ゴムの木の植え替えなどの育て方と、挿し木での増やし方
LOVEGREEN編集部
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ゴムの木って肉厚で楕円形の葉が可愛らしいですよね! ゴムの木は観葉植物の中でも育てやすいので、初めて買った観葉植物がゴムの木という方もいらっしゃるのではないでしょうか。ゴムの木は園芸品種が多数あり、斑入りのゴムの木などは日光によく当てると赤く色づき非常に綺麗です。
今回はゴムの木の植え替え方法や管理方法、さらには挿し木での増やし方をご紹介します!
目次
ゴムの木とは
ゴムの木はクワ科フィカス属に分類されるインド~東南アジアが原産の植物です。ゴムの木はインドが原産地なので、インドゴムの木という名前で流通したりします。こちらの方が馴染みがあるという方も多いのではないでしょうか。
ゴムの木は現地や温暖な地域で地植えにすると30m以上にまで生長する植物です。日本での鉢植え栽培ではまずそこまで大きくなることはないので、安心してください。
ゴムの木は園芸品種が多数あり、斑入りのゴムの木は日光が良く当たる場所に置いておくと赤く色づき非常に綺麗です。通常のゴムの木も斑入りのゴムの木も強健で初心者の方にピッタリな観葉植物となっています。
ゴムの木の植え替え
買ってきたばかりのゴムの木や1~2年経ったゴムの木は根詰まり(根が鉢いっぱいに張っている状態)を起こしていることがあるので、一回り大きい鉢に植え替える必要があります。
根詰まりを起こしていると根が水を吸えなくなり、根腐れを起こしてしまいます。また、植え替えのときにあまりに大きい鉢に植え込んでしまうと、根が水を吸う量と、土に含まれる水の量とのバランスが崩れてしまい、常に湿っている状態になってしまいます。そうすると蒸れてしまい根腐れを起こしてしまうので、植え替えのときに使用する鉢は一回り大きいものがおすすめです。
では早速ゴムの木を植え替えをしてみましょう!
まず、観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を用意します。
よく混ぜ合わせれば完成です!
土が用意出来たら鉢に鉢底石を入れます。
鉢底石は通気性と排水性を高める役目があるので必ず入れてください。
土を少量入れます。
ゴムの木を鉢から出し、古い土を丁寧に落とします。
ゴムの木をバランス良く配置して、周りに土を入れていきます。
最後に水をたっぷりあげれば植え替えの完成です!
ゴムの木の剪定方法
ゴムの木の枝が伸びて邪魔になってきたり、他の観葉植物の光を遮ってしまうようであれば剪定してしまいましょう! ゴムの木の剪定は非常にシンプルで、好きな場所をハサミで切るだけです。しかし、剪定をする時は樹液に注意しましょう。
ゴムの木の樹液には人間の皮膚にあまり良くない成分が含まれており、体質によってはかぶれてしまうことがあるようです。そのため、ゴム手袋や園芸用グローブなどを身に着けて樹液に皮膚が直接触れないように注意しましょう。もし樹液に触れてしまったら流水で良く洗い流すようにしましょう。
切れ味のいいハサミやナイフでゴムの木の枝を切ります。
切り口から白い樹液が流れ出ています。
皮膚に触れないようにして水で切り口から出てくる樹液を洗い流してください。
剪定したゴムの木の枝は挿し木で増やすことができます。
ゴムの木の増やし方(挿し木)
まず、剪定したゴムの木の枝を10cm程度の長さにカットし、葉の枚数を1~2枚に減らします。
次に、葉を半分の大きさにカットします。これは蒸散(葉から水が出ること)によって株が乾燥するのを防ぐためです。
葉からも樹液が出てくるので注意しましょう。
水に挿して半日ほど水を吸わせます。これは発根するまでゴムの木は十分に水を吸うことが出来ないので、あらかじめ十分な量の水を吸わせるためです。
半日経ったらふやかしたミズゴケで優しく切り口を覆います。
鉢に優しく詰めて、発根するまで日陰の涼しい場所で管理します。しばらくすると発根するので、それまでは水を切らさないようにします。発根したらミズゴケごと土に植え替えてください。
ゴムの木の管理方法
ここではゴムの木の管理方法をご紹介します!
目次
日光
【屋外】
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、30%~50%程度の遮光をしてください。
遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。
【屋内】
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光が当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。
日光が十分に足りていると葉色が良くなり、ツヤが出てきます。
室内でも直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。
置き場所
耐陰性があるため日光が入る室内ならば置くことができます。
エアコンなどの乾燥した風が直接当たると葉が傷んでしまい、枯れて落ちてしまうことがあるので、直接当たらない場所に移動してください。
水やりの仕方
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。乾燥してくると葉がぐったりとしたり、葉が落ちたりするので、そうなる前に水をあげてください。霧吹きなどで葉水をするのも害虫対策におすすめです。葉の枚数が多く、ホコリが積もりやすいので葉水のときに濡らしたティッシュペーパーなどで拭いてください。
このときに葉裏を確認するのも忘れないでください。ハダニやアブラムシは葉裏によく潜んでいます。
肥料のやり方
肥料はなくても育ちますが、施肥をした方が生長がはやいです。1000~2000倍に希釈した液体肥料を春~秋にかけて10日に1回のペースで与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
【施肥するときの注意点】
適切な希釈倍率を守らないと肥料焼けをしてしまうので、しっかりと濃度測定を行ってください!
病害虫の種類と対策
ゴムの木が被害に遭いやすい害虫の種類と対策方法をご紹介します。ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシについてはLOVEGREEN内で対策方法を詳しく書いているので、そちらを参考にしてみてください。
【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがゴムの木の中に侵入し、病気を発症させます。また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
【ダンゴムシ】
柔らかい新葉や発芽したての株、根などを食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにゴムの木を置いている場合は注意が必要です。
【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。
夏越しと冬越し
【夏越し】
屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。30%~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。午前中に行うと暑くなり煮えてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に一度のペースで行うと夏バテを防止できます。
【冬越し】
気温が10℃以下になったら生長が緩慢になるので、土がの表面が乾いてから2~3日後に水をやってください。一般的な日本の室内ならば寒さで枯れる事は少ないですが、気温が5℃を切ると葉先などが枯れてきてしまうので、切らないように室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。
これを機にみなさんもゴムの木を育ててみませんか?
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