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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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タニウツギ

  • タニウツギは、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。タニウツギ属は、中国や朝鮮半島にも分布していますが、12種のうち10種が日本に自生しています。北海道から本州の日本海側や、瀬戸内海側の山地で多く見られる木です。タニウツギという名前は、山の中の谷や渓流沿いで枝を下垂させるように伸ばして咲く姿に由来します。 タニウツギは、5月~6月にピンク色の花を数個ずつまとめて咲かせます。花は2~4cm程のろうと状で、基部は細く、先が広がって5裂しています。花色と咲き方が美しいことから、観賞用に栽培され、斑入りなどの園芸種も作出されています。葉は、先の尖った卵型で、触ると柔らかく、葉脈がはっきりと見えるのが特徴です。枝を横に広げるような樹形も美しく、花がない時期でも楽しめる庭木です。 タニウツギ属の仲間には、タニウツギやヤブウツギのように咲き始めから花色がピンク色の種類と、ハコネウツギやニシキウツギのように咲き始めの花は白く、徐々にピンク色に変化していく種類があります。

ディスチャンプシア

  • ディスチャンプシアは、イネ科ヒロハノコメススキ属の多年草。ディスカンプシアという名前でも流通しています。 ディスチャンプシアは、細く長い葉と、柔らかな花穂が印象的なグラス類です。品種によって差がありますが、常緑から半常緑の性質で、草丈40~100cm程度、風にそよぐ姿が涼やかで柔らかく、印象的です。オーナメンタルグラスとして人気があり、個人のお庭や庭園に植栽されています。中でもディスチャンプシア・ゴールドタウは、黄褐色の花穂が風に揺れる姿が優雅で美しいことから人気があります。初夏から上がった花穂は秋まで残るので、長く美しい景色を楽しむことができます。冬に葉が残っていても、2月くらいまでに地際まで刈り込むと、翌春きれいに芽吹きます。翌年も美しい草姿を観賞するために、冬の間に姿を整えるようにしましょう。

ナンバンギセル

  • ナンバンギセルは、ハマウツボ科 ナンバンギセル属の一年草の寄生植物。ススキやサトウキビなどのイネ科の植物や、ミョウガなどを好んで寄生します。ナンバンギセルという名前は、花のフォルムが喫煙具の煙管(きせる)に似ていることによります。南蛮というのは外国を指す言葉なので、外国製の煙管に見立てたということのようです。 ナンバンギセルは、草丈15~20cm程度、真直ぐに伸びた茎に対して直角、あるいはうつむくように花を咲かせます。花色は淡い紫、先はあまり開かずつぼのようなフォルムで、開花時期は8月~10月の晩夏から秋にかけて。ススキが穂を出している頃、株元でひっそりと花を咲かせています。葉緑素を持たず、自分で光合成を行わないため、宿主から栄養をもらって生長するという植物です。花がうつむくように咲く様子を思い悩んでいる人に見たて、古くは思い草という名前で呼ばれていたそうです。 ナンバンギセルは、あまり流通がなく、あったとしても他の植物の株元に寄生しないと生育できないので、宿主とともに育てる必要があります。

カボス

  • カボスは、ミカン科ミカン属の常緑低木。ヒマラヤ地方原産ですが、古くに日本に渡来し、今では大分が産地として有名です。ユズに似た香りの良い果実をつける果樹で、料理の香り付けやポン酢の原料など、幅広く利用されています。 カボスは、樹高2~4m程度、枝にトゲがあるのが特徴で、幅の広い卵型の葉は表面に光沢があります。5月頃にミカンやレモンに似た、香りの良い白い花を咲かせます。花の後にできる実は、秋に大きくなり、冬になる頃には熟して黄色に色づきます。カボスの実はユズやスダチに似ていますが、スダチより一回り大きく、まためしべが落ちた跡がぽこんと盛り上がるので、他の柑橘類と見分けることができます。 料理に使われるのは、主にまだ熟していないグリーンの果実です。黄色く熟したものは、酸味がなくなり、甘味のないミカンのような印象です。カボスの実は甘味が少ないので、果物として生食するには不向きですが、ポン酢やドレッシング、料理の香り付けなど、利用方法は多岐にわたります。

アメリカフウロ

  • アメリカフウロは、フウロソウ科フウロソウ属の越年草。日本在来種のゲンノショウコに似ていますが、葉の切れ込みが大きいのが特徴です。北アメリカ原産で、日本に渡来したものが野生化した帰化植物です。公園や空き地など、身近な場所で見かける野草で、かわいらしい花を咲かせるので、立ち止まって見入ってしまうような魅力があります。 アメリカフウロは、草丈10~40cm、大きく切れ込みの入った葉と茎には細かい毛があります。花が咲くのは4月~6月、花色は淡いピンクで花びらは5枚、葉の脇に2つ咲かせます。花の後にできる実は先端が突き出したような独特のフォルムをしています。

チガヤ(茅萱)

  • チガヤは、イネ科チガヤ属の多年草。日本を始め、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、南半球まで広範囲に分布している帰化植物です。日本には、万葉集に詠まれているほど古くから自生していたようです。今では、畑の畔や河川敷、草原などに繁茂する雑草のような扱いですが、かつては茅葺屋根の材料や家畜の飼料などに利用される有用植物でした。また、地中に根を張って生長していくので、河川敷の土留めの役割も果たしていたようで、川の近くで見かけることの多い植物です。 チガヤは、細く節のある茎と、縁に赤みのある先の尖った細い葉を持ち、4月~8月になると白くふわふわとした花穂を咲かせます。地下茎で増え、群生するので厄介な雑草とされていますが、満開の白い花穂が一斉に風にそよぐ姿は、とても美しい光景です。

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ)

  • トキワツユクサは、ツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草。ミドリハカタカラクサや、ノハカタカラクサという名前でも呼ばれます。水分の多い葉茎が特徴で、葉の表面には光沢が、茎には細かい毛があります。5月~8月に咲かせる白い花は、小さく可憐で、観賞価値があり、古くに園芸植物として渡来したものが、各地で野生化している外来種です。トキワ(常盤)と名に付きますが、耐寒性が弱く、日本では冬に地上部が枯れたようになって越冬します。 明るい半日陰を好み、自生します。種子ではなく、茎などから根を出して増えていくので、横に広がるように繁茂します。繁殖力が非常に強いため、グランドカバーとして利用される反面、駆除が困難な雑草とされています。花壇や鉢植えで育てているものから落ちた茎から根付き、植えた覚えのない場所で育っていくこともあるので、育てる際には注意が必要です。冬に地上部が枯れてなくなりますが、春にはまた芽吹いてくるので、増やしたくないのであれば、根から抜き取るようにしましょう。

プランタークレソン

  • プランタークレソンは、プランターで栽培することができるクレソンの一種です。(野生のクレソンは水生植物で、水辺付近に自生している植物です) 味はクレソンと同じく、さわやかな苦みとピリッとする辛みがあります。ステーキの付け合わせの定番のほか、肉料理だけでなく、魚料理、サラダ、てんぷら、お浸しなど、生でも加熱しても利用でき、冬場も5℃を下回らないように管理すれば真夏や真冬を除きほぼ1年中収穫できます。 栄養価が高い上に、利用用途が多く、料理の彩りにもなる多年草のプランタークレソンは、水辺で栽培する必要がなく一般的な葉もの野菜と同じように土で栽培できます。一株育てていると繰り返し長期間収穫でき、重宝する野菜です。

クコ

  • クコは、ナス科クコ属の落葉低木。栽培種もありますが、日当たりの良い海岸や河原などに自生しています。樹高は50~150cm程度と小型で、よく分枝して、こんもりとした樹形になります。枝にトゲがあるので、むやみに触るようなことはせず、トゲのない場所を確認してから触れるようにしましょう。 クコの葉は、長さ1~1.5cmの卵型をしています。花が咲くのは7月~9月、直径1cm程度で花色は紫、花びらは5枚に分かれ、しべ類が突き出したフォルムが特徴です。花の後にできる実は、長さ1~1.5cmの卵型で、葉の脇にぶら下がるように付きます。8月~11月に赤く熟す実は、食用になります。まだ花が咲いている頃から色づき始めるので晩夏から初秋には、花と実の両方を楽しむことができます。 生薬の枸杞の実とは、このクコの実を乾燥させたものです。また、ゴジベリーというのはクコの実の英名で、美容効果が期待できるとして人気があります。

グレビレア・ラニゲラ

  • グレビレア・ラニゲラは、ヤマモガシ科グレビレア属の常緑低木。樹高は20~60cm程度と低く、たくさん分枝し、ブッシュ状に横に広がっていきます。葉は長さ1~3cm程度、細い長楕円形で、縁を巻き込むようなフォルムをしています。葉の裏側に細かい毛があります。花は直径3~10mmで、内側に巻き込むような独特なフォルムをしています。花色はピンクやクリーム、花びらのように見えるのは総苞片で、中からしべ類を突き出します。主な開花期は冬から春にかけてですが、それ以外の季節にも断続的に花を咲かせます。 日当たりの良い場所を好み、乾燥に強く、樹高低く横に広がっていく性質のため、グランドカバーとして人気があります。耐寒性がやや弱いので、寒冷地では軒下で越冬させますが、関東以西では戸外で越冬可能です。冬から春にかけて花を咲かせるので、寂しくなりがちな冬の庭で重宝します。 グレビレア・ラニゲラの lanigera という種小名は、毛深いことを意味するラテン語で、葉の細かい毛に由来しています。触れるとかぶれることもあるので、肌の弱い方はグローブを着用して触るようにしてください。

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