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ドウダンツツジ(灯台躑躅)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ドウダンツツジ
植物名
ドウダンツツジ(灯台躑躅)
学名

Enkianthus perulatus

英名
Enkianthus、Dodan-tsutsuji
和名
灯台躑躅
科名
ツツジ科
属名
ドウダンツツジ属
原産地
日本

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の特徴

ドウダンツツジは、春にすずらんに似た白いつぼ型の小さな花を咲かせるツツジ科の落葉低木。秋に色づく紅葉も美しく、春の花、夏の青葉、秋の紅葉と四季を通して見どころの多い植物です。

自然樹形の他、刈り込みに堪えるので生垣などにもよく利用され、剪定の仕方次第で趣きはかなり変わります。葉の表情や枝ぶりは、洋風、和風のどちらにも合うので利用範囲が広く、庭木として多く利用されています。

枝ぶりや葉の表情が美しく、切り花としての流通量も多く、人気の枝もののひとつです。

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 2~5m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色
開花時期 4月~5月

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の種類

canvaサラサドウダン

サラサドウダン

  • Enkianthus campanulatus

初夏に白地に縁が薄紅色の釣鐘状の花が開花。ドウダンツツジより花、葉、樹形が大きい。耐暑性はドウダンツツジより弱い。

 

canvaホンコンドウダン

ホンコンドウダンツツジ

  • Enkianthus quinqueflorus

中国原産のドウダンツツジ。常緑性だが、冬は葉を少し落とすこともある。1月~2月にピンクみを帯びたドウダンツツジより大ぶりの釣鐘型の花が開花。

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の花言葉

 

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の紅葉

新緑も美しいドウダンツツジですが、圧巻なのは紅葉です。オレンジ色から徐々に真っ赤に色づいて、最後は燃えるような赤に染まる姿はとても美しいです。

新緑も美しいドウダンツツジですが、圧巻なのは紅葉です。オレンジ色から徐々に真っ赤に色づいて、最後は燃えるような赤に染まります。

 

日当たり具合によって、同じドウダンツツジでも紅葉の色合いはかなり変わります。

 

 

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
肥料
剪定

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の栽培環境

日当たり・置き場所

ドウダンツツジは日当たりの良い場所から明るめの半日陰を好みます。日陰に植えると、葉が密に生えず、花数も少なくなります。葉が密に生長しないことから、紅葉も日なたのドウダンツツジに比べて美しさにかけます。

鉢植えは、鉢の水切れ防止のため、夏のみ西日が当たらない場所に移動させるなどの工夫が必要です。

用土

水はけと水保ちの良い土を好みますツツジ科のドウダンツツジは、酸性土壌を好みます。植え付け前に酸度未調整ピートモスや腐葉土などを混ぜ込んでから植えるとよいでしょう。

鉢植えは、自分で土を配合して作るか、市販のツツジ用の培養土でも栽培可能です。

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからは水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与えることを目安に水やりをします。夏の水切れに注意しましょう。

肥料

開花前の2月~3月、花後の5月~6月に緩効性化成肥料を与えます。

病害虫

病害虫には強いですが、夏にカイガラムシやハダニがつくことがあります。葉の状態をこまめに確認し、早期発見を心がけましょう。

ドウダンツツジ(灯台躑躅)の詳しい育て方

選び方

葉が生き生きとした緑色で、樹形が美しい苗木を選びましょう。

植え付け

ドウダンツツジの植え付けは、3月~4月の開花前か厳寒期を除く落葉期が適期です。

根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)と酸度未調整ピートモスを土に混ぜ込んで植え付けます。深植えを嫌うため、鉢の根元が土より高くなるように植え付けます。植え付けたらたっぷりと水やりを行いましょう。

植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにします。支柱を添えるのもよいでしょう。

 

仕立て方

ドウダンツツジは、自然樹形、刈り込みのどちらにも対応します。仕立て方で高さや見た目がかなり変わります。色々な刈り込み方を見て、参考にするとよいでしょう。

生垣として仕立てる場合は、刈り込みを繰り返すことで枝が細かく広がり、密度が高くなります。生垣として管理しつつ花も楽しみたい場合は、花の後の5月~6月が剪定適期です。花芽ができる夏以降に刈り込むと、翌年の花は咲かなくなるので注意しましょう。

剪定・切り戻し

ドウダンツツジの剪定時期は、花を楽しむなら開花後の5月~6月です。紅葉を楽しむだけなら1年中剪定することが可能です。花芽が形成される夏以降に剪定すると、翌年の花が開花しないので注意しましょう。

剪定は生け垣としてなら、丸や四角など好みの形になるように刈りこんで樹形を整えます。ドウダンツツジは、放置してもきれいな樹形を保ちます。自然樹形で育てたい場合は、伸びすぎた枝、重なり合った枝、枯れた枝、古い枝など不要な枝を中心に付け根から剪定しましょう。こういった不要枝を剪定することによって、病害虫の害が少なくなり、健康な株に育ちます。

植え替え・鉢替え

鉢植えは、2年に1度を目安に一回り大きめな鉢に植え替えましょう。

ドウダンツツジは4月~5月にスズランに似た、白いつぼ型の花が枝一面に開花します。

ドウダンツツジは4月~5月にスズランに似た、白いつぼ型の花が枝一面に開花します。開花時に芽吹いた葉先が上を向いた状態も美しく見ごたえがあります。

収穫

ドウダンツツジ

ドウダンツツジは、枝ものとして生け花やフラワーアレンジメントに利用されています。うまく水があがれば、とても長持ちする花材です。

▼ドウダンツツジの水のあげ方

夏越し

鉢植えは、鉢の水切れを予防するため、長時間西日の当たらない場所に移動させましょう。

冬越し

美しく紅葉した後、落葉して越冬します。特別な防寒の必要はありませんが、鉢植えは落葉期でも水を与えるのを忘れないようにしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で増やすことができます。新芽が落ち着いた6月頃が適期です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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