ナヨクサフジ
- ナヨクサフジは、ヨーロッパ原産のマメ科ソラマメ属の一年草です。昔に飼料として輸入されたものが帰化し、全国で見られるようになりました。ナヨクサフジという名前の由来は、日本在来種のクサフジに似ていることによります。ナヨクサフジとクサフジの違いは、開花時期がナヨクサフジの方が少し早いことと、クサフジはであるのに対してナヨクサフジは一年草だというところです。 ナヨクサフジは、晩夏に種をまき、秋に発芽して越冬し、春に花を咲かせます。フジの花を思い起こすような紫色の花と、周囲のものに絡みつく草姿が美しく、群生している様子は紫色の海のようです。一見たおやかで可憐な花ですが、とても強健で、痩せ地でもよく育ちます。根に根粒菌を共生させて土壌を肥沃にするので、緑肥として見直されており、ヘアリーベッチという名前で種が流通しています。