クレマチス(テッセン)の育て方|植物図鑑

植物名
クレマチス(テッセン)
学名

Clematis

英名
Clematis
和名
鉄線
別名・流通名
テッセン
科名
キンポウゲ科
属名
センニンソウ属
原産地
日本・ヨーロッパ・アジア

クレマチス(テッセン)の特徴

クレマチスは、日本、ヨーロッパやアジアが原産の多年草。原種は300種類は存在し、日本では「カザグルマ」「ハンショウヅル」「センニンソウ」などがあります。クレマチスの花びらに見える部分は「ガク」であり、花びらがないというちょっと変わった花で、四季咲き、一季咲きのものがあります。クレマチスは品種によって開花時期も異なり、秋冬に咲くものもあります。

クレマチスの咲き方は、大きく分けると新しい枝に花が咲く新枝咲き、新しい枝にも古い枝にも花が咲く新旧枝咲き、古い枝に花が咲く旧枝咲きの3つに分けられます。それぞれ剪定の仕方も違うので注意しましょう。

クレマチス(テッセン)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 品種によって様々
耐寒性 強い
耐暑性 やや強い(品種による)
花色 白、赤、ピンク、緑、青、紫、複色
開花時期 品種による

クレマチスの系統

クレマチスの系統は10以上あり、それぞれ開花時期、生長サイズ、性質、剪定の仕方などがまったく違います。クレマチスを購入したら、プランツタグに書いてある系統を確認しましょう。

各系統の特徴

クレマチス・モンタナ系

とてもつるがよく伸びるタイプのクレマチス。清楚な中輪の花は旧枝咲きの一季咲きで白やピンクが多い。

クレマチス・フロリダ系

テッセンや白万重を代表とする系統で、四季咲き性で初夏から晩秋までとても長く花が開花する。花の咲き方は新旧両枝咲き。八重咲きや個性的な花が多く人気の品種が多数ある。 

クレマチス・フロリダ系

  • フロリダ系のクレマチスは、テッセンや白万重を代表とする系統で、花は四季咲き性で初夏から晩秋までとても長く花が開花します。花の咲き方は新旧両枝咲きです。フロリダ系のクレマチスの花は、八重咲きや個性的な花が多く人気の品種が多数あります。花姿は洋風にも和風の庭にも合います。開花時期が5月なので、バラの背景として用いることができます。

クレマチス・テキセンシス、ビオルナ系

「壺型」や「ベル咲き」と呼ばれる花の形をしたクレマチス。独特のかわいい形、実生のものが多いので同じ品種でもちょっとずつ違ったりすること、剪定すればワンシーズンで複数回花が楽しめることなど、魅力がたくさんあることからファンも多い系統。 

クレマチス・ヴィオルナ系、テキセンシス系

  • ヴィオルナ系、テキセンシス系のクレマチスは、「壺型」や「ベル咲き」と呼ばれる花の形をしたクレマチスです。 独特のかわいい形、実生のものが多いので同じ品種でもちょっとずつ違ったりすること、剪定すればワンシーズンで複数回花が楽しめることなど、魅力がたくさんあることからファンも多いクレマチスの系統です。

クレマチス・ジャックマニー系

中~大輪系のクレマチスで四季咲き。花のサイズは中~大輪。 

クレマチス・ジャックマニー系

  • 中~大輪系のジャックマニー系のクレマチスは、四季咲きのクレマチスです。花のサイズは中~大輪で、ツルの長さは2~3メートルくらい伸びます。5月~10月に花が開花し、剪定のやり方次第で一年に複数回の花を楽しむことができます。 一度根付ければ剪定が簡単なので、初心者にもおすすめのクレマチスの系統です。ツル性なのでトレリスやオベリスクなどに這わせると見事です。初夏の開花はバラの開花の時期ともあうため、バラの背景にもあうクレマチスの系統です。

クレマチス・アーマンディー系

3月ごろから開花する生育旺盛で株が大きく茂る常緑のクレマチス。つるが伸びる。香りがあるのも魅力のひとつ。常緑で長く伸びるので生垣としても利用できる。

クレマチス・アーマンディー系

  • アーマンディー系のクレマチスは、3月ごろから開花する生育旺盛で株が大きく茂る常緑のクレマチスです。ツルが伸びるので、アーチやフェンスに誘因すると数年でとても見事な空間になります。香りがあるのも魅力のひとつです。たくさん花をつけるので一斉に咲いた時、甘い香りが庭に広がります。アーマンディー系のクレマチスの葉っぱの形は、細長く革のような質感厚みがあります。常緑で長く伸びるので生垣としても利用できます。  

アーマンディー系アップルブロッサム

アーマンディー系の人気品種のクレマチス。
 

クレマチス・アップルブロッサム

  • クレマチス・アップルブロッサムは、3月ごろから開花する生育旺盛で株が大きく茂る常緑のアーマンディー系のクレマチスです。ツルが伸びるので、アーチやフェンスに誘因すると、数年でとても見事な空間になります。香りがあるのも魅力のひとつです。たくさん花をつけるので一斉に咲いた時、甘い香りが庭に広がります。 アーマンディー系のクレマチスの葉の形は、細長く革のような質感と厚みがあります。常緑で長く伸びるので生垣としても利用できます。

クレマチス・フォステリー系

常緑木立性の性質で、つるがさほど伸びない鉢植えで育てるのにも向いている。雄株、雌株がある(雌雄異株)珍しいタイプのクレマチス。

クレマチス・フォステリー系

  • フォステリー系のクレマチスは、常緑木立性の性質で、ツルがさほど伸びない鉢植えで育てるのにも向いているクレマチスです。 葉はパセリのような細い形状で、花は4月~5月に株一面に開花します。花つきがとても良いので、大株になるととても見事です。優しい色合いの品種が多く、他の花ともなじみやすく寄せ植えの材料にも適しています。 フォステリー系のクレマチスは、雄株、雌株がある(雌雄異株)珍しいタイプのクレマチスです。

クレマチス・ピクシー

  • クレマチス・ピクシーはフォステリー系、常緑木立性の性質のクレマチスです。フォステリー系の中でもツルがさほど伸びず小ぶりなので、鉢植えで育てるのにも向いています。 クレマチス・ピクシーの葉は、パセリのような細い形状です。淡いグリーン色の花は、4月~5月に株一面に開花します。開き始めは淡いグリーン色の花は、徐々にクリーム色に変化していきます。優しい色合いが他の花ともなじみやすく、寄せ植えの材料にも適しています。花には甘い香りがあります。

クレマチス・ペトリエイ

  • クレマチス・ペトリエイはフォステリー系、常緑木立性の性質で、ツルがさほど伸びない鉢植えで育てるのにも向いているクレマチスです。 クレマチス・ペトリエイの葉は、パセリのような細い形状です。淡いグリーン色の花は、4月~5月に株一面に開花します。花つきがとてもよいので、大株になるととても見事です。優しい色合いが他の花ともなじみやすく、寄せ植えの材料にも適しています。

クレマチス・原種系

センニンソウ(仙人草)

  • センニンソウ(仙人草)は、日本や中国などに自生する原種のクレマチス(フラミュラ系)でつる性多年草です。種の形が白い髭を生やした仙人を連想させることから名づけられました。 花の開花時期は夏から秋。小輪多花性で、白い小さな花が無数に開花します。生長力が旺盛で壁一面に白い花が無数に開花している様は圧巻です。その特徴からフェンス、アーチ、トレリスなどに這わせるクレマチスとして人気です。花にはほのかな香りもあります。 ただし、センニンソウ(仙人草)には毒性があり、茎を切った時に切り口からでる白い液体や濡れた花粉を触るとかぶれることがあります。 もともと日本で自生している植物なので、丈夫で扱いやすいクレマチスです。とても伸びますが、剪定で自由に仕立てることが可能です。

クレマチス(テッセン)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しが良い場所で育てましょう。クレマチスは日光に当てたほうが花つきもよくなります。ただし、一般的なクレマチス類は極端な強い日差しにあうと葉焼けを起こします。真夏の西日が強く当たる場所で育てるのは避けましょう。

用土

保水力、保肥力が高く弱酸性の土が理想です。鉢植えの場合は、草花用の培養土でも問題なく育ちます。

クレマチス(テッセン)の育て方のポイント

水やり

クレマチスはとにかく乾燥に弱いため、水切れは株が弱ります。夏場など暑い時期は土の様子をみて乾燥していたら夕方にも水を与えましょう。

肥料

開花前に液肥を施しましょう。開花までは週に1回程、液体肥料を規定量施すことで花つきがよくなります。また、3月以降は緩効性肥料を定期的に施しましょう。四季咲き性のクレマチスは、花が終わるたびにお礼肥えを施します。

病害虫

うどんこ病:植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
アブラムシ:新芽や茎、若い葉や葉の裏に発生する害虫です。吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
ナメクジ:植物の葉やつぼみ、花びら、野菜などを食べます。雨上がりにチェックすると比較的見つけやすい害虫です。鉢底などもチェックして防除、駆除に努めましょう。

クレマチス(テッセン)の詳しい育て方

選び方

葉が美しく茎とつるはしっかりとしたものを選びましょう。一般的に鉢のサイズが大きいほど、たくさんの花を最初から楽しめます。

クレマチスは系統によって、開花時期、花の大きさ、形、丈がまったく違います。自分の育てる環境に合わせて、好みの品種を選ぶ楽しみがあります。最近、バラに合わせる植物としてクレマチスを植える方が増えていますが、その場合は初夏に咲く系統を選ぶとよいでしょう。

植え付け

涼しい時期に根鉢は崩さず行いましょう。クレマチスは直根性なので、根鉢は崩さないで植え付けます。
移植を嫌うので何度も植え替えたりすることはできないと思った方がよいでしょう。

ほとんどのクレマチスはつる性のため、植え付けの際につるを元々の支柱からほどく時に折ってしまう方が多いようです。新枝咲きのクレマチスに限っては、最初の花が終わるまでは鉢で管理し、剪定してから庭へ植え付けた方が安全に植え付けられる場合もあります。そのクレマチスの系統によって判断しましょう。

剪定・切り戻し

基本的に四季咲きの品種のクレマチスは、花後に剪定することでその後に伸びたつるに花芽がつき年2~4回花を楽しむことができます。

クレマチスは、新枝咲、旧枝咲、新旧枝咲きかによって剪定の方法は違ってきます。育てている品種の咲き方を調べ、適切な剪定をしましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えのクレマチスは根で鉢がいっぱいになったら一回り大きめな鉢に植え替えます。

クレマチスは系統によって、春咲き、初夏咲き、冬咲きなど、開花時期がまったく違うのが特徴です。また、花の大きさや形も違います。品種によっては実生のものもあり、同じ品種でも色あいが違うものもあります。

夏越し

クレマチスは乾燥を嫌います。真夏はマルチングをすると、土の乾燥と地熱の上昇を防ぐことができます。

クレマチスの芯止まり

夏場につるが伸びなくなることがあります。これは、生長時になんらかのストレス(鉢植えの場合は肥料が足りない、水が切れる、地植えの場合は強すぎる日差しなど気象に耐えられない・・・など)を受けて、生長がストップしてしまった状態です。つるが伸びないということは、そのままにしておくと、次の花を咲かすことができません。こうなってしまったらすぐに剪定をします。

芯止まりのクレマチスの剪定方法

芯止まりになってしまったら、1~2節下で芽が動いている所で剪定します。再びそこから生長が始まります。人間も夏バテ気味の時は、クレマチスにとってもストレスが多い時期です。常日頃から、つるの様子を観察して、変な症状が出たら、すぐに対処していきます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

クレマチスは挿し木で増やせます。時期は4月~7月、秋冬咲きの場合は9月~10月が理想。

1.4月下旬~7月下旬ごろ、今年伸びた新しいつるの堅い部分を10~15cmほど切り取ります。
2.上の葉っぱ4枚か5枚を残して後の葉っぱを落とします。沢山葉っぱを残すと負担ですが、葉っぱがなければ発根しません。
3.切り口には発根剤をつけます。
4.赤玉土(小粒)や鹿沼土などの土を入れた鉢へ下葉を取って、切った2節目が土の中に埋まるように深く挿します。
5.明るい日陰から徐々に日の当たる場所で管理する。水が切れないようします。受け皿にはずっと水が溜まっている状態なので、水が腐らないようにしてください。
発根までは約1カ月半~2カ月ほど。発根したら、普通の培養土かクレマチスの培養土に植えましょう。

クレマチスのつるの誘引(ゆういん)

クレマチスはつる性の植物です。トレリスや支柱を使い、つるを誘引(ゆういん)してやることで美しさを保ちます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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