ノコンギク(野紺菊)
- ノコンギクは、秋の野原で小さな花を咲かせる、キク科シオン属の多年草。日本固有種の野菊です。名前の由来は、野に咲く紺色の菊だから、あるいは、園芸種のコンギクと区別するためだからといわれています。実際は紺色というほど青みは強くなく、青紫か紫、淡い紫、ほぼ白に見えるようなものもあります。つぼみの状態の色が濃い青紫色なので、花色が白に近くても、つぼみを確認するとノコンギクであることがわかります。 草丈40~100cm程度、よく分枝し、茎の登頂に花径2.5cmほどの花を数個ずつ咲かせます。花の外側は紫の舌状花、中心は黄色い筒状花です。葉は卵型に近い楕円形で、縁に鈍い鋸歯があり、表面を触るとざらざらしています。