パンジー・ビオラのおしゃれな寄せ植え&ハンギング|プロが教える素敵な組み合わせ例
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photo by 垂井愛
秋から春のガーデニングに欠かせない人気の草花といえば、パンジー・ビオラ。色や咲き方など種類が豊富な反面、寄せ植えを作るときに「素敵にまとめるのが難しい」と悩むことはありませんか?
今回、東京・二子玉川の人気ガーデンセンター「プロトリーフ二子玉川本店」で寄せ植え講師を務める垂井愛さんに、パンジー・ビオラを使ったおしゃれな寄せ植え&ハンギングバスケットの組み合わせ方のコツをたっぷり聞いてきました。プロ直伝のテクニックをわかりやすくご紹介します。今年の寄せ植え作りがもっと楽しくなるヒントが満載です!
撮影協力/プロトリーフ二子玉川本店
目次
- 寄せ植え作りで一番大切にしていること
- おしゃれな寄せ植えの配色のコツ
- 相性の良いカラーリーフ
- パンジー・ビオラを使ったとっておきの寄せ植え
- 定番の手頃なパンジー・ビオラでも、おしゃれに作れる?
- 垂井愛さんのご紹介
寄せ植え作りで一番大切にしていること

photo by 垂井愛
編集部:
垂井さんがいつも寄せ植えを作るとき、一番大切にされていることは何ですか?
垂井さん:
そうですね。やはり、四季のある日本だからこそ楽しめる「季節感」を大切にしています。
一つの季節を長く楽しみたいので、寄せ植えの一部が枯れたらその部分だけ植え替えるのではなく、季節の終わりに全体をまとめて植え替えられるように、見頃の時期がそろう植物を組み合わせています。
また、寄せ植えは「作って終わり」ではなく、その後の生長を見ながら育てていくものだと思っています。例えばパンジー・ビオラは、植え付けた秋より春のほうがぐんと株が広がります。そんな風に、植物たちの生長した姿を想像しながら、配置や組み合わせを考えるようにしています。
▼垂井愛さんが選ぶ!大好きなお気に入りパンジー・ビオラと注目品種についてはこちら
おしゃれな寄せ植えの配色のコツ
編集部:
パンジー・ビオラの寄せ植えやハンギングバスケットを作るとき、おしゃれに仕上げるには配色のどんなところに気を付けるとよいでしょうか?

photo by 垂井愛
垂井さん:
カラーコーディネートで一番大切なのは、全体の統一感です。そのうえで、どこを「調和」させ、どこに「対比」を効かせるかを決めることが大切です。

photo by 垂井愛
垂井さん:
例えば、このハンギングバスケットのように色味をそろえて明るさだけを変えれば、同系色でまとまります。

photo by 垂井愛
垂井さん:
こんな風に、明るさや鮮やかさのトーンをそろえて色味を変えると、違う色同士でも喧嘩しません。

photo by 垂井愛
垂井さん:
これは反対色を使った寄せ植えですが、全体をそろえた上で一点だけ反対色を入れるのもいいですね。「どこをそろえるか」を一つ決めるだけで、配色は驚くほど迷わなくなりますよ。
相性の良いカラーリーフ
編集部:
パンジー・ビオラの魅力を引き立たせる、おすすめのカラーリーフはありますか?
垂井さん:
カラーリーフは種類がたくさんありますが、迷ったらまずは「シルバーリーフ」を選ぶと間違いありません。どんな花色とも喧嘩せず、全体のトーンを優しくやわらげてくれますよ。
編集部:
シルバーリーフはまさに鉄板なんですね!花色に合わせた具体的な組み合わせのコツもぜひ教えていただけますか?

photo by 垂井愛
垂井さん:
まず、紫・ブルー・ピンク系の花色を明るく上品にまとめるなら、やはりシルバーリーフがベストです。シロタエギクやシルバーレース、カロケファルス、ヘリクリサム、サントリナ、モクビャッコウなどが合わせやすいですね。

photo by 垂井愛
垂井さん:
最近人気のアプリコット系やくすみ色のニュアンスカラーを引き立てるなら、ブロンズや銅葉のリーフを合わせると一気に大人っぽいシックな雰囲気になりますよ。ヒューケラやカレックス、コプロスマ、ベロニカ・グレース、ストロビランテスなどがぴったりです。
また、寄せ植えに軽やかな「動き」を出したいときは、斑入りやつる性のカラーリーフを株分けして隙間に散らすのがコツです。アイビーやワイヤープランツ、ハツユキカズラ、テイカカズラなどが重宝しますよ。
パンジー・ビオラを使ったとっておきの寄せ植え
編集部:
垂井さんの作品の中から、パンジー・ビオラを使ったとっておきの寄せ植えを解説していただけますか?

photo by 垂井愛
垂井さん:
はい!まずこちらは赤〜赤紫の同系色でまとめた、クリスマス風の寄せ植えです。
同系色は単調になりやすいため、濃い色から淡い色まで幅広く使ってグラデーションを意識しました。さらに、シルバーリーフやハボタンのクリーム色で明るい「抜け」をつくり、一番鮮やかなチェッカーベリーの赤い実を手前に添えてアクセントにしています。
「テーマ色を決める → 濃淡をつける → 白やシルバーで抜けをつくる → 鮮やかな色は少量添える」この流れがつかめると、同系色の寄せ植えが驚くほど洗練されますよ!
【使用した植物】ビオラ・ヌーヴェルヴァーグ×2、チェッカーベリー、ハボタン、イベリス、ハツユキカズラ、シロタエギク、スキミア、メラレウカ

photo by 垂井愛
垂井さん:
続いてこちらは、個性を活かした寄せ植えです。
ここで使った「ビオラ・エッグタルト」は、白と黄色の華やかな色合いでとても個性が強い品種です。そのため、あえて他の色を足さず、全体を黄色・クリーム・白に絞って引き算をしました。そして、ストックやシルバーリーフなど、ビオラとは異なるすっきりした形の植物を合わせることで、主役の魅力をより引き立たせています。
【使用した植物】ビオラ・エッグタルト、ストック、ヘリクリサム、エリカ、ディコンドラ、スイートアリッサム

photo by 垂井愛
垂井さん:
こちらは、ニュアンスカラーのパンジーを主役にした寄せ植えです。
ストックのクリーム色とシルバーリーフで明るいベースにし、彩度の低い紫のハボタンをアクセントに入れて引き締めました。鮮やかな色ではなく、くすんだ色で締めるのがポイントです。このアクセントを入れることで、全体がぼんやりせず、深みのある大人の雰囲気に仕上がります。
【使用した植物】パンジー・クレールドゥリュンヌ×2、ハボタン、イベリス、ストック、エレモフィラ、ヘリクリサム、バロータ

photo by 垂井愛
垂井さん:
こちらは、ウィッチフォードのテラコッタ鉢に合わせた寄せ植えです。
主役には2種類の「ビオラ・ヌーヴェルヴァーグ」を選びました。鉢の色と同調するような赤茶の株を中央手前に配置し、そこからキンセンカやストックへ色をつないでいます。
大きな鉢に負けないよう、後方に背の高いグラスや赤い葉のメラレウカなどを入れ、手前は垂れる葉で縁を覆って上下に広げるのがボリュームを出すポイントです。そして、全体を囲むようにシルバーリーフを入れて軽さを出しました。
【使用した植物】ビオラ・ヌーヴェルヴァーグ×2、ストック八重咲き、ストック一重咲き、キンセンカ、スイートアリッサム、メラレウカ、ヘリクリサム、シロタエギク、カレックス、ピティロディア

photo by 垂井愛
垂井さん:
最後に、パステルカラーの寄せ植えです。
主役の花をよく見て、その中の色を鉢や脇役に使うのがコツです。いくつもの色が混ざる「ビオラ・ラピスラズリ」の花びらから、ほんのり入ったピンクを鉢の色に選びました。花の中心の黄色にはロータスを、青みのトーンにはシルバーリーフを合わせています。同じくらいのトーン(淡さ)でそろえると、多色でもうるさくならず、パステルカラーがふんわりまとまります。
【使用した植物】ビオラ・ラピスラズリ、サントリナ、ロータス・ブリムストーン、スイートアリッサム、アイビー
定番の手頃なパンジー・ビオラでも、おしゃれに作れる?
編集部:
パンジー・ビオラは定番のものから育種家さんのこだわり品種まで幅広くありますが、手頃な定番苗でも、組み合わせ次第でおしゃれに仕上げることはできますか?

photo by 垂井愛
垂井さん:
はい、もちろんできます!
一番効果的なのは、「色数を絞る」ことです。手頃な苗ほどつい様々な色とりどりに詰め込みたくなってしまいがちですが、同系色にそろえたり、黒っぽいシックなビオラを選んだりするだけでも、ぐっと大人っぽく洗練されますよ。

photo by 垂井愛
垂井さん:
あとは、お花だけでまとめず、カラーリーフやシルバー系の葉ものを取り入れることですね。葉ものにも少しだけ予算を回してあげるイメージです。主役が定番のパンジー・ビオラでも、脇役におしゃれなリーフを合わせることで、全体が大人っぽくなりワンランクアップします。シロタエギクなどのように株分けできるリーフを小分けにして散らすとコストも抑えられますよ。
さらに、鉢を落ち着いた色にするのもおすすめですね。配色のイメージに合わせて鉢を選ぶと、寄せ植え全体が調和して綺麗な統一感が生まれます。
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垂井愛さん、ありがとうございました!
「寄せ植えは、お庭がなくてもベランダや玄関先に小さなお庭をつくれるもの。植物を育てる楽しさにつながる第一歩になればうれしいです」と優しい笑顔でお話ししてくださった垂井さん。
「まずは好きな色のビオラを一株選び、同じ色の濃いものと淡いものを一株ずつ合わせてみてください。それだけで、まとまりのある寄せ植えになりますよ」とのアドバイスもいただきました。
今回お話を伺ったプロトリーフ二子玉川本店では、この秋も注目のパンジー・ビオラが続々と入荷予定です。記事で紹介した素敵な組み合わせを参考に、ぜひお店でお気に入りの一株を見つけてみてくださいね!
▼プロトリーフ二子玉川本店についてはこちら
垂井愛さんのご紹介

垂井愛(たるいあい)
プロトリーフ二子玉川本店勤務。ハンギングバスケットマスター。
カラーコーディネーターの資格を持ち、色の美しさを最大限に引き出す寄せ植え作りを提唱。店舗での接客やワークショップを通じ、年間で数多くの寄せ植えをプロデュース。植物の生命力と色彩が調和する、心豊かな暮らしを提案している。
▼垂井愛さんの記事はこちら








































