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萩の花|季節や特徴、種類、名前が似ている花も紹介

日本の秋を代表するような萩について、花の特徴や季節、種類、さらに名前が似ているけど萩ではない花まで紹介します。

目次

萩の特徴

萩の特徴

  • 学名:Lespedeza
  • 科名・属名:マメ科ハギ属
  • 分類:落葉低木

萩の特徴

萩はヤマハギを始めとするマメ科ハギ属の総称です。秋の七草としても有名ですが、草ではなく落葉低木です。

萩は細く枝垂れる枝に白や赤紫の小さな花をたくさん咲かせます。満開になると花の重みで枝がたわんでいるように見え、風にそよぐ姿は風情があります。

萩の花の特徴

萩の花は、マメ科特有の蝶形花。直径1~1.5cmほどの小さな花を枝いっぱいに咲かせます。萩の花色は赤みの強い紫色をしています。他に白花種もあります。

萩の葉の特徴

萩の葉は、丸みの強い楕円形で三枚小葉で、少しくすんだようなグリーンをしています。華奢な枝と柔らかい印象の小葉が可愛らしいので、花が咲いていない時期も楽しめます。

萩の花言葉

萩の花言葉

萩の花言葉は「思案」「柔軟な精神」

枝をしならせて俯くように咲く萩によく似合う花言葉です。

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萩の花の季節

萩の花の季節

萩の花が咲くのは7月~9月。秋の七草に数えられていますが、初夏から咲き始めて晩夏の頃に満開になります。

萩の見頃

萩の見頃は9月です。7月頃から咲き始め、暑い盛りは花数が減ります。気温が少しずつ下がり始めた9月頃に満開の見頃を迎えます。萩のトンネルを作っている庭園や公園もあるので、この季節にはぜひ足を運びたいものです。

萩は秋の七草

萩は秋の七草

萩は秋の七草の一つに数えられています。秋の七草とは、女郎花(オミナエシ)、尾花(ススキ)、桔梗(キキョウ)、撫子(ナデシコ)、藤袴(フジバカマ)、葛花(クズ)、萩(ハギ)の7種類のことを指します。秋の七草は万葉集にある山上憶良の歌に由来するとされています。

秋の七草の意味

秋の七草は、春の七草のように食べられる花ではありません。その花姿を愛で、香りを楽しみ、秋を感じる、季節の移ろいと情緒を楽しむことを目的としています。秋の七草の由来は万葉集に収められている山上憶良の歌です。なかでも萩は万葉集で一番多く詠まれた植物として有名です。

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こんなにある! 萩の種類

こんなにある! 萩の種類

萩という植物名は、マメ科ハギ属の総称として使用されています。萩のなかでも有名な種類をいくつか紹介します。

山萩(ヤマハギ)

  • 学名:Lespedeza bicolor

山萩は日本の山野に自生する萩。花は赤紫色で葉はたまご型、よく分岐するのが特徴です。

宮城野萩(ミヤギノハギ)

  • 学名:Lespedeza thunbergii

宮城野萩は、枝垂れるように咲く姿が美しいハギです。葉の先が少し尖ったような形をしています。公園や庭園で見かける萩の多くは宮城野萩です。

丸葉萩(マルバハギ)

  • 学名:Lespedeza crytobotrya

丸葉萩も日本の山野に自生するハギです。名前の通り葉は丸く、花序が短いので花は葉の間に埋もれるように咲きます。

木萩(キハギ)

  • 学名:Lespedeza buergeri

木萩は他のハギに比べて大きく、2mほどまで生長します。花は白に近い淡い黄色に紫の斑が入ります。

江戸絞り(エドシボリ)

  • 学名:Lespedeza

萩の園芸品種です。白地にピンクの絞りが入ったような花色が美しい品種です。花付きも良く、見映えがするので人気があります。

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名前が似ているけど、萩ではない花

萩は漢字で草かんむりに秋と書くくらい、秋を代表するような花。そのためか萩と名の付く植物はいっぱいあります。名前に萩と付くけれど、萩ではない植物をいくつか紹介します。

禊萩(ミソハギ)

禊萩

  • 学名:Lythrum anceps
  • 科名・属名:ミソハギ科ミソハギ属

禊萩はミソハギ科の多年草です。7月~8月頃に開花します。お盆にはこの禊萩の花を水に浸し、花を使って水をかけて場を清めたことから「ミソギハギ」が略されて「ミソハギ」になったといわれています。

盗人萩(ヌスビトハギ)

盗人萩

  • 学名:Hylodesmum podocarpum subsp. oxyphyllum
  • 科名・属名:マメ科ヌスビトハギ属

盗人萩はマメ科ヌスビトハギ属の多年草です。花期は7月~10月。盗人萩という不名誉な名前は、種子が盗人の足跡に似ているからだそうです。直径3mm程度の小さなマメ科特有の花を咲かせます。よく見ると、なるほどハギに似ています。淡い紫色の花が可愛らしい野草です。

先代萩(センダイハギ)

センダイハギ

  • 学名:Thermopsis
  • 科名・属名:マメ科センダイハギ属

先代萩は本州北部の海岸などに自生する多年草です。花期は5月~8月、ルピナスに似た黄色の花を咲かせます。名前に萩と付きますが、萩には似ても似つきません。さらに、仙台とも関係はないようです。つまり萩の月というお菓子とは何の関係もありません。

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萩の育て方

萩の育て方

場所・用土

日当たり良く、株元は日陰になるような場所を好みます。土壌はそれほど選びません。

鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。

水やり

表土が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥に弱いので水を切らさないように注意してください。

肥料

特に必要ありません。マメ科の植物は根に根粒菌を持っているので自ら土壌を肥沃にする特性があります。

病害虫と対処法

アブラムシに注意しましょう。見つけ次第駆除します。

剪定

冬は葉を落とし休眠します。春にまた大きく枝を伸ばすので、冬の間に不要な枝を剪定し、大きく切り詰めるようにしましょう。

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濃い赤紫の花と風に揺れる姿が魅力的な萩。秋の七草であり、万葉集に最も多く登場する植物ということからも、古くから日本人に愛されてきた花であることがわかります。日本の風情と情緒を感じるハギの花について、さらに詳しくなって魅力を見直してみてはいかがでしょうか。

 

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