編集部のこぼれ種#31「甘くて美味しいグリンピースが収穫できました♪」

戸松敦子
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植物と一緒に暮らしているLOVEGREEN編集部の、何気ない出来事や発見、雑談などなど……日々の一部をふらっとのぞいてみてください。今回は、収穫したてのグリンピースが甘くて美味しすぎて感動したお話です。
(撮影協力/アグリス成城)
昨年の12月初めにグリンピースの苗を植え付けて育てているのですが、先日、たくさんの莢ができていることに気付き嬉しくなりました。グリンピースとサヤエンドウ(絹さや)は、同じエンドウ豆の仲間だと知っていますか?若い莢を食べるのがサヤエンドウ(絹さや)、未熟な実を食べるのがグリンピースです。この時はまだ莢が薄っぺらい感じで、サヤエンドウ(絹さや)の状態でした。
サヤエンドウ(絹さや)
- サヤエンドウ(絹さや)は、エンドウの未熟な莢を食用とする場合の呼び方です。大きく2つに分けると、草丈200cmほどのつるあり種、草丈40~100cmほどのつるなし種があります。 エンドウは大きく分けて、若い莢(さや)を食用とする「サヤエンドウ」と、未熟な豆を利用するグリーンピースのような「実エンドウ」、完熟した豆を乾燥させて利用する「エンドウ豆」があります。最近リボベジとしても人気なスプラウトの一種「豆苗(とうみょう)」も、エンドウの若芽です。 エンドウ豆は歴史が古く、紀元前7000年頃から南西アジアで栽培されていました。エジプトの有名なツタンカーメンの墓から出土するなど古代ローマやギリシャで栽培されるほど、歴史的にも大変古く重要な作物だったようです。後にインドから中国へ伝わり、日本へ入ったのは8~10世紀頃と言われていますが、日本でエンドウが食べられるようになったのは江戸時代。関東地方では「絹さや」関西で「サヤエンドウ」と呼ばれることが多いようです。その他にも、ぶんこ、さやまめ、さんどまめ……など、地域によって様々な呼び方があります。
それから1週間後の様子です。莢が少しふっくらしてきた感じがわかりますか?
スナップエンドウのように丸みを帯びてきました。ちなみに、スナップエンドウもグリンピースやサヤインゲン(絹さや)と同じエンドウ豆の仲間で新しい品種。莢も実も食べられるように改良されたものなんですって。みんなもともとインゲンマメ豆なのですね。(^^)
エンドウ(えんどう豆)
- エンドウ(えんどう豆)は、大きく分けて若い莢(さや)を食用とする「サヤエンドウ」と、未熟な豆を利用するグリーンピースのような「実エンドウ」、そして完熟した豆を乾燥させて利用する「エンドウ豆」とがあります。 エンドウ(えんどう豆)は歴史が古く、紀元前7000年頃から南西アジアで栽培されていました。エジプトの有名なツタンカーメンの墓から出土するなど古代ローマやギリシャで栽培されるほど、歴史的にも大変古く重要な作物だったようです。後にインドから中国へ伝わり、日本へ入ったのは8~10世紀頃と言われていますが、日本でエンドウ(えんどう豆)が食べられるようになったのは江戸時代以降。早い時代からヨーロッパ系とアジア系に分かれて発展していきましたが、大豆があったためにアジアではあまり広がらなかったようです。 エンドウ(えんどう豆)の種類 エンドウ(えんどう豆)は莢(さや)の硬さで硬莢種(こうきょうしゅ)と軟莢種(なんきょうしゅ)に分かれます。 硬莢種(こうきょうしゅ) ・赤エンドウ豆(成熟豆)…みつまめやゆで豆 ・青エンドウ豆(成熟豆)…煎り豆、煮豆、餡(鶯餡) 軟莢種(なんきょうしゅ) ・サヤエンドウ ・グリーンピース(未成熟豆) 最近リボベジとしても人気なスプラウトの一種「豆苗(とうみょう)」も、エンドウ(えんどう豆)の若芽です。
莢を開いてみると、可愛いお豆が育っていました!
莢がパツパツになっているものは、隙間なく大きなお豆が育っています。小さい粒は生で食べても美味しいと教えてもらいその場で試食してみると、瑞々しくて甘~い!自分の中のグリンピースのイメージが変わりました。ミックスベジタブルの中に入っているグリンピースとは全く違う食べ物です。早速、夕飯のサラダに生のグリンピースをトッピングして食べました。新鮮で美味しすぎる!
グリンピースをさっと塩ゆでして、ご飯に混ぜるだけの簡単グリンピースご飯もお弁当に入れました♪ 彩りばっちりです。
グリンピースは、なんとなく苦手な人が多いイメージの野菜。シュウマイの上に載っているグリンピースや、ミックスベジタブルのグリンピースをよけて食べる姿をたまに見ますよね。私はグリンピースが嫌いではないですが、今まで八百屋さんで買って料理に使うことが無かったせいか、今回収穫したグリンピースが甘くて美味しすぎて幸せを感じてしまいました。自分で育てたひいき目もあると思いますが(笑)今度、八百屋さんでもグリンピースを買って料理してみたいと思います。
おまけの写真です。グリンピースのつるの先端がくるりんとなっている姿、たまらなく可愛いですよね。今週もまた収穫できそうで畑に行くのが楽しみです。プランターでも育てられるので、ぜひ皆様も育ててみてはいかがでしょうか。
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