ユウスゲ
- ユウスゲは、明るい黄色のユリに似た花を咲かせるワスレグサ科の多年草。花は、夕方に咲いて午前中に萎れる、夜咲きの一日花です。夜咲きといっても、完全に日が落ちる前に咲き始めるので、夕方から花を楽しむことができます。ユウスゲの花は、直径10~15cm程度、花びらは6枚で大きく開き、花の付け根は筒状になっています。枝の先に2~3個の花を咲かせる様子は、スカシユリを思わせる優雅さです。また、花にはほのかな芳香があります。 ユウスゲは、ウコンカンゾウの変異種で、日本固有変異種。ウコンカンゾウは中国原産の植物です。ススキ野原のような、乾燥した草原を好んで自生する花ですが、最近では数を減らし、絶滅が危惧されています。ただし、園芸種が流通しているので、育てることも愛でることもできます。 ユウスゲという名前は、漢字で書くと「夕菅」、夕方に開花することと、カヤツリグサ科のスゲに葉が似ていることに由来します。また、スゲに似ていて、黄色い花を咲かせることからキスゲという別名でも呼ばれます。