いちご(苺)の豆知識|いちご(苺)は野菜?果物?実はどこ?
LOVEGREEN編集部
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いちご(苺)は好きですか?
いちごと言えば野菜か果物か?という問題がよく出されますが、答えは「野菜」です。今や常識とも言えるようになってきました。
そこで、もう一つ質問です。「いちごの実はどこですか?」と聞かれたら、一般的に「え?赤いのが実でしょ?」って答えますよね。その答え、不正解です。それでは、いちごをじっくり観察してみましょう。
目次
いちご(苺)の実ってどこなの?
いちご(苺)は野菜
甘くて美味しいフルーツとして人気のあるバラ科オランダイチゴ属の植物のいちご(苺)は、実は野菜の仲間です。「野菜とは草本性の植物」という意味で、いちごはスイカやメロンと同様に苗を植えて1年で収穫することから一般的な野菜と同じ草本性として分類されています。
いちご(苺)はハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来の旬です。四季成りのいちご(苺)の品種もあるため、最近では家庭菜園でもいちご(苺)を通年楽しめるようになってきました。
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いちご(苺)の赤い部分は実ではなく、花托(かたく)!
みなさんがいちご(苺)の実と思って食べている赤い部分は、花托(かたく)又は花床(かしょう)といって、花の付け根の部分が発達して食用部となったものです。
本当のいちご(苺)の実はここ!
では、一体いちご(苺)の実の部分はどこにあるのでしょう。
じっくりいちご(苺)の表面を観察してみましょう。次にいちご(苺)の粒々に注目してみてください。ただの粒々ではないことに気付いていただけましたか?
粒の先が尖った部分の上に何か出ていませんか?
この棒状の部分が雌しべ、その下の粒々こそがいちご(苺)の本当の実の部分です。この実(つぶつぶ)の中に種が一つ一つあるので、いちご(苺)の種をまくときはこの粒々部分を土にまきます。
さらに注目してほしいのが、いちご(苺)の断面図です。いちご(苺)を縦に切って、断面図を見てみるとこの粒々部分に1本1本の筋が水分や栄養を送っているのが分かります。
美味しく食べていた赤いいちご(苺)は、実ではなく、花托(かたく)又は花床(かしょう)といって花の付け根の部分が発達して食用部となったものだなんて。いちご(苺)以外にも、りんごなどバラ科植物の一部には、実だと思って食べていたものが、じつは花托(かたく)部分だったなんてことがあるのですから、なんでも知ったつもりではいけませんね(笑)
いちご(苺)のなる向きって?
もう一ついちご(苺)の特徴をご紹介します。
いちご狩りに行った方ならお馴染みの光景ですが、何か気付きませんか?片側にいちご(苺)がズラーっと並んでいます。
そうです片側だけに…なんだか不思議ではありませんか?
同じバラ科のりんごの木をご覧ください。りんごは木の両側に実が付いています。
じつは、いちご(苺)の花は親株と反対側に咲くという特性を持っているので、片側にいちごの実をつけるのです。
親株がないとき時の目印はランナー(親株と子株をつなぐもの)です。ランナーの逆側から花が咲くので、家庭菜園で育てるときは収穫しやすい向きにいちご(苺)の苗を植え付けてあげましょう。
いかがでしたか?
今度いちご(苺)を食べる時は、一つ一つの粒までいちご(苺)をじっくり見つめながら食べてみてくださいね。
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