- ツリバナは、秋にかわいらしい紅色の果実が吊り下がるように実るニシキギ科の落葉低木です。花のつき方にちなんで吊花と名づけられました。3m前後の丈がほとんどなので低木に分類されることが多いですが、まれに5m以上の木も見かけます。 初夏に淡い緑色~淡いピンクの小さな花がぶら下がるように開花します。とても小さな花で色も目立たないため、果実の時期の方が目を引く花木です。木にぶら下がるように実るツリバナの果実は、9月の終わりごろから落葉後の初冬まで観賞でき、5つにはじけて中からオレンジ色の種が飛び出したあともしばらく枝に残ります。 日本に自生する木のため、耐寒性、耐暑性があり、病害虫も少ない育てやすい花木です。庭木、公園樹、高木の街路樹の根締めなどにも利用され、盆栽としても流通しています。雑木の庭が流行しはじめた頃から、マンションのエントランスの植栽としても見かけるようになりました。