ブルーベリー | 育て方と地域別の育てやすい種類は?

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峰亜由美

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真夏の庭に濃い青のブルーベリーがたわわに実り、実のまわりに少し白くブルーム(果粉)がついた様子も氷を思わせ涼を届けます。

実のなる植物ってなんだかワクワクしますね。下を向いて咲く白いベルのようなお花が愛らしいブルーベリー。今回は育て方と楽しみ方をご紹介いたします。

目次

ブルーベリーってどんな植物?

  • 学名 Vaccinia corymbosun
  • 英名 blueberry
  • 和名 ヌマスノキ
  • ツツジ科スノキ属
  • 原産地 北アメリカ
  • 落葉低木

ブルーベリーは北アメリカ原産の落葉低木です。

品種が多く、その数100種類以上。

ブルーベリーは5月~6月頃になると壺を逆さまにした様な釣鐘上(つりがねじょう)の白やピンク色の小さな花を咲かせ、花の形はアセビやドウダンツツジとよく似ています。

果実はピンクや濃い青色をした実が7月~8月に実をつけ、お庭に花が少ない夏の季節に個性的な彩を与えてくれます。

落葉樹の為、実りが終わると紅葉が始まり鮮やかな赤い葉が魅力的で少し寂しくなった秋の庭にも季節の表情を楽しむ事が出来ます。

背丈は20㎝~4mまで幅広く、種類は大きく分けると3品種あります。種類によって、気温や湿度など、それぞれに適した環境が異なります。

1.ローブッシュ(20cm~40cm)
2.ラビットアイ系(2m~4m)
3.ハイブッシュ系(1m~1.5m)

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ブルーベリーの花言葉

「実りある人生」「知性」です。

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地域別で違う育てやすいブルーベリーの品種

ブルーベリーは大きく分けると3つの種類にわかれます。

暮らしている地域の気温や湿度によって育てやい品種がありますのでご紹介いたします。

1.ブルーベリー・ローブッシュ系

「北海道」

ローブッシュは北アメリカからカナダにかけて自生している野生種です。

背丈は20cm~40cm程で低く果実も小さめです。

この品種は日本の気候では、なかなか育てるのが難しく夏の暑さが苦手で夏越しの対策や細やかな工夫が必要になってきます。

基本的には日本の気候では育てるのが難しい品種です。

2.ブルーベリー・ラビットアイ系

「北関東~九州」

ラビットアイ系のブルーベリーは蒸し暑い地域でも良く育ち、果実も甘く比較的たくさんの実を楽しめます。

花壇へ植え付けても鉢植えにしても管理が楽で、北関東から九州地方まで幅広い範囲で育てる事が出来ます。

種類も多く、実りの期間も長い為、2種類以上のラビット系のブルーベリーを一緒に植えると味も良くなり7月~10月頃まで収穫を楽しむ事が出来る品種です。

初心者の方にもおススメな品種です。

3.ブルーベリー・ハイブッシュ系

ハイブリッシュ系のブルーベリーは果実も甘みと酸味のバランスが良い種類です。

ハイブッシュ系は大きく分けると2つの種類に分けられます。暖かい気候と涼しい気候で育てられる2品種があります。

「北関東~以北」

ノーザンハイブッシュ系

蒸し暑さには弱く、北関東より北の林檎が育つ地域や山間部等も比較的涼しい地域で良く育つ品種です。果実も大粒で甘みと酸味のバランスが良く、世界的にはブルーベリーといえば、ノーザンハイブリット系が中心に品種改良が進められている品種です。

「関東南側~沖縄」

サザンハイブッシュ系

この種類は蒸し暑い地域でも育てられるブルーベリーです。

比較的暑さに強い品種で寒さや乾燥に弱めの品種です。果実は大きめの粒もありますが、比較的小さめの粒が多い種類です。沢山の実がなります。サザンハイブッシュ系の違う品種を2種を一緒に育てると甘みが強い果実が実ります。

ブルーベリーの美味しい食べ方はこちら

 

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ブルーベリーの育て方

植え付け時期

ブルーベリーの植え付けは、葉が落ちて芽や根の成長が止まっている休眠期に入る11月~12月か芽吹く前の3月に行うのが最適です。

1月~2月の極寒い期は避けましょう。

置き場所

ブルーベリーは日当たりが良く風通しのよい場所に置きましょう。

半日陰でも育ちますが、花つきや実つきが悪くなる為、日向が最適です。

用土

ブルーベリーの土は酸性土壌を好みます。

ブルーベリーは酸性土壌ではない場合は栄養を吸収する事が出来ない為、酸性土壌に植え付けます。

水はけが良く水持ちが良い土を好みます。

ブルーベリーは庭植えの場合は30cmくらいの穴を掘り、彫り上げた土に対して1/3程の赤玉土を混ぜて植え付け根をピートモスで包み水を含ませてそのまま土に植えましょう。

鉢植えの場合は園芸店などでブルーベリー用の土を準備してみましょう。

ポットから苗を抜き、根をしっかりほぐしましょう。根をほぐす事で新しい根が伸びやすくなります。

ブルーバリーんのほぐした根はピートモスでしっかり包み土をしっかりかぶせておさえます。

植え付け後はしっかりと支柱を立てましょう。

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肥料

ブルーベリーの肥料は植え付けの際に油粕などを4個くらい根から離したところで埋めましょう。

その後は実が実る前の5月~6月頃に、肥料を与えて実が終わったら9月~11月頃、お礼肥(たくさん実をつけてくれてお疲れ様でした、という肥料)として化成肥料をを与えましょう。

水やり

ブルーベリーは乾燥を嫌い、一度根を乾燥させ水を切らしてしまうと復活に時間がかかります。

水やりのタイミングは土の表面がかわいたらたっぷり与えましょう。

特に乾燥しがちな夏は水の管理に特に注意が必要です。真夏は土の表面に、バークチップやもみ殻、ピートモスをしいてみると、乾燥や過剰な蒸発を防ぐ事が出来ます。

剪定

ブルーベリーの剪定は休眠期の1月~2月(冬)か8月~9月(夏)に行います。

小さな苗木の場合は、なるべく樹を消耗させない様に大きく育てる為に出す芽を制限して剪定します。

植え付けたブルーベリーは植え付けてから3~4年目位に枝が混んできたら剪定します。

剪定するときのコツは、枯れ枝を切る、風通しをよくするために交差している枝を切る、根元から出てくる枝を切る。

剪定は、上の方ばかり切りつめてしまうと、花芽や実が付きにくい為、枝全体の1/3~1/2を切り詰めると、わき芽も出てきて上手に育てられます。

病害虫

ブルーベリーは葉や枝には害虫が付くことはあまりありませんが、風通しが悪かったり湿度が多い場所では灰色カビ病にかかる事があります。

かかってしまった場合、殺菌剤などを散布しましょう。

害虫は根にコガネムシの幼虫などが根を食べてしまう事があります、コガネムシの成虫が発生する時期にネットなどを貼って、卵の産みつけを防止しましょう。

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ブルーベリー・品種ごとに違う収穫時期

ブルーベリーの収穫のポイント

ブルーベリーを収穫していて、美味しそうな青色になっているのに、摘んで食べてみると、渋かったり、酸っぱかったりした事はありませんか?  ブルーベリーは実ってから熟れていく間に少しづつ色を変えて行き、はじめは淡い緑色をしていて淡いピンク、赤、紫、濃紺と変化していきます。  最後の濃紺になった時が実は完熟ではなく、濃紺になってから4日~7日が甘みが増し食べ頃を迎えます。ブルーベリーは収穫してしまうと追熟(そのまま保管しても甘くならない)しない為、完熟してからの収穫が好ましい果実です。濃紺になってから、4日~7日と言われても、房の中で同じ様に次々と濃紺に色づくブルーベリーはどれが何日目だっただろう?とわからなくなってしまいそうですね。そんな時の見分け方があります。

ブルーベリーを収穫していて、おいしそうな色になっているのに、摘んで食べてみると、渋かったり、酸っぱかったりした事はありませんか?

ブルーベリーは実ってから熟れていく間に少しづつ色を変えて行き、はじめは淡い緑色をしていて淡いピンク、赤、紫、濃紺と変化していきます。最後の濃紺になった時が実は完熟ではなく、濃紺になってから4日~7日が甘みが増し食べ頃を迎えます。

ブルーベリーは収穫してしまうと追熟(そのまま保管しても甘くならない)しないので、完熟してからの収穫が好ましい果実です。濃紺になってから、4日~7日と言われても、房の中で同じ様に次々と濃紺に色づくブルーベリーはどれが何日目だっただろう?とわからなくなってしまいそうですね。そんな時の見分け方があります。

ブルーベリーの軸の色をチェック

実の色が濃紺に色づき始めたばかりの頃は、ブルーベリーがついている軸の色は淡い緑色をしています。

 

甘みが増して完熟してくる頃には実に近い部分の軸が紫色に変化してきますので、そのころが食べ頃の収穫時期になります。

 

1.ブルーベリー・ローブッシュ系

ローブッシュ系のブルーベリーの収穫時期は7月上旬~下旬で早生種になります。果実は小さめの品種です。

2.ブルーベリー・ラビットアイ系

ラビットアイ系のブルーベリーの収穫時期は7月中旬~9月で晩生種になります。ブルーベリーの中で最も収穫時期が遅くまで出来る品種です。

3.ブルーベリー・ハイブッシュ系

ハイブッシュ系のブルーベリーの収穫時期は6~7月で早生種になります。粒も大粒の果実が多い品種です。

 

 

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幼少の頃から植物に詳しい両親に育てられ自然と植物や昆虫に興味を持つ環境で育った私は自然に花の世界で仕事をするようになっていました。現在は各地にてワークショップを開いたりイベントなどで移動花屋を開いたり、帽子作家さんとドライフラワーを使ったコサージュ展や陶芸家さんとの2人展等、幅広く花に携わるお仕事をしています。自宅では野菜を作ったりガーデニングをしたり植物三昧な日々です。何よりお花と共に過ごして思う事はお花のある場所ではたくさんの笑顔に出会える事が幸せです。植物と共に暮らす素敵さをお伝えして行きたいと思っています。

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