サラシナショウマ
- サラシナショウマは、キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草。草丈150cm程まで大きくなる草本で、日本の山野に自生します。サラシナショウマという名前の由来は、若葉を水にさらして食用としたことから「晒菜」、根茎が「升麻」という生薬として利用されることによります。属名の Cimicifuga は、近縁種に悪臭のある品種があることから、cimex(南京虫)と fugo(退ける)を合わせて、南京虫をも退けるほどの臭いという意味を持つそうですが、サラシナショウマに悪臭はありません。 サラシナショウマは、大きく切れ込みの入った葉を持ち、長く伸びた茎に長さ20~30cmの花穂を咲かせます。開花期は8月~10月、花色は白、蜜線のある花びらは、開花後に落ちて、おしべが長く飛び出します。遠くから見るとふわふわとした白いブラシのような花に目を奪われます。花の蜜を求めて、周囲を蝶が飛び回る様子が印象的です。


































