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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

ユリ

  • ユリは、ユリ科ユリ属の球根植物の総称です。北半球の温帯を中心に、約100種が分布しており、日本には約15種が自生しています。ヨーロッパでは、バラの次に人気のある花とされ、古くから栽培されてきました。 日本のユリは美しい品種が多いため、ヨーロッパに渡り、大変な人気を博したといいます。奄美や沖縄原産のテッポウユリは、ヨーロッパに伝わると、美しさと強健さからマドンナリリーに取って代わり、教会で使用されるようになりました。ヤマユリは、花の大きさと香りが高く評価され、多くの園芸品種の親になっています。ほかにも、日本のユリを親とした園芸種がたくさん作出されています。 オリエンタルハイブリッドという園芸品種のグループは、日本のヤマユリ、ササユリ、カノコユリを親として作出されました。香り高く、美しいことで有名なカサブランカは、このグループになります。アジアンティックハイブリッドは、アジア原産のオニユリ、イワトユリなどを中心に作出されたグループで、オレンジ色のユリが多いのが特徴。ロンギフロールムハイブリッドは、日本のテッポウユリやタカサゴユリを中心に交配して作出されたグループです。

ヒオウギ

  • ヒオウギは、アヤメ科アヤメ属の多年草。日本を始め、中国や朝鮮半島に自生しています。以前はヒオウギ1種のみのヒオウギ属に分類されていましたが、DNA系統解析によりアヤメ属とされました。それに伴って学名も Belamcanda chinensis から、Iris domestica に変更されました。 ヒオウギという名は、宮中で官位のある人が用いた「檜」の薄板を重ねて作った檜扇に由来しています。何枚も重なり合って並ぶ厚みのある葉が、檜扇を開いたときの様子に似ていることから付けられたといわれています。力強く端正な草姿で、古くから庭植えや生け花の花材として親しまれてきました。 ヒオウギの花は日中に咲き夕方に閉じてしまう一日花ですが、花期の間は次々と咲き続けます。花の特徴は他のアヤメの仲間と異なり、花径5~6cm、オレンジ色に赤色の斑点のある6枚の花びらを大きく広げるように咲かせます。英名の「Leopard flower」は、この花びらの斑点が由来とされています。7月~8月の暑い夏の盛りに草丈100~120cmほどの茎の先に色鮮やかな花を咲かせる姿は見事です。 花が咲いた後、大きなさやの袋ができ、それが熟すと割れて中から黒い種子が出てきます。種子はしばらく落ちずに残るので、花材としてよく使われます。種子がブラックベリーに似ていることから「black berry lily(ブラックベリー・リリー)」と呼ばれることもあります。

ウンナンハギ

  • ウンナンハギは中国の四川省や雲南省に自生する萩の仲間の耐寒性落葉低木です。「秋の七草」でもある萩の開花時期は晩夏から秋であるのに対して、ウンナンハギは春と秋の2回咲くことから四季咲きハギ、四季咲きウンナンハギとも呼ばれます。開花時期は主に春と秋の2回ですが、5月~9月にかけて断続的に咲く四季咲き性の性質があります。 樹高2mくらいになり株元は太くなりますが、茎は枝垂れて優し気な印象で、枝一面に紫みを帯びたピンクの花が無数に開花します。低木で花期も長く、剪定を工夫すれば宿根草のように育てられる他、高木の足元の根締めとしても利用されています。こだわった剪定をすればスタンダード仕立てもできる他、萩の中では小型で分枝性も良いため、盆栽としても流通しています。

オタフクナンテン

  • オタフクナンテンは、お正月の縁起物として知られる南天を改良した矮性品種です。 剪定なしで放っておいても自然と丸い樹形になり、膝丈程度の生垣やグランドカバーとして利用されています。 常緑なので冬でも緑の葉を眺められる一方、寒さにあたると美しく紅葉します。通常の南天は晩秋から冬に赤い実をつけますが、オタフクナンテンはほとんど花が咲かないため、実をつけることは少なく、主に葉を鑑賞する植物です。 一般的なナンテンは和風のイメージが強いですが、オタフクナンテンは和洋どちらの庭にもマッチし利用範囲が広い植物です。矮性なので正月の寄せ植えの素材としても使われます。

ほおずき

  • ほおずきは、ナス科ホオズキ属の多年草です。初夏に淡いクリーム色の花を咲かせますが、あまり目立ちません。それよりもほおずきといえば、夏にオレンジ色に色づく提灯のような果実が有名です。外側の提灯のようなオレンジ色の袋状の部分は、ほおずきのガクが生長したものです。この中にミニトマトによく似た果実が1粒入っています。 ほおずきは、その形状が提灯を想起させることから、お盆時期に先祖の霊を案内する灯りとして、お盆飾りに欠かせない植物の一つとなっています。毎年7月には東京の浅草寺でほおずき市が開催され、多くの人で賑わいます。お盆の時期ということもあり、お盆飾りとしてほおずきを求めにくる人も多くいるようです。 他にもほおずきには、たくさんの楽しみ方があります。中のミニトマトのような果実の果肉を上手に取り出し、残った果皮を舌の上で鳴らす遊びや、ほおずきのガクを溶かして葉脈だけにしたものを透かしほおずきと呼び、眺めて楽しむ遊びなどがあります。 また、食用ほおずきといって、食用になる品種もあります。

ケイトウ

  • ケイトウは、ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)の非耐寒性一年草。フワフワ、モコモコとした暖かな質感の花が特徴的です。ケイトウの名前は、花の形が鶏のトサカに似ていることから名づけられました。漢字では「鶏頭」と書きます。花の形や大きさ、色は品種によって違い、茎が長いタイプ、短いタイプがあります。 切り花として花束やアレンジメントによく用いられ、ドライフラワーにも向いています。花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、グリーン、アンティークカラーなど様々です。 ケイトウは、日なたと水はけの良い用土を好み、暑さに強く寒さに弱い性質があります。真夏の炎天下でも咲き続ける丈夫な花で、7月から11月頃まで咲き、寒くなると枯れてしまいます。原産地では多年草ですが、日本の気候では寒さで枯れてしまうので一年草として扱われています。夏から秋まで長い期間花を咲かせ、手入れも簡単なため、ガーデニング初心者にもおすすめの花です。

クロユリ

  • クロユリは、春から初夏にかけて黒い花を咲かせるユリ科の多年草(球根植物)です。花姿がユリに似ていることと、花が黒いことから黒百合という名前がついていますが、属が違うためユリとは異なる植物です。 北海道や寒冷地などの冷涼な気候では、初年度は球根として植え付けますが、植え付け後数年間は宿根草のように植えっぱなしで管理できます。 一般的にクロユリとして球根や球根植え付け苗が流通しているのは、黒に近い花色の北海道に分布しているエゾクロユリ(蝦夷黒百合)ですが、他にも本州に分布するクロユリの変種のミヤマクロユリ(深山黒百合)があります。両者では開花時期や草丈、花色、遺伝子の形態などに違いがあります。 こちらではエゾクロユリの育て方をメインに紹介します。

ナンテン

  • ナンテンは、赤い実がお正月の花材として欠かせないメギ科の常緑低木で、古典園芸植物の一つです。日本では関東以西で自生し、栽培も容易なことから、個人の庭や寺院、公園などに植栽されています。5月~6月に真白な花を咲かせ、11月~12月に真赤な実をたわわに実らせます。ナンテンは、冬でも濃い緑が茂る様子や赤い実をつける特徴から縁起物として好まれ、古くから魔除け、厄除け、無病息災を願い、多くの家庭で栽培されてきました。 和名の「南天」は、中国名をそのまま日本名にしたのが由来です。ナンテンという名前の音が、難を転じる「難転」や「成天」を連想させることから、縁起の良い木とされ、不浄をはらうために玄関やお手洗い、鬼門と呼ばれる方角に方位よけとして植えられるようになりました。 実を焼酎、氷砂糖とともに漬け込んだ南天酒は咳止めや喉の痛みなどの民間薬として利用されてきたほか、「南天のど飴」として販売されています。 お赤飯や煮物、魚など、料理の上に乗せられるナンテンの葉は、縁起物としてだけではなく、防腐や殺菌を目的として使われています。

ムクゲ

  • ムクゲは、夏の暑い盛りに涼やかな花が開花するアオイ科の落葉低木。非常に強健で、刈り込みにも耐えることから、庭木のほか街路樹としても植栽されています。 耐寒性が強く、北海道でも地植えにすることができます。初夏から秋まで長く花が開花しますが、ひとつひとつの花は一日花です。

スミレ

  • スミレとは、スミレ科スミレ属の多年草。世界の温帯に400種類が存在していると言われています。そのなかでも56種類が自生する日本はスミレ王国です。 スミレという名前は、スミレ科スミレ属の総称のように使われていますが、本来は「スミレ」と名付けられたViola mandshuricaのことを指します。mandshuricaとは中国の満州を意味する言葉ですが、日本原産です。日本の風土に馴染んでいるため、非常に育てやすい植物です。 スミレの花は形が特徴的で、後部が突き出して細長い袋状となっており、ここが蜜を分泌する蜜房となっています。スミレという名前の由来は、花を横から見た姿が大工が使う墨入れ(墨壺)に似ているからだといわれています。 スミレは、野山や森以外に街中でも見られます。アスファルトの隙間から花を咲かせているのを見かけるほど強健な草花です。典型的な虫媒花で、その花の蜜を求めてやってきた昆虫の体に付着した花粉が、次の花に移動して授粉にいたるという仕組みです。けれど、実際にはこの方法で結実することは少ないといわれています。春の開花期を過ぎた夏から秋、環境がよければ冬でも、閉鎖花といってつぼみの段階で自家受粉して結実します。スミレが花を咲かせていないのに、種を作っているのを見かけるのはこのためです。

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