ビワ(枇杷)
- ビワ(枇杷)は、家庭果樹としても栽培される暖地に適した常緑の小高木で、生長が早く10メートル以上になることもあります。長さ15~25cmほどの大きな葉は革のように厚く、裏面に褐色の綿毛が密生しています。学名のEriobotryaは、ギリシャ語のerion(軟毛)、botris(ブドウ)に由来し、白い軟毛に覆われたブドウのように房状になる実をつけることを意味します。日本の「枇杷」の由来は諸説ありますが、葉や実の形が、楽器の「琵琶」に似ていることからと言われています。 ビワ(枇杷)の花の季節は、11月~12月の冬にかけてです。枝先に円錐花序となり、ひとつひとつの花は1~2センチほどの小さな白い花が少しずつ開花し、花には香りがあります。 果実は6月頃にオレンジ色に熟します。現在、果樹として栽培されている品種は、日本に自生しているものとは違い、中国品種を改良したものがほとんどです。