モナルダ（ベルガモット）とは？育て方・栽培方法｜植物図鑑
- 植物名
- モナルダ（ベルガモット）
- 学名
Monarda
- 英名
- Bergamot
- 別名・流通名
- タイマツバナ、ビーバーム、ヤグルマハッカ、ホースミント
- 科名
- シソ科
- 属名
- ヤグルマハッカ属
- 原産地
- 北アメリカ
モナルダ（ベルガモット）の特徴
モナルダは、夏から秋までの長い期間、開花するシソ科ヤグルマハッカ属の多年草です。花には蜜が多く、ミツバチが多く集まってくることからビーバームという別名があります。全草に香りがあり、その香りは柑橘のベルガモット・オレンジに似ているため、ベルガモットとも呼ばれています。丈夫で夏の暑さにも負けず、たくさんの花が開花し、夏の庭の素材として重宝します。
園芸用に流通しているモナルダは、和名で「タイマツバナ」と呼ばれるM.didyma、ヤグルマハッカ（ワイルドベルガモット）M.fistulosa、ピンクの苞葉が特徴のモナルダ・プンクタータM. punctataなどです。didymaやfistulosaは多年草ですが、punctataは地域によっては一年草として扱われます。交配品種も多数作出され、カラーバリエーションが豊富で矮性から高性まであります。
花は切り花としても流通し、生花の他、ドライフラワーにしても美しく色が残ります。
モナルダ（ベルガモット）の詳細情報
| 園芸分類 | ハーブ |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 30～120cm |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 強い |
| 花色 | 赤、白、ピンク、パープル、紫 |
| 開花時期 | 6月～9月 |
モナルダ（ベルガモット）の種類
モナルダ・ディディマ
M.didyma
和名はタイマツバナ。
モナルダ・フィツローサ
M.fistulosa
オレンジの香り。和名ヤグルマハッカ、別名ワイルドベルガモット。
モナルダ・プンクタータ
M. punctata
ピンクの苞葉が美しく、花より苞葉の方が目立つ。短命な多年草で、暖地では一年草として扱われることが多い。
レモンベルガモット
M.citriodora
レモンの香りがする一年草。紫がかったピンクの花がダンギクのように段々に花がつき、下から上に咲き進む。
モナルダ・ベルガモ
Monarda citriodora Hybr. Bergamo
レモンベルガモットとモナルダ・プンクタータのハイブリッド種（交配種）。花色はローズパープルで、レモンベルガモットのような花のつき方をしている。
モナルダ（ベルガモット）の育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | ||||||||||||
| 植え付け | ||||||||||||
| 開花 |
モナルダ（ベルガモット）の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。
用土
水はけと適度に保水性のある土が適しています。
鉢植えは、草花用の培養土、もしくはハーブ用の土で問題なく育ちます。
モナルダ（ベルガモット）の育て方のポイント
水やり
地植えのモナルダは、根付いてからの水やりは降雨にまかせて問題ありません。ただし、雨が降らず土が割れるように乾燥した場合は、朝にたっぷりと水をやりましょう。
鉢植えのモナルダは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをします。極端な乾燥には弱いので、水切れしないように注意しましょう。
肥料
地植えは、花が問題なく咲いているなら特に肥料を施す必要はありません。花が咲かない、少ない場合は与えましょう。
鉢植えのモナルダは、開花直前と開花後の秋に緩効性肥料を与えます。翌年以降は、4月の芽吹きの頃にも株元に与えるとよいでしょう。
モナルダ（ベルガモット）の詳しい育て方
選び方
株元まで葉の色が美しい苗を選びましょう。
モナルダにはいつくかの系統があり、多年草のものと一年草のものがあります。また、草丈も矮性から高性まであるので、植える環境にあった種類を選ぶとよいでしょう。
品種名ではなく、モナルダ・ピンクといった名前で流通していることも多いようです。学名が確認できると、どの系統のモナルダなのかを知る手掛かりになります。
植え付け
風通しと日当たりの良い場所に植え付けます。品種によって草丈がさまざまです。草丈を確認してから適した場所に植え付けましょう。
多年草タイプのモナルダは年々大株になるので、隣の植物との間隔は余裕を持ってとりましょう。
剪定・切り戻し
株が茂りすぎた場合は、風通しを良くするためにすきこみ剪定をしましょう。
花
6月から9月に開花します。
収穫
切り花やドライフラワーとして楽しむことができ、流通しています。育てた花をドライフラワーにする場合は、開花したてを乾燥させた方が美しい状態のドライフラワーに仕上がります。
夏越し
株が蒸れるとうどんこ病になりやすいため、混みあった部分はすきこみ剪定をしましょう。
冬越し
花が咲き終わった晩秋に、地際で切り戻しをしておきます。冬は地上部分はなくなりますが、初夏に芽吹きます。
増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）
種まきや株分けで増やすことができます。地下茎で増えるタイプのモナルダは、新しく芽吹いた株を掘り起こして分けることもできます。
モナルダ（ベルガモット）が増えすぎたら？
地植えで数年もたつと、元株が大株になる他、地下茎で増える種類は他の植物のエリアまで侵入してしまうことがあります。増やしたくない場合は、適度に抜いたり、大株になりすぎたら株を整理するなどの作業をして管理しましょう。
