ヤマブキ|株を覆う山吹色の花。庭木としての魅力と育て方のコツ
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春から初夏にかけて株を覆いつくすほど枝一面に山吹色の花が開花するヤマブキ。種類や特徴、剪定のタイミングといった育て方の基本から、混同されやすい「シロヤマブキ」との見分け方まで、植物好きなら押さえておきたい知識を分かりやすく解説します。
目次
ヤマブキの特徴と魅力

ヤマブキは、日本全国に自生するバラ科の落葉低木です。万葉集にも詠まれるなど、古くから愛されてきた植物で、「山吹色」という色の名前はヤマブキの花色が由来です。
春から初夏にかけて、弓なりに伸びた枝一面に明るい山吹色の花が株を覆いつくすように開花します。大株の満開時の光景は圧巻! 明るい黄色と葉の緑の色合いも美しく、春から初夏にかけての優しい光の中で存在感を放ちます。

生長しても高さは2m以内に収まり、強健で育てやすく、ほとんど手間がかからないので、庭木として親しまれています。また、株元からたくさんの枝を伸ばすブッシュ型樹形や弓なりに伸びる性質を生かし、「落葉高木の足元に植える根締め」や「斜面に植える木」として使うと良さを発揮します。

花は一重のほか八重咲き種があり、一重とはまた趣が違ったかわいらしさがあります。そのほか白い花が咲く「シロバナヤマブキ」もあります。

葉は若々しい緑色。花が終わったあとは、周囲を明るく引き立ててくれる存在になります。

秋になると黄色く紅葉し、冬は落葉して春に再び芽吹きます。
名前が似た花
名前が似ていますが、ヤマブキとは別の植物をご紹介します。
シロヤマブキ
ヤマブキの花に似ていることから名づけられたシロヤマブキ。ややこしいのですが、ヤマブキの白花種は「シロバナヤマブキ」と呼び分けられています。
大きな違いは花数。ヤマブキは枝一面に花がつきますが、シロヤマブキは枝先に花がつくため、ヤマブキの方が圧倒的に花数が多く、開花時の樹形全体の印象はかなり違います。
ヤマブキソウ
ヤマブキソウは、ヤマブキの花色や形に似ていることが名前の由来のケシ科の宿根草。ヤマブキは木ですが、ヤマブキソウは草なので分類が違います。また、花びらの数は、ヤマブキは5枚、ヤマブキソウは4枚と異なります。
ヤマブキの育て方
植え付け場所と時期
霜が降りる時期を避けた落葉期が植え付け適期です。日当たりが良い場所から半日陰程度を好みますが、夏に直射日光が長時間当たる場所は避けるようにしましょう。
土
肥沃で水はけの良い土を好みます。
水やり
地植えは、晴れが続き極端に土が乾いた場合以外は、自然に任せて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。
花付きが悪いようであれば、落葉期に緩効性肥料(固形)もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
鉢植えは、花の開花後と冬に緩効性肥料もしくは油粕などを少量施す程度で十分です。
病害虫
特に目立った病害虫の害はありません。
剪定
花後が剪定適期です。しなやかな弓なり状になる樹形の美しさを生かすために、枝の途中を剪定することを避け、株元で剪定します。
また、葉が芽吹く時期に茶色く葉が出ない部分は枯れ枝なので、剪定すると見た目が美しくなります。
更新剪定

必ずやらなくてはならない作業ではありませんが、株元が混みあってきたら更新剪定をします。新しい枝は緑色、古い枝・枯れた枝は茶色なので、株元を見ると見分けることができ、更新する際は古い枝を株元で剪定します。
ヤマブキの育て方についてもっと知りたい方は植物図鑑をご覧ください。
ヤマブキを暮らしに取り入れよう

切り花として楽しむ
ヤマブキは、春に花付きの状態のものが「枝もの」として流通します。
庭で咲く枝を切り花として楽しむときのコツ
①剪定は朝か夕方に行いましょう。昼間は植物が水分を発散する時間帯で、水が下がりやすく日持ちに違いが出ます。
②枝の弓なり状の流れを生かし、右に流れるものは右側に左に流れるものは左側に生けると、枝が定まりやすくなります。最も美しく見える向きを確認してから、生ける位置を決めるとよいでしょう。
花言葉
ヤマブキの花言葉は「気品」「崇高」です。
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