ミカン(蜜柑)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ミカン
  • 常緑の果樹ミカン
植物名
ミカン(蜜柑)
学名

Citrus 

英名
Satsuma orange
和名
蜜柑(みかん)
科名
ミカン科
属名
ミカン属
原産地
日本、インド、中国

ミカン(蜜柑)の特徴

ミカンは、初夏に白くて香りの良い可憐な花を咲かせ、秋から冬の寒い時期にオレンジ色の甘くてすっぱい果実を実らせます。コタツにみかんといわれるくらい、冬の家族団らんの象徴とされ、柑橘類の中では最もなじみのある種類です。ビタミンCを筆頭に栄養成分が豊富なので風邪が流行る季節のビタミン補給にぴったりの果実です。

日本の代表的なミカンといえば、温州ミカンCitrus unshiu(ウンシュウミカン)。温州ミカンは実つきがよくて育てやすいことや、手で簡単に皮がむけるので手軽に食べやすい特徴があります。常緑性の低木で自家結実性があり、1本でも実をつけます。耐寒性はそれほど強くありませんが、暑さにはとても強いので暖地での栽培が向いています。

ミカン(蜜柑)の詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 ~3m程度
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色
開花時期 5月頃

ミカン(蜜柑)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け・植え替え
剪定
肥料
開花
収穫

ミカン(蜜柑)の栽培環境

日当たり・置き場所

ミカンは、日当たりの良い場所で育てます。

用土

基本的にあまり土を選びません。

鉢植えの場合、赤玉土小粒、腐葉土を混ぜた水もちと水はけのよい配合土を用います。

地植えの場合は、事前に植える場所を掘り起こし、腐葉土や堆肥などを混ぜ込んでおきます。

ミカン(蜜柑)の育て方のポイント

水やり

春から夏にかけての水切れは落果や落葉、枯れの原因になります。

地植えの場合、しっかり根付いてからの水やりは特に必要ありませんが、夏の日照りが続く場合は水やりを行いましょう。

鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底の穴から水が流れ出るくらいたっぷり水やりします。

肥料

鉢植え、地植えともに、3月、6月、10月に肥料を与えます。

病害虫

特に被害の大きくなる病害虫はありませんが、害虫としては茎葉に付着して吸汁するカイガラムシ、葉肉の部分を蛇行状に食害するハモグリバエがいます。見つけ次第対処しましょう。

ミカン(蜜柑)の詳しい育て方

選び方

色の濃い葉がたくさん出ていて、幹のつやが良い接ぎ木の苗を選びましょう。接ぎ目に隙間が無く、しっかり付いているものが良い苗です。

種まき

果実を期待する場合、種から育てることはおすすめしません。ミカンを種から育てると10年以上かかり、種をとったものと同じ味にはならないため、接ぎ木で増やすことが一般的です。

ミカンの種の発芽する温度は20℃以上であるため、種まきするには4月〜5月、10月が適温です。

植え付け

3月中旬〜4月中旬が植え付けの適期です。

地植えの場合、日当りと水はけが良く、風があまり当たらない場所を選んで植え付けましょう。

摘芯(摘心)・摘果

実がなりすぎるときは、7月中旬から8月中旬頃に摘果しましょう。実がなりすぎているのに摘果を行わないと、実が小さくなったり味が落ちたりします。

ミカンはたくさん収穫できる年と収穫が少ない年が交互に来ますが、摘果をしないとミカンの木に無理をさせてしまうことで、次の年に全く実が付かないことがあります。

ミカンの実を一つならせるために必要な葉の枚数(葉果比)は、20~25枚といわれています。

剪定・切り戻し

3月に行いますが、3年目までの苗木は病害虫の被害にあった枝、前年の秋に伸びた枝や勢いのない枝を切り詰めて樹形を整えます。木の内側まで日光が届くように混み合った枝は剪定します。4年目以降は間引き剪定を中心に行います。

植え替え・鉢替え

鉢植えの場合、鉢に根がまわって窮屈になったら一回りか二回り大きな鉢に新しい土を使って植え替えしましょう。鉢を大きくしたくないときは、根を整理して同じ鉢に新しい土を使って植え替えます。

ミカンは、初夏に白くて香りの良い可憐な花を咲かせます。

収穫

秋から冬にミカンがオレンジ色に色づいたら順番に収穫します。いつまでもならせておくと、実が養分を使って株をくたびれさせるので注意しましょう。

冬越し

ミカンは寒さにそれほど強くないため、特に幼苗の時期は強い霜に当たらないようにマルチングなどの冬越し対策が必要です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ミカンは接ぎ木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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