セリバヒエンソウ
- セリバヒエンソウはキンポウゲ科デルフィニウム属の一年草です。デルフィニウム属の野草は珍しく、セリバヒエンソウは中国からやってきた帰化植物です。帰化植物というと繁殖力が高く害草とされているものが多いのですが、このセリバヒエンソウはそこまで繁殖している姿は見かけません。 花姿が可憐で可愛らしく、そこら中に繁茂するほど逞しい野草でもないので、ファンが多い野草でもあります。一年草でこぼれ種で増えます。 森の中の落葉樹の下など、少し湿った明るい日陰を好みます。少し薄暗い森や人の手があまり入らない公園などで群生している姿を見かけます。 葉は明るく黄色味の強くないグリーンで、セリの葉のように細かく切れ込みが入っています。花はラベンダー色とも言えるような淡い青味がかった紫色で、サイズは2㎝程度、スミレの花のような小さな花を咲かせます。草丈はスミレよりも高く20~30㎝程度となります。森の中で淡い紫色の花が地面から少し浮く感じで群生していたら、スミレではなくセリバヒエンソウかもしれません。近くに行って確認してみましょう。 キンポウゲ科の植物の中には毒性のあるもの多く存在するのですが、このセリバヒエンソウも有毒植物と言われています。間違って口に入れることのないように気を付けてください。