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ホヤ・カーリー(ハートホヤ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • 1枚の葉だけを「葉挿し」したものがよく販売されていますが、つる性の茎から気根を出してほかの樹木や岩肌に絡みついて育つ植物です東南アジアを中心に約200種の品種が存在しています。沖縄や九州にも自生し、桜色の花を咲かせるので「ホヤ・サクララン」とも呼ばれます。
  • 緑がかった多肉質の茎が四方八方に拡がり、その独特な質感が造形美を生み出しています。
  • 桜色の花を咲かせるので「ホヤ・サクララン」
植物名
ホヤ・カーリー(ハートホヤ)
学名

Hoya kerrii

英名
Waxplant
和名
シャムサクララン
別名・流通名
ハートホヤ、ハートプランツ、ラブハート、ラブラブハート
科名
キョウチクトウ科(ガガイモ科)
属名
サクララン属(ホヤ属)
原産地
熱帯アジア

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の特徴

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)は、ハートの葉の形態が面白い多肉植物の一種です。日本ではハートの葉にちなんで、「ハートホヤ」「ハートプランツ」「ラブハート」「ラブラブハート」など、様々な名前で流通しています。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)はつる性植物で、茎から気根を出してほかの樹木や岩肌に絡みついて生長します。1枚の葉だけを「葉挿し」したものがよく販売されていますが、葉から芽が出る性質ではないため、そうした苗からつるが出てくることはめったにありません。

沖縄や九州にも自生し、桜色の花を咲かせるので「シャムサクララン」とも呼ばれ、環境に合えば夏に美しい花が開花します。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の詳細情報

園芸分類 多肉植物、ホヤ
草丈・樹高 ~4m
耐寒性 弱い
耐暑性 普通
開花時期 6月~9月

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料
開花

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の栽培環境

日当たり・置き場所

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)は、春~秋にかけて屋外で管理することができますが、強い日差しに当てると葉焼けを起こす場合があります。真夏になったら鉢を移動して、環境に合わせて遮光するとよいでしょう。移動できない場合は、市販の遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。

耐陰性があるので室内で育てることもできますが、日光がよく当たった方が健康な株になります。なるべく日当たりが良い場所で育てることをおすすめします。

温度

ベランダ等で育てられている方は、少し肌寒くなったぐらいから室内に取り込んで下さい。気温が低くなると生長が緩慢になります。

用土

水はけの悪い土だと根腐れを起こしてしまうので、水はけの良い土を使いましょう。

自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。市販の多肉植物用の培養土でも栽培可能です。

また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことができます。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の育て方のポイント

水やり

【気温が高い時期】
春~秋の生長期は、土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。

【気温が低いとき】
気温が低くなってくると生長が緩慢になってきます。そのため、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。土が完全に乾燥してから水やりをするとよいでしょう。乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げることができます。水やりの回数を減らして葉が落ちてきたりするようならば水やりの回数を増やすなど調整してください。

【葉水】
葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、定期的に霧吹きなどでするようにしましょう。葉にホコリが積もりやすいので、葉水のときに濡らしたティッシュペーパーか、ハンディモップなどを使って拭くとよいでしょう。

肥料

肥料は与えなくても育ちますが、与えた方が生長がはやくなります。冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにしましょう。

肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

カイガラムシ
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。

アブラムシ
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。

ホヤ・カーリー(ハートホヤ)の詳しい育て方

選び方

1枚の葉だけを「葉挿し」したものがよく販売されていますが、つる性の茎から気根を出してほかの樹木や岩肌に絡みついて育つ植物です東南アジアを中心に約200種の品種が存在しています。沖縄や九州にも自生し、桜色の花を咲かせるので「ホヤ・サクララン」とも呼ばれます。

葉の色つやがきれいで、害虫などがついていない苗を選びましょう。緑の葉の種類の他、斑入りもあります。1枚の葉だけを「葉挿し」したものがよく販売されていますが、ホヤ・カーリー(ハートホヤ)は葉から芽が出る性質ではないため、そうした苗からつるが出てくることはめったにありません。

 

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つる性植物として育てたい場合は、つるから葉が出ている株を購入するようにしましょう。環境が合えば花が開花することもあります。

仕立て方

ハンギングにしたり、あんどんやヘゴ支柱などに這わせて仕立てることもできます。

植え替え・鉢替え

植え替えをしないと鉢が根でパンパンになってしまい、根詰まりを起こしてしまいます。環境にもよりますが2~3年に1度、1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。植え替え時期は4月~7月頃が最適です。

桜色の花を咲かせるので「ホヤ・サクララン」

つるのついた株は、環境に合えば夏に花が開花します。

 

夏越し

強い日差しに当てると葉焼けを起こす場合があります。真夏になったら鉢を移動して、環境に合わせて遮光するとよいでしょう。

冬越し

気温が低くなったら生長が緩慢になるので、水やりは土が完全に乾燥してから行うようにしてください。肌寒くなったら室内で管理しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

5月~9月に2節程度の長さのつるを使って挿し木で増やすことができます。バーミキュライトや鹿沼土、水苔などの清潔な用土に挿して、日陰で乾かさないように管理すると1か月位で根が出てくるので、植え替えます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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