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シュウメイギク|花の咲く時期や葉の特徴、種類、似た花を紹介

シュウメイギクについて、花の咲く時期や葉の特徴、種類、似た花を紹介します。シュウメイギクは、風にそよぐ姿が美しい、ガーデンニングにおすすめの花です。

目次

シュウメイギクとは?基本情報

シュウメイギクとは?基本情報

  • 学名:Anemone hupehensis
  • 科名、属名:キンポウゲ科アネモネ(イチリンソウ)属
  • 分類:多年草

シュウメイギクの特徴

シュウメイギクは、中国原産のキンポウゲ科の多年草。公園や庭園など身近な場所に植えられている花です。草丈60~100cm程度で、華奢な茎の先に、白やピンクの可憐な花を咲かせます。風に揺れる姿は楚々として、どこか儚げな美しさです。シュウメイギクは、漢字で書くと「秋明菊」、秋に咲くことから名付けられたとされています。キクと名に付きますがアネモネの仲間で、キクとはまったく関係ありません。また、京都の貴船に野生種が多く見られたことから、キブネギクという別名もあります。

シュウメイギクという名前から和のイメージを持たれがちですが、花姿の美しさが評価され海外のガーデナーにも人気があり、洋風のお庭でも活躍している花です。

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シュウメイギクの花咲く時期と特徴

シュウメイギクの花咲く時期と特徴

シュウメイギクの花が咲くのは、9月~11月。夏が終わり初秋の風が吹き始めた頃から咲き始め、コートを羽織りたくなるくらい寒くなるまで咲き続けます。シュウメイギクは、コスモスと同じように秋を代表する花です。秋の風にそよぐように咲く姿は可憐で、物憂げな風情があります。

シュウメイギクの花の特徴

シュウメイギクは、細い茎の先に数本の花茎を枝分かれさせるように伸ばし、その先に直径5~7cmの花を咲かせます。1本の茎から数輪の花を咲かせるため、花数が多く、群生する姿は見応えがあります。花色は、濃いピンクやピンク、白など。現在流通している品種の多くは交配された園芸種で、一重咲きや八重咲きがあります。花びらのように見える部分は実はガクが変化したものです。八重咲きのシュウメイギクはガクと雄しべが変化したものだといわれています。

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シュウメイギクの葉の特徴

シュウメイギクの葉の特徴

シュウメイギクは、根出葉を持ちます。根性葉とは、地下茎から伸びて地上に出ているので、地面すれすれに生えている葉のことです。地上に伸びた葉は大きく3裂し、互生しています。表面に細かい毛が生えているのも特徴の一つです。

シュウメイギクの葉は水切れに弱く、乾燥が続くと外側から茶色く変色してしまいます。土の表面が白っぽく乾燥してきたら早めに水やりをしましょう。多少の葉が枯れてしまっても、汚くなった葉を取り除き、水やりを忘れないようにしていれば、株ごと枯れてしまう心配はありません。地下茎が生きていれば、また新しい葉が伸びてきます。葉が枯れたからといって完全に枯れたわけではないので、安心して手入れを続けてください。

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こんなにある!シュウメイギクの種類

シュウメイギクの種類

キブネギク

キブネギクは、濃いピンクの八重咲きの品種です。日本に自生する野生種で、花びらは細く、平たく放射状に広がります。

シュウメイギク・ダイアナ

ダイアナは、濃いピンクの一重咲きの品種です。花びらは5枚、はっきりとしたピンクが美しく、人気があります。

白花種

白花を咲かせる品種もあります。一重咲きから八重咲き種まであり、秋に白い花を咲かせる草花として、白を基調としたお庭で活躍します。

矮性種

シュウメイギクは草丈60~100cmの大型の多年草ですが、スモールガーデンでも育てやすい矮性種もあります。大きくなっても草丈40cm程度と小ぶりなので、鉢植えにも向いています。

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シュウメイギクに似た花

アネモネ

シュウメイギクに似た花 アネモネ

アネモネは、シュウメイギクと同じキンポウゲ科アネモネ属の多年草。春に花を咲かせる球根植物です。ふっくらとした花の中心部やそれを囲むおしべの様子など、シュウメイギクに似ています。

ニリンソウ

シュウメイギクに似た花 ニリンソウ

ニリンソウは、シュウメイギクと同じキンポウゲ科アネモネ属の多年草。春に直径3cm程度の小ぶりな白い花を咲かせます。シュウメイギクを小ぶりにしたような雰囲気の花です。

アネモネ・シルベストリス

シュウメイギクに似た花 アネモネシルベストリス

アネモネ・シルベストリスは、春咲きシュウメイギクという別名を持つ、キンポウゲ科アネモネ属の多年草。春に白い花を咲かせます。草丈40cm程度と小ぶりですが、すっと伸びた茎や花が咲く様子など、シュウメイギクに似ています。

 

シュウメイギクの育て方

シュウメイギクに似た花 アネモネシルベストリス

植え付け、用土

適度に湿気のある、明るい半日陰を好みます。落葉樹の下や、午後の西日を避けられるような場所が向いています。株の上の方は日が当たり、株元は日陰になるような場所に植え付けるとよいでしょう。

用土は、水はけ、保水性が共に良く、肥沃な土壌を好みます。植え付け時にたっぷりと腐葉土を漉き込むようにしましょう。鉢植えのシュウメイギクは市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。

水やり

乾燥が苦手なので、土の表面が乾いたら早めに水やりをしましょう。乾燥すると葉の外側から茶色くなっていきます。

鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。

肥料

花が終わったら、お礼肥として緩効性肥料を施します。肥料の与えすぎは、葉ばかり繁って花が咲かない原因にもなるので、過肥に注意しましょう。

鉢植えは、3月~5月の生育期と、花が終わった後に施肥を行いましょう。

病害虫と対処法

風通しが悪いと、うどんこ病が発生しやすくなります。混み合った葉は整理して風通しが良くなるように管理しましょう。アブラムシをみつけたら、薬剤を散布するなどして駆除してください。

剪定

種を採取する予定がなければ、花後早めに剪定しましょう。その他、株が混み合ってきたら適宜剪定をします。

冬は地上部が枯れたようになって越冬します。地上部が枯れたら地際から刈り取るようにしましょう。

株分け

シュウメイギクは、地下茎で横に広がるように増えていきます。広がりすぎたと感じたら、春か秋の気候の良い時に、株分けして植え替えることができます。

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シュウメイギクは、木々が紅葉で赤や黄色に染まった頃、足元で優しい色の花を咲かせ、お庭の彩りに一役買ってくれます。秋の風情を感じさせる、可憐なシュウメイギクをお庭に迎えてみませんか。

 

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