パンジーとは？育て方・栽培方法｜植物図鑑

日当たり・置き場所

地植えでも鉢植えでも栽培可能です。

日当たりと風通しの良い場所を好みます。日当たりはパンジーの花数に影響します。必要な光が足りないとヒョロヒョロと徒長し、病害虫の害にあいやすくなります。

用土

水はけが良く、保水性も適度にある土が適しています。鉢植えは、草花用培養土でも問題なく育ちます。

水やり

水やりは、晴れた日の午前中に行いましょう。

地植え
根付いてからの水やりの必要はありませんが、極端に土が乾燥する場合は水やりをしましょう。

鉢植え
鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。

肥料

パンジーは半年以上咲き続けるため、その分、肥料が必要です。開花期間中、定期的に追肥しましょう。ただし、やりすぎは根を傷めるため、使用する肥料の説明書きを確認し、頻度や量を調整しましょう。

病害虫

蒸れや肥料の与えすぎで苗が弱ると、アブラムシがつくことがあります。

選び方

葉色がきれいな緑で、徒長していない、しっかりとした株を選びましょう。咲いている花の多さより、つぼみがたくさんついている苗を選びましょう。

パンジーの流通時期

苗の流通は10月ごろから始まり、多くの品種やレア品種が出回るのは1月くらいまでです。その後も苗が出回りますが、少しずつ流通量、種類が減っていきます。こだわりの品種や色合い、咲き方のパンジーが欲しい方は、早めに園芸店で購入するようにしましょう。

種まき

種を購入したら、種まきの時期まで冷蔵庫の野菜室に入れて保管します。一度寒さを感じさせると、それぞれの種の発芽がそろいやすくなる効果があります。

パンジーの種まきはいつ？

1．8月後半から9月中旬

種まきに慣れた中級ガーデナー向きです。早くまくので、10月ごろに一番花が開花します。ただし、そもそものパンジーの発芽適温より高い時期にまくため、発芽するまで冷房の効いた部屋で管理したり、発芽率自体にもバラつきがあったり、病気も出やすいので、管理には工夫が必要です。

2．9月中旬ごろから下旬

一番発芽率が良いので、はじめてパンジーを種からまく方は、この時期にまくのがおすすめです。早ければ一番花が年内に咲き始めます。

10月以降でも気温が下がりすぎなければ種をまくことは可能ですが、開花は年明けになります。

パンジーの種のまき方

たくさんの苗が必要な方は、育苗トレーなどの箱状のものやピートバンなどの種まき専用の商品にまいてから、本葉が2～4枚になったらポット苗に移植します。少しの苗数でよい方はポット苗やポット苗の形状で、そのまま土に埋められる種まき専用商品などに種をまいて、良い芽を残して間引いてから定植まで育てる方が移植の手間がないので簡単です。

パンジーの種まきで注意すること

種は清潔な土にまきましょう。種まき専用の土も販売されています。ポット苗のポットを使いまわす場合は、きれいに洗ってから使用しましょう。ポットの代わりに紙コップに穴をあけたものでも代用可能です。

植え付け

地植えでも鉢植えでも栽培可能です。植え付け時に元肥を入れて植え付けます。地植えは、霜が降りる心配のない秋か春に植え付けましょう。

剪定・切り戻し

パンジーは一年草なので、大幅な剪定は必要ありません。葉が混みあいすぎたら、風通しの良い苗にするために少し透かし剪定をしてもよいでしょう。開花後半に大幅に剪定すると花芽がなくなってしまうので注意しましょう。基本的には花がらをまめに摘むことが大切です。

パンジーに切り戻しは必要？

株全体を三分の一～半分くらいに、ばっさりと剪定をすることを切り戻しといいます。このような大胆な株の切り戻しは、基本的にはパンジーには必要ありません。

花

パンジーは秋から春まで非常に長い期間、開花します。長くたくさん咲かせるコツは、花がらをこまめに摘み取り、種をつけさせないことと肥料を切らさないことです。

収穫

パンジーは、切り花として楽しむこともできます。最近は切り花用に改良された花茎の長いパンジーもあり、切り花として流通しています。

冬越し

冬の低温期のパンジー

近年のパンジーの流通は秋から始まりますが、本来は春の花のため、真冬になるといったん花が少なくなります。徒長したり、虫にくわれるなどの被害がないなら、冬に花数が少ないのは自然なことです。タイミングの良い水やりを行い、日当たりの良い場所で管理すれば、気温が暖かくなってくる3月頃には再び花数が多くなります。

増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）

種で増やすことができます。種を収穫したいなら、花がらを摘まずに種になるまで管理します。種を採りたい茎以外は摘み取ってしまうと充実した種を採ることができます。