スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の育て方|畑で育てた収穫までの3か月の栽培記録
とまつあつこ
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スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)を畑で育てた様子を、家庭菜園の視点で詳しくレポートします!畑の土の準備、植え付け、害虫対策、強風対策、水やり、肥料、収穫、栄養などについてお話しします。
撮影協力/アグリス成城
目次
- スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)とは
- スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)を植える畑の準備
- スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の植え付け
- スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の害虫対策
- スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の強風対策
- スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の水やりと追肥
- スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の収穫
- スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)を育てよう♪
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)とは
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の特徴
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)は、ブロッコリーと中国野菜のカイランを交配させて作ったスティックタイプのブロッコリーです。花蕾はもちろんのこと、茎もアスパラガスのような食感で美味しく食べられます。
中心部にやや大きめの頂花蕾ができ、そのまわりにたくさんの側花蕾が伸びて育ちます。頂花蕾を早めに収穫し、側花蕾の伸びをうながして収穫量を増やします。頂花蕾を収穫するタイミングは、大きさが500円玉ほどになった頃です。その後は、次々と伸びる側花蕾を収穫します。普通のブロッコリーよりも、長い期間収穫が楽しめます。
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の栄養
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)は、ビタミンCやβカロチン、カリウム、カルシウムが豊富で栄養価が高い野菜です。ビタミンCは水溶性の栄養分のため、茹でるときはさっと短時間で行うことが大切です。新鮮な方が栄養もあり味も美味しいので、収穫したら早めに調理して食べましょう。
ちなみに、ブロッコリーは収穫せずに置いておくと黄色い花が咲き、ブロッコリーには「小さな幸せ」という素敵な花言葉があります。
▼ブロッコリーの花言葉についてはこちら
▼スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の美味しい食べ方についてはこちら
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)を植える畑の準備
畑の土が酸性に傾いている場合は、種まきする2週間前くらいに畑に石灰(苦土石灰・消石灰)をまいて深く耕します。その1週間後に堆肥と元肥を土に混ぜ込んでなじませましょう。雨の多い日本の土は、ほとんどが酸性よりと言われているため石灰をまくことが多いですが、酸度計を使って土のpHを調べることもできます。
石灰(苦土石灰・消石灰)をまいてから、堆肥と元肥を混ぜるまで1週間あける理由は、石灰と窒素分を含む肥料を合わせると、窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうためです。
時間が無くて日数が取れない場合は、有機石灰と完熟堆肥、有機元肥を使うと、いっぺんに混ぜ込んですぐに植え付けをすることができます。
私が借りている菜園では、スタッフの方が年に一度、土のメンテナンスを行ってくれるので、自分で石灰や堆肥の混ぜ込みはせず、菜園指定の有機元肥を混ぜ込んですぐに植え付けることができます。そのあたりは貸菜園によって規則が異なるので、石灰などを混ぜ込む場合は事前に管理者に確認しましょう。
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の植え付け
10月17日
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の苗は、本葉が4~6枚で、濃い緑色をしていて茎が太く元気があり、葉の裏などに虫や卵がついていないものを選びましょう。
昨年は残暑が厳しく、その代わり夏野菜のナスやピーマンが長い間収穫できたのですが、秋冬野菜に切り替えるタイミングが通常より1か月ほど遅くなってしまいました。
10月17日
ポットより少し大きい穴を掘り、苗をポットからはずして根を崩さずに植え付けます。株元にたっぷり水やりをしましょう。畑の土が乾ききっている場合は、植え付ける前に堀った穴に水をたっぷりまき、植えてからさらに水やりをします。
苗を深植えしたり、逆に高く(浅く)植えすぎないように気を付けます。ポットの土の上に畑の土が少しかかる程度が良いです。植え付けた後は、株元を手のひらで軽く押さえてぐらつかないようにします。
ピンク色の〇で囲んだ苗がスティックブロッコリー(茎ブロッコリー)です。普通のブロッコリー、カリフラワー、黒キャベツと同じ畝に植えました。
茎ブロッコリー(スティックブロッコリー)の害虫対策
10月17日
茎ブロッコリー(スティックブロッコリー)は、ハスモンヨウトウ、アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどの害虫がつきやすいです。葉裏に卵を産み付けられることを防ぐため、トンネル支柱と防虫ネットを使って対策します。
まず、トンネル支柱用のポールを何本か、畝をまたぐように曲げて土にさします。ポールの上に防虫ネットをかけて四隅を土に埋めます。隙間があると虫が入り込んで中で卵を産むので注意しましょう。
私は1~2週間に一回、防虫ネットを半分くらいはずして、害虫に食べられていないか、葉裏に卵がないかをチェックしました。週に一回、ニームや天然成分由来の虫よけスプレーもかけておきました。
茎ブロッコリー(スティックブロッコリー)の強風対策
11月28日
植え付けて間もない頃に、強風で茎がなぎ倒されてしまったので、支柱を立てて補強しています。小さかった苗が生長して、防虫ネットの中が窮屈になってきました。
茎ブロッコリー(スティックブロッコリー)の水やりと追肥
12月19日 中心の頂花蕾が確認できました!
水やり
茎ブロッコリー(スティックブロッコリー)は、土の表面が乾いたら株元にたっぷりと水を与えましょう。過湿に弱い性質があるので水の与えすぎは良くありません。土質によっても異なりますが、植え付け直後以外は水やりを雨にまかせて育てることもできます。
追肥
元肥を混ぜて植え付けてから約3週間後と、花蕾ができた頃に追肥を行い、その後は2週間おきに適量追肥します。
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の収穫
1月8日
年末年始、畑に行けず、うっかりしている間に中心の頂花蕾が500円玉よりもだいぶ大きくなってしまいました。ピンク色の〇で囲んだ場所に側花蕾が準備しています。頂花蕾を収穫して、側花蕾を伸ばしていこうと思います。
1月8日
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)の初収穫です。ネギと黒キャベツも採れました。収穫後、株元に追肥を行いました。
1月23日
初収穫から約2週間後です。側花蕾が元気に生長しています。
1月30日
側花蕾がたくさん収穫できました。小さな葉も一緒に茹でて美味しく食べます。
私の借りている畑は2月に畑のメンテナンスを行うため、基本的に1月末で今期の栽培は終了となります。本当はもう少し側花蕾を育て続けたかったところではありますが、夏野菜を長く楽しみすぎて植え付けが遅かったので仕方ない。その割にはだいぶ収穫できたので満足しています。(^^)
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)を育てよう♪
ブロッコリーは、2026年度から「指定野菜(国民生活に重要だと国が位置づける野菜)」に加わることになったと話題になっていますね。ポピュラーでよく料理に使うので、今まで指定野菜に入っていなかったことの方が不思議に思ってしまいました。
普通のブロッコリーは、中心の頂花蕾を大きく育てて1つ収穫しますが、スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)は小さめの頂花蕾とたくさんの側花蕾を収穫できるので長い期間楽しめます。家庭菜園で育てると、ちょこちょこ収穫してさっと料理の彩りに使えるのでおすすめです。
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