段は流通していないので、実を楽しむには自宅で栽培するのが一番です。

おすすめ品種

果実を収穫したい場合はポップベリーや雲南マルベリー、糖度の高いホワイトマルベリーもおすすめです。

植え付け時期

9月~5月ごろ(寒冷地の真冬など寝付かない場合を除く)

日当たり

日当たりの良いところを好みます。多少の日陰でも育ちます。

用土

乾燥を嫌うので腐葉土を2~3割混ぜておきます

肥料

11~12月に寒肥をあげます。緩効性の有機肥料がおすすめです。

3月と6月には速効性の化成肥料をあげます。11月~12月は忘れずにあげるようにしましょう。

水やり

水を好むので鉢植えの場合は羊土が乾燥したらたっぷりと与えましょう。地植えの場合は特に不要です。

剪定

樹勢が強いため、地植えの場合は定期的な剪定が必要です。

摘果

マルベリーは実付きがいいため、沢山実が付きます。地植えの場合、収穫しきらずに落下した実をそのままにしてしまうと、病気の原因にもなります。また、摘果することで一つ一つの実が大きくなります。

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養蚕に使うために桑の栽培はかつて日本でたくさん行われていました。現在では桑の葉はお茶にしたり、桑の実をドライフルーツで食用にすることが多いようです。実や葉を自宅で育て収穫する楽しみを味わってみませんか?

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小野寺葉月
小野寺葉月

短大で草木染など染織を学び、卒業後雑貨チェーンで観葉植物などのバイヤーに従事。産後、高知の牧野記念植物園へ行ったことがきっかけで植物絵を描き始める。植物に備わっている美しさを共有するためにイラストを描く。Botapiiでもエディブルガーデン12ヶ月や星占いページでイラストを連載中。LOVEGREENでは、家族がお掃除のプロとして働いているので、植物を絡めたお掃除術など、実践したくなる記事やイベントなどの情報や実践したくなる記事をメインに配信。自身のイラストを盛り込んだ記事も作成。

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