ニシキギ、ツリバナ、マユミ|秋の実や紅葉が美しい木
金子三保子
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トゥデイズプランツ、秋の実や紅葉が美しいニシキギ属の木を3種類ご紹介します。
Euonymus alatus
まずはニシキギ。漢字で書くと「錦木」は、美しく色づく紅葉を錦にたとえたことにちなみます。ご覧の通り、真っ赤に色づく紅葉は息を飲む美しさ。
初夏には控えめな緑の花が開花します。
ニシキギの大きな特徴と言えば、枝の周囲に翼(よく)と呼ばれるコルク質の羽がついていること。この見た目から「カミソリノキ」という別名でも呼ばれています。落葉している面白いフォルムの状態が「枝もの」として流通しています。生けこみに使うと威力を発揮する存在です。
Euonymus hamiltonianus
続いてはマユミ。
ニシキギ属の落葉低木で、かわいらしい名前は、漢字で書くと「真弓」。名前の由来はひとつではないようですが、そのひとつとして、強くて枝がしなる材質が弓の材料になったことから名づけられたようです。
まだ葉が青いうちからかわいらしいピンクの実をつけます。ピンクの色みは濃いものから淡いものまで、品種によってさまざま。葉が色づいてくる晩秋になると、実が4つに割れて中から朱赤の種が顔を覗かせます。なお、マユミの枝はニシキギのような翼はありません。
Euonymus oxyphyllus
最後はツリバナ。
ニシキギ属の落葉低木で、漢字で書くと「吊花」は、ぶら下がるように咲く花にちなんでつけられました。そのほか「ツリバナマユミ」の別名があります。ツリバナの枝もニシキギのような翼はありません。
晩秋になると、実は5つにはじけて中からオレンジ色の種が飛び出します。マユミとツリバナは似ていますが、マユミは4つ、ツリバナは5つに割れるところに違いがあります。
秋に目を引くニシキギ属の木を紹介しました。庭木、公園、街路樹など、色々な所に植栽されています。ニシキギは刈り込まれることが多いので、木によって見た目がかなり違いますが、都心でも頻繁に見かけます。お散歩のときにでも探してみてくださいね。
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