鏡開きとは?2025年はいつ?意味、やり方、食べ物、木槌の意味まで

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山田智美

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鏡開きとは?鏡開きという言葉の持つ意味、日にち、正しい行い方、食べ物、木槌の意味、結婚式で行われる鏡開きの意味まで、鏡開きについて詳しく紹介します。

目次

鏡開きとは?鏡開きの意味

松の内 鏡開き

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鏡開きとは、お正月の間に年神様の依り代として飾っておいた鏡餅を下げていただく儀式のことです。

年神様の宿る鏡に見立てた餅を開くことで年神様をお見送りし、さらにお餅を食べることで年神様の恩恵を体内に取込み、無病息災を願います。

鏡開きの意味

鏡開きの意味は、鏡餅を開いて年神様の恩恵をいただき、力を授かることです。

鏡開きでは刃物は使用しません。これは、その昔刃物を使ってお餅を切ることが武士にとっての切腹を連想させたから、神様の依り代であったお持ちに刃物を向けるのは縁起でもないからといった理由が挙げられます。このため鏡開きではお餅を「切る」「割る」とは言わずに、「開く」という表現が使われるようになったと言われています。

さらに日数が経過し、固くなった鏡餅を食べることで歯固めと言って、丈夫な歯で長生きしようという意味もあります。

初練習も鏡開き?

鏡開きという言葉は武道やスポーツの新年初練習の際にも用いられます。昔は松の内が開けると鏡開きが行われました。松の内の終わりはお正月休みの終わりを意味します。お正月が終わり、仕事や日常生活が始まりますよ、ということから初練習を鏡開きというようになったと言われています。今でもその名残で、初練習の日にはお汁粉を食べる習慣が残っています。

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鏡開きはいつ?2025年の鏡開きの日にちは?

2022年の鏡開き

2025年の鏡開きは1月11日です。鏡開きは毎年松の内が明けてから、1月11日に行います。昔は鏡開きは松の内が明けたらすぐ、あるいは1月20日だったと言われています。現在は縁起を担いで1月11日に行うようになりました。

ただし鏡開きに限らず、日本の古くからの慣習は地域によって日付や慣わしに違いがあります。お住いの地域や家族に確認してみるとよいかもしれません。

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鏡開きのやり方

鏡開き

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鏡開きには年神様の依り代として飾ってあった鏡餅を下げて、木槌や手で開きます。これは昔の武家の慣わしで刃物は切腹を連想させるから、また神様の依り代だった鏡餅に刃物を入れてはいけないからといった理由からです。

開いた鏡餅はさらに手で食べやすいサイズに分けます。この時、細かくなった欠片も捨てないように気を付けましょう。最後に開いた鏡餅を余さずいただいて、鏡開きは終了です。

お下がりと直会(なおらい)とは?

年神様にお供えしたものを下げていただくこと、これをお下がりと言います。よく誰かのお古をいただいたときに「お下がり」という言葉を使いますが、これが語源です。

また神様への供物を下げて一緒にいただくことで、恩恵や力を授かる儀式を直会(なおらい)と言います。

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鏡開きの木槌の意味

鏡開き 木槌

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先にも説明した通り、鏡開きで刃物を使用するのは縁起の悪いこととして忌み嫌われます。ではお正月の間、飾り続けて乾燥して固くなった鏡餅をどうしたらよいのでしょうか。

鏡餅は年神様に刃物を向ける失礼のないよう木槌で開きます。木槌は刃物ではありませんので、安心して使用できます。それから力いっぱい木槌で鏡餅を叩くようなことはしてはいけません。年神様の依り代であったお餅ですから、丁寧に扱いましょう。

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鏡開きの料理や食べ物

鏡開きで開いたお餅は乾燥して固くなっているので、とてもそのままでは食べられません。歯固めにもほどがあります。

鏡開きのお餅はきちんと料理しておいしくいただきましょう。鏡開きの食べ物を紹介します。

お汁粉

鏡開き お汁粉

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お汁粉はとてもポピュラーな鏡開きの料理です。お汁粉にして煮込むことで、粉々になってしまったお持ちの破片まで残さずいただくことができます。またお正月のお雑煮に飽きてしまった場合にもお汁粉は有効です。

お雑煮

鏡開き 雑煮

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開いた鏡餅をお雑煮にしていただきます。甘いものが苦手な方や、お正月のお雑煮が懐かしい方にはぴったりです。

揚げ餅

鏡開き 揚げ餅

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固いお餅をそのまま油で揚げていただく料理です。先に下味をつけても、揚げてからお塩を振って味付けしてもよいでしょう。お菓子のような感覚で食べられます。

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結婚式の鏡開きとは?

鏡開き 結婚式

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神前式など和の結婚式で大きな樽酒の蓋を割る儀式のことを鏡開きと言います。

樽酒で行われる鏡開きは神様の恩恵を授かり、幸せを祈願するという意味から、新しく何かを始めるときなどの祝い事で行われます。

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鏡開きの樽の意味

鏡開き 樽

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鏡開きで樽を割る理由は、正確には酒樽の蓋を鏡と呼ぶことに由来しています。その昔、お酒は神様への供物でもある神聖なものでした。この神聖なお酒の入った樽の蓋を鏡に見立て、鏡を開いてお酒を飲み、神様の恩恵をいただくというのが鏡開きです。

お酒で行われる鏡開きも、鏡餅と同様に木槌で行われ、「開く」という表現を使います。またお酒をいただくことでその恩恵や力を授かるという意味でも、鏡餅で行われる鏡開きと同じです。

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日本のお正月行事に欠かせない鏡開きについて、お話しました。鏡開きについて詳しくなって、次のお正月は気持ちよく年神様を見送ってください。鏡開きを正しく行えば、気持ちの良い一年を始められそうです。

 

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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