河津桜(カワヅザクラ)|静岡伊豆発祥の早咲きの桜

戸松敦子
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河津桜(カワヅザクラ)
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「河津桜(カワヅザクラ)」。静岡県の河津町(カワヅチョウ)で発見されたことが名前の由来とされています。
河津桜は早咲きの桜。東京近郊での開花時期は2月中旬~3月中旬で、桜の代表として有名なソメイヨシノよりも早く咲き、花が咲いている期間が長い特徴があります。
河津桜発祥の地である静岡県の河津町では、今年も河津桜が満開を迎えたと聞きました!
- 河津桜はサクラ属の落葉高木です。静岡県の河津町で発見されたのが名前の由来です。河津桜は早咲き種で、関東では2月頃から咲き始めます。桜の代表として一般的に有名なソメイヨシノよりも1~2ヶ月早く開花します。さらに、河津桜はソメイヨシノよりも花色が濃いピンクをしていること、ソメイヨシノに比べて花期が長いことも特徴として挙げられます。 河津桜は園芸品種ではなく自然交雑種だと言われています。つまり人によって改良され作り出された品種ではなく、自然の産物です。オオシマザクラとカンヒザクラの交雑種ではないかと推定されています。 河津桜は、関東ではまだ寒い早春の2月頃から開花し、春の訪れをいち早く報せてくれる桜です。色も濃く明るいピンクであることも併せて人気が高く、最近では個人の庭や公園、街路樹などにも多く利用されるようになってきました。
河津桜は品種改良によって作り出された園芸品種ではなく、オオシマザクラとカンヒザクラの交雑種ではないかと推定されています。
河津桜の原木は、1955年(昭和30年)頃に河津町にお住まいだった方が偶然発見してお庭に植えたものだそう。その原木がもとになって現在も神津桜が様々な場所で咲き誇り、たくさんの人に愛でられているなんて、本当にドラマチックで素敵なことだなと感動してしまいます。
河津桜の花色は、ソメイヨシノよりも濃いピンク色。でも決して派手すぎない可愛いピンク色をしています。開花中に雨が降ったり風の強い日があっても花びらが飛び散ってしまうことはまれで、長い期間楽しめるのも嬉しいポイントです。
最近では個人庭や公園、街路樹などにも多く用いられています。先日小田原に出かけたとき、梅の近くで河津桜も美しく咲いているのを見かけましたよ。
まだ寒い頃から咲き始めて春の到来を知らせてくれる花と言えば、蝋梅、ミモザ、菜の花など黄色い花が多いようにも思いますが、神津桜や梅など、ピンク色の花たちも見頃を迎えています。
皆様の近くに河津桜の木はありませんか。河津桜の明るいピンク色の花を見ると、心がぱっと明るくなって春が来るのが楽しみでワクワクします。お散歩に出かけたときには、ぜひ探してみてくださいね。
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