アイリス
- アイリスは、アヤメ科アヤメ属の総称で、世界中にたくさんの種類があります。日本に自生しているアイリスは、昔からの自生種が7種、帰化した種類も含めると約10種といわれています。 アイリスの種類には、アヤメやカキツバタ、ハナショウブ、イチハツの他に、ダッチアイリスと呼ばれる球根アイリス、ジャーマンアイリス、シャガ、さらに冬に花が咲くカンザキアヤメなどがあります。さらに、美しい園芸種もたくさん流通しています。日本に自生するアヤメやカキツバタは、紫系の花色が特徴ですが、ジャーマンアイリスや球根アイリスは、紫以外に黄やオレンジ、白などの花色があり、いずれも豊かな花色と整った草姿の美しい種類ばかりです。学名の Iris は、ギリシャ神話に登場する虹の女神イリスの名前に由来します。虹の女神の名前が当てられるほど、アイリスは色彩豊かな花だということのようです。 アイリスの多くの品種は、明るい草原や草地に自生しています。ハナショウブやイチハツのような水辺を好む品種はごく一部で、多くは乾燥した草地を好みます。このため、水がない庭でも栽培が容易です。アイリスを育てる際には、品種ごとの特性を確認してから購入するとよいでしょう。