植えてはいけないグランドカバー|生育旺盛すぎる植物4選

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とまつあつこ

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何となく庭に植えてしまい、後でとても困った経験がある植物や、生育旺盛すぎるため鉢植えで育てる方がおすすめと言われている植物を紹介します。庭に地植えで植物を植えるときは、その植物の性質を知ったうえで、好みや環境に合っているか確認して植えることが大切です。

目次

グランドカバーとは

グランドカバー

グランドカバーとは、文字通り、地面をカバーする植物のことを言います。植えっぱなしであまり手がかからない植物が多いことが特徴です。

グランドカバーに向いている植物の中には、這うように育つものや少し高さがあるもの、葉が大きかったり小さかったり斑が入っていたり、花が咲くものや実ができるものまで様々な種類があります。

耐寒性に関しても、耐寒性があり冬も常緑なもの、耐寒性はあっても冬は地上部が枯れるもの、東京以西であれば屋外でも越冬できる半耐寒性のものなど、それぞれタイプが異なります。

空いているスペースにグランドカバーを植えておくと、雑草が生えにくくなり庭を美しい状態で保つことができます。

 

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植えてはいけないグランドカバーとは

グランドカバーに使う植物は丈夫なものがよいのですが、中には生育旺盛すぎて隣の植物が育たなくなってしまったり、フェンスや壁をよじ登って一面を覆ってしまったり、根がとても太くなって抜きたくなったときに非常に抜きにくいもの、トゲがあるもの、地下茎で増えて不要な場所にも次々と芽を出すものなど、安易に庭に植えてしまうと大変困ることになる植物があります。

もちろん、そんな生育旺盛すぎる植物たちは、植物であたり一面を覆いつくしたいときには非常に頼もしい植物たちです。なので、ここで言う「植えてはいけないグランドカバー」とは、地植えするときには注意が必要なグランドカバーであることを意味しています。

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①ラズベリー

ラズベリー

バラ科 耐寒性落葉低木
観賞期:3月~11月
開花期:5月
花色:白
草丈:30~100cm

ラズベリーは、可愛い白い花を咲かせ、赤い実をつける低木。茎に小さなトゲがあり、素手で触ると刺さります。可愛い花が咲き美味しい実がなるのは嬉しいのですが、生育旺盛すぎて地下茎でどんどん増えるので、他の植物のエリアにまで地下で繋がって芽を出し、すべてラズベリーに占領されそうになったことがあります。引き抜くときもトゲがあり、厚手の手袋をしないと痛いです。抜いても抜いてもまた生えてきます。

 

ラズベリーの花言葉や種類、特徴をご紹介!ラズベリーは初夏に白くて可愛い花を咲かせ、花後に赤・黄・紫などの実をつける植物です。実はジャムやお菓子作りに用いられるなど、とても人気があります。

花が可愛くて、実を食べることもできるので、トゲの痛さが気にならず、地下茎でどんどん増えてもかまわなければ地植えしても大丈夫です。最近ではトゲ無しの品種も出てきているようなので、トゲ無し品種を選ぶと育てやすいかもしれません。また、鉢植えで育てると、地下茎で増えることは気にならないのでおすすめします。冬は地上部が枯れますが、春になると再び芽吹きます。個人的には、鉢植えにしておけば良かったと反省した植物です。

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②フィカス・プミラ

20.フィカス・プミラ クワ科 半耐寒性木本 つる性 観賞期:周年  樹高:10cm~  フィカス・プミラは日なたから半日陰、湿気のある用土を好みます。東京以西では寒風を避けると戸外で越冬できます。つるは木根を出してよじ登ります。半耐寒性ですが東京では1年を通じて壁やフェンスにぐんぐんとよじ登っている姿をよくみかけます。強健なのであまり広げたくない場合は早めに刈り込みましょう。

クワ科 半耐寒性木本 つる性
観賞期:周年 
つるの長さ:100cm~

フィカス・プミラの斑入りタイプを庭に1ポット植えたところ、数年後には地下茎で広がり、気根を出して壁をよじ登ってフェンスいっぱいになってしまったことがあります。壁をプミラで覆いたい場合はよいですが、大株になると根元が10cmほどの木になり、抜くのも大変です。東京以西では冬も常緑で越冬します。

 

プミラ

こんな感じの斑入りタイプのフィカス・プミラを地植えしたのですが、いつの間にか先祖返りして斑が入らない緑色の葉になってぐんぐん伸びてしまい、安易に植えてはいけなかったと後悔しました。

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③アイビー

1.アイビー ウコギ科 耐寒性木本 つる性 観賞期:周年  樹高:200cm~  アイビーは冬も常緑です。本来は日なたを好みますが耐陰性が強く室内から戸外まで利用可能です。丈夫でどんな方にも育てやすい植物の代表のように思います。一方、地植えにしたアイビーは家屋の壁に活着して外壁を覆いつくしてしまうこともあるくらいなので、生長の度合をよく観察して好みのサイズで刈り込むようにしましょう。

ウコギ科 耐寒性木本 つる性
観賞期:周年 
つるの長さ:200cm~

丈夫で育てやすい植物の代表と言えますが、一方、地植えにしたアイビーは家屋の壁に活着して外壁を覆いつくしてしまうこともあるくらいなので、安易に庭に植えない方がよいでしょう。

 

一年中常緑なため、寄せ植えに動きをつくるアクセントとしてどんな季節にも使えます。

 

リースの寄せ植え 作り方 苗や土の選び方 デザイン 管理方法

アイビーなどの暑さ寒さに強いグリーンのみでリースを作ると、丈夫で手入れが簡単なリースを一年中楽しむことができます。

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④ミント

シソ科 耐寒性多年草
観賞期:周年
開花期:7月~9月
花色:白、ピンク
草丈:20~90cm

強健で地下茎を伸ばしてどんどん増え、他の植物のエリアからも次々と芽を出します。寄せ植えにミントを使うと、地下茎で増えて最後はほぼミントだけの鉢になってしまうこともあります。寒さが厳しい地方では冬に地上部が枯れますが、春になると再び芽吹きます。

 

ミントを庭や畑に地植えするときは、鉢ごと植えると広がりにくいです。このように植えても、鉢底の穴から地下茎を伸ばして鉢の外に芽が出ることがよくあります。

 

ミントの苗を寄せ植えに使うときは、このように小さな鉢に植えたまま植え付けると、他の植物の生育を妨げにくくなります。庭や畑のときと同じく、このように植えても、鉢底の穴から地下茎を伸ばして小さな鉢の外側に芽が出ることがよくあります。非常に強い植物です。

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グランドカバーは選んで植えよう♪

グランドカバープランツ

庭や玄関まわりに空いたスペースがあるときは、あまり手がかからないグランドカバーを植えておくと、人が過ごしやすい環境になって心が癒されたり、四季を感じることもできるのでおすすめです。

好みや生活スタイル、庭の日当たり具合や土質に合うグランドカバーを選んで植えてみてくださいね。

今回紹介した4つの植物は、地植えする前に「植えて大丈夫な場所なのか」をしっかり検討してから植えることをおすすめします!(^^)

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とまつあつこ

グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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