ちょろぎ(チョロギ)
- 中国原産地のシソ科の植物で、塊茎と呼ばれる地下茎が肥大化して養分を蓄えた部分を食する野菜です。ちなみに、塊茎の部分を食する野菜の代表格としてジャガイモが有名です。 ちょろぎの塊茎の大きさは1~3cm程の白くて巻貝のような形をしています。初夏にシソ科の仲間らしい薄紫の小さな花を咲かせます。 野菜としてはとても小さいちょろぎですが、植えつけてから収穫するまでの栽培期間は7か月ほどもかかるため、他の野菜から比べてみても生育のスピードがとても遅い植物です。 ちょろぎは、沢山の漢字を持っています。言葉の音から「丁呂木」「丁梠木」、縁起をかついで「長老木」「長老喜」「長老貴」「千代呂木」などの漢字があります。 巻貝に似ているほかに、一見すると芋虫にも似ています。中国では石蚕(いさごむし)と呼ばれるトビケラの幼虫に似ていることから「草石蚕(くさいさご)」とも呼ばれます。 お正月の御節料理に長寿の縁起物として、梅酢漬けなどで赤く染まったカリカリとした食感のちょろぎを黒豆に添えて食べられています。 他にも茹でたり、炒めたり、天ぷらなどにして熱を通したちょろぎは、ホクホクとした食感で美味しく食べることができます。