知っておくと便利!切り花のアジサイの生け方

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金子三保子

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梅雨の時期に美しく咲く花、アジサイ。最近、切り花として花屋さんに出回るアジサイは、輸入ものも入れると一年を通して見かける花になりつつあります。

とは言え、本来のアジサイの開花時期の初夏は、国産のアジサイが出回る時期なので、価格的にも買いやすいものが花屋さんに並びます。大輪のアジサイは一輪売りですが、梅雨の季節は「枝もの」として、ひとつの枝に小さめの花が数輪ついているアジサイも流通しています。

今回はアジサイの生け方と花の特徴もあわせてご紹介します。

目次

アジサイとは?

アジサイは、日本原産のアジサイ科落葉低木。日本原産のガクアジサイが西洋に渡り、品種改良を重ね、西洋アジサイとして日本に逆輸入されてきた歴史があります。

最近は、西洋アジサイ、ガクアジサイともに、品種、形、色の種類が豊富にあり、色や咲き方に魅力のある新品種が毎年のように作出されています。

ガクアジサイ

私たちがアジサイの花と思っている部分は、じつは花弁ではなくガク。

アジサイの花は、ガクの中央に位置している小さい丸い部分です。写真のガクアジサイは、一部の花が開花している状態です。

 

アジサイ花

西洋アジサイ

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アジサイの生け方・茎の処理

枝が細い場合は、一文字、太い場合は十文字に切ると水の吸い上げがよくなります。また、枝の中のワタを取り出すとより吸い上げがよくなります。

木質化した茎の部分は、生ける前にカッターなどで木を剥いであげると水の吸い上げがよくなります。枝が細い場合は、一文字、太い場合は十文字に切り、枝の中にある白い綿のようなものをこそぎ落とすとさらに吸い上げがよくなります。

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アジサイの生け方、水の量?

たっぷりと花瓶に水を入れた「深水」で生けます。花瓶の水はこまめに変えるのがベストですが、無理な場合は切り花用の延命剤を利用します。

たっぷりと花瓶に水を入れた「深水」で生けます。花瓶の水はこまめに変えるのがベストですが、無理な場合は切り花用の延命剤を利用しましょう。気温が高くなる初夏以降は、花瓶の水が腐りやすくなる時期。花は元気でも、水が濁っていることにより茎の切り口が腐り、しおれてしまうことがあります。

切り花は、茎の切り口から水を吸い上げて花まで給水しています。水を交換するときに、少しずつ切り戻して新鮮な切り口にしておきましょう。

一緒に生けたミントについて

今回一緒に生けたミント(ハーブ)は、イングリッシュスペアミント

写真の一緒に生けている葉ものは、イングリッシュスペアミント。

ミントは水に生けると根が出てくるくらい繁殖力の強いハーブ。花を一緒に生けると、花瓶の水が汚れにくくなるので花が長持ちします。夏場のアレンジのグリーンとして、おすすめの葉っぱです。

おうちで育てておくとアレンジのグリーンとしても利用できるので、お気に入りの香りのミントを育ててみてはいかがでしょうか。

 

アジサイ

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初夏は国産のアジサイの切り花が豊富に出回る季節。季節感のある花あしらいをしてみてはいかがでしょうか。

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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