春のお庭を彩るツツジの魅力|和風から洋風のお庭までなじむ種類と育て方
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ツツジはサクラが終わった頃に一斉に春の訪れを謳歌するように咲き誇る花木。豊富な花色は和風から洋風のお庭まで活躍します。ツツジの特徴、サツキとの見分け方、種類、剪定のタイミングなどの育て方を紹介します。
目次
ツツジの特徴と魅力

ツツジは日本原産の花木で、江戸時代にブームが起こり、たくさんの園芸品種が作出されました。ピンクや赤、白、黄色の鮮やかな花色と花の大きさ、花数の多さ、育てやすさが魅力です。1度植え付ければ、大した手間をかけずに毎年花を咲かせてくれ、刈り込みによって大きくも小さくも仕立てられることから、お庭のサイズに合わせて管理ができます。
ツツジには常緑性と落葉性があります。常緑性は、ヤマツツジやオオムラサキ、キリシマ、クルメツツジ、ヒラドツツジ、モチツツジ、リュウキュウツツジなど、赤、ピンク、紫、白、絞りなど花色が豊富です。オオムラサキはオオムラサキツツジとも呼ばれ、大きな花が美しく、街路樹などでよく見かけるツツジです。クルメツツジは園芸品種が豊富で、花色、咲き方など、バリエーションに富んでいます。
落葉性は、ミツバツツジ、レンゲツツジ、ゴヨウツツジなどがあります。薄紫色の花色が美しいミツバツツジは花の時期は息を飲むほど美しく、庭木や公園樹、寺社の庭園などに好まれています。鮮やかなオレンジ色の花が印象的なレンゲツツジは、庭木の他、公園樹などに利用されています。愛子様の御印(おしるし)として知られるゴヨウツツジは、5枚の葉と純白の花が清楚で美しい印象です。
ツツジとサツキの見分け方は?

ツツジとよく似た花に「サツキ」があります。この2種の一目で分かる見分け方は、花と葉のサイズ。ツツジの花が4~5cmであるのに対し、サツキの花は2~3cmと小ぶりなので、すぐにわかります。また「サツキ(皐月)」という名前の通り開花時期が5月で、ツツジより少し遅れて咲くのも特徴です。花が咲いていない時期の見分け方は葉の大きさや光沢と手触りなど。違いについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
ドウダンツツジもツツジ?

春にスズランに似た花を咲かせるドウダンツツジは、ツツジではなく近縁種です。ツツジはツツジ属、ドウダンツツジはドウダンツツジ属と、植物学上の分類が異なります。また、ツツジには常緑性と落葉性の両方がありますが、ドウダンツツジはすべて落葉性である点も大きな違いです。
ドウダンツツジは夏の青々とした葉、秋の紅葉も楽しめます。ツツジと一緒に植えて、ローメンテナンスのお庭づくりをしてみませんか。
どれを選ぶ? こんなにあるツツジの種類
庭木に迎えるならどのツツジがお好みですか? たくさんある中から花色や花の形で気になる種類を選んでください。

レンゲツツジは、花色が豊富な落葉性のツツジ。赤みの強い朱色やオレンジ、黄色、白など鮮やかな色彩が揃います。名前の由来は、花が枝の先に輪のように広がって咲く様子が蓮華を連想させるから。花が大きく、色鮮やかなことから、お庭の中で存在感を発揮します。また、丈夫で育てやすく、花付きが良いので人気のある庭木です。

ミツバツツジは、薄紫色の花を咲かせる落葉性のツツジ。薄紫色が基本ですが、淡いピンクや白い花を咲かせるものもあります。花の後から葉が展開されるので、満開の時期は花だけが宙に浮いているような美しい光景を楽しむことができます。華奢な樹形が美しく、洋風のお庭とも相性が良く、夏には程よく日陰を作ってくれるので、球根植物やスプリングエフェメラルなど春に咲く草花を下草として植えると華やかな景色を楽しめます。

ゴヨウツツジは、白い花が咲く落葉性のツツジ。少しうつむくように咲く花が、一層楚々とした美しさを印象付けています。放っておくと樹高5m以上になる高木ですが、枝が細く華奢な印象で圧迫感がないので、どんなお庭にも良く馴染みます。軽やかな枝ぶりはイングリッシュガーデンのシンボルツリーにもおすすめです。

サツキツツジは、ツツジを一回り小さくした印象の花と葉が特徴で、主張が控えめなことからスモールスペースにおすすめです。

他にも、大きな花と鮮やかな花色が印象的なオオムラサキは、常緑低木で育てやすいことから街路樹や生垣など、よく見かける種類です。

淡いクリーム色の花がかわいらしいヒカゲツツジは、常緑性のツツジ。名前の通り、日陰を好む性質なので、あまり日当たりの良くないお庭に向いています。クリーム色の花は、日陰のお庭に明るい雰囲気をもたらしてくれることでしょう。
ツツジの育て方|たくさん花を楽しむコツ

ツツジは、酸性土壌を好むという特性があります。健やかに育てるために、事前に土壌改良を行うことをおすすめします。
場所・用土
日当たりと水はけの良い、肥沃な酸性土壌を好みます。植え付けの1~2週間前にピートモス(無調整)や酸度調整剤を混ぜ込んで土壌改良をしましょう。市販のツツジ用培養土を利用してもよいでしょう。
また、水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなります。水はけが悪いようであれば、植え付け時に赤玉土を混ぜ込むなどしてください。
水やり
植え付けから根付くまでは水を切らさないように管理しましょう。特に夏は乾燥しすぎないように、様子を見て早朝か夕方に水やりをしましょう。根付いてからは降雨に任せて問題ありません。
肥料
花が終わった5月~6月にお礼肥、冬に寒肥として緩効性肥料を施します。
病害虫と対処法
夏に乾燥するとハダニが発生することがあります。葉の表裏にも水をかけて、洗い流すようにしましょう。
剪定
7月には翌年の花芽の準備に入るので、花が終わったら6月までに剪定を行うようにしてください。剪定時期が遅くなると、翌年の花を楽しめなくなってしまいます。
ツツジは花が咲いた後に伸びた枝に花芽を作ります。花後に伸びた新しい枝を、1~2cm残す程度まで刈り込むようにしましょう。新しい枝の萌芽力を高め、翌年の花数を増やす剪定方法です。
日々の手入れ
花が終わったらこまめに花がらを摘み取るようにしましょう。
詳しい育て方は植物図鑑をご覧ください。
ツツジを暮らしに取り入れよう

切り花として楽しむ
ドウダンツツジは生花の枝ものとしても流通しています。大きく横に枝を広げた樹形と、青々とした葉が涼しげで、枝だけで飾っておいても絵になります。
吸水がうまくいかないと葉がチリチリになってしまうというのが難点ですが、こちらの記事で吸水力を上げる水揚げ方法も紹介しています。
ツツジの花言葉
ツツジは鉢植えや盆栽で流通しています。お庭に迎えるなら、花言葉も意識してみませんか。
ツツジの花言葉は「節度」「慎み」です。
色別は、赤のツツジの花言葉は「恋の喜び」、白のツツジの花言葉は「初恋」です。
レンゲツツジの花言葉は「情熱」「堅実」です。
サツキの花言葉は「節制」「節約」「貞淑」です。
ゴヨウツツジの花言葉は「愛の喜び」「上品」です。
ミツバツツジの花言葉は「節制」「抑制のきいた生活」です。
ドウダンツツジの花言葉は「上品」「返礼」です。









































