ユーカリの育て方や剪定方法、飾り方について
LOVEGREEN編集部
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ユーカリは庭木でも、切花でも人気の樹木です。シルバーがかった葉が美しく、さらに香りのよいハーブとしても人気です。魅力がいっぱいのユーカリを自宅で育ててみませんか。
ユーカリの育て方や剪定のポイント、剪定した枝の飾り方まで、ユーカリの楽しみ方をご紹介します。
目次
- ユーカリの基本情報
- ユーカリの育て方
- ユーカリの剪定のポイント
- ユーカリの摘心のポイント
- ユーカリの摘心をしてみました!
- ユーカリに支柱を立てよう
- 剪定したユーカリの飾り方
- ユーカリの剪定と摘心のコツをおさらい
ユーカリの基本情報
- 学名:Eucalyptus
- 科名:フトモモ科
- 属名:ユーカリ属
- 分類:常緑高木
ユーカリはオーストラリアやタスマニアなど南半球を中心に自生する常緑高木です。その種類は500から1000種あると言われています。ユーカリの人気は銀葉と呼ばれるシルバーがかったグリーンの葉です。この葉には爽やかな香りがあります。葉の色も香りも魅力的なユーカリは、切花としても人気です。生花だけでなくドライフラワーにしてもその香りが長く残るので、リースやスワッグにしても楽しめます。
他にもコアラが食べる葉として有名なユーカリですが、コアラが食べるのはユーカリの中でもロブスタなどの数種類と言われています。ユーカリなら何でもいいというわけではありません。気を付けましょう。
ユーカリの育て方
人にもコアラにも大人気のユーカリ。庭植えや鉢植え、切り花、楽しみ方がいっぱいのユーカリを自宅で育ててみましょう。
ユーカリの日当たりや置き場所は?
ユーカリは日当たりの良い場所を好みます。また風通しの良い場所で管理しましょう。これはユーカリが風に揺れる姿が可愛らしいからだけでなく、ユーカリが乾燥気味の環境を好むことに由来します。
ユーカリの中には寒さに弱い品種もあるので、冬越しはその品種の特性に準ずるようにしましょう。屋外で越冬出来ないような品種は冬は日当たりの良い室内に取り込みます。
ユーカリの用土について
ユーカリは乾燥気味を好むので、水はけの良い土壌で育てましょう。鉢植えのユーカリは市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
ユーカリの水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。ユーカリは乾燥気味を好み過湿を嫌うので、水のやり過ぎに注意しましょう。特に夏は蒸れを避けることと、土中の水温の上昇を避けるために、早朝か夕方に水やりをします。
ユーカリの葉っぱが赤くなるのはなぜ?
ユーカリの葉が違う植物のように赤く紅葉しています。
買ったときは、きれいなシルバーグリーンのユーカリだったのに、なんだか葉っぱが赤くなってしまった!枯れたの?と慌てたことはありませんか。
冬季のユーカリは、寒さを感じて葉が赤くなることがあります。ユーカリは常緑樹なので、落葉樹のように紅葉した後に葉が落ちることはなく、春になり気温が上がってくると自然と葉の色は元通りになります。
このように冬にユーカリの葉が赤くなるのは自然なことなので、特に心配する必要はありません。
▼詳しいユーカリの育て方はこちらから
ユーカリの剪定のポイント
伸びすぎてしまったユーカリ。ずいぶんと葉も増えてきました。枝葉の密度が高いと蒸れて病害虫が発生する原因となります。ユーカリは根が浅いので、若木のうちは地上部が倒れやすく不安定です。特に主幹が大きく生長するまでは、地上部が風に煽られ、倒れたり折れたりする危険性があります。ユーカリの風通しを良くし、安定させる為に剪定することにしました。
剪定の時期は春と秋
剪定に適した時期は春(3月~5月)と、秋(9月~10月)です。剪定のポイントは、全体のバランスを見ながら枝を切って、反対側の景色が透けて見えるくらいの透かし剪定をすること。伸びすぎたり混みすぎたりしている枝を適度に透かし、枝の密度を適正にすることで、日当たりや風通しが改善できます。透かし剪定をすることで病害虫の予防や内側の枝の徒長を防ぐことができ、きれいな樹形を維持することができます。
ユーカリの剪定は、途中でのぶつ切りはNGです。葉の付け根にある節で剪定をするか、不要な枝は主幹の付け根から剪定するようにします。
ユーカリの摘心のポイント
ユーカリを好みの樹形に整えるには「摘心」が必要です。摘心とは生長途中の枝を摘み取ることで、それ以上先に伸びることがないようにする処理です。さらに先への生長を止められた植物は、そのポイントから脇芽を出し枝分かれをして、横に枝を広げていこうとします。
摘心を行うことで好みのサイズに仕立てられる他に、枝数を増やし密度のある樹形に仕立てられるというメリットがあります。
▼摘心について詳しくはこちら!
ユーカリの摘心をしてみました!
ここがユーカリの枝の先端の新芽です。
カットしておくと…
脇芽が生えてくるので生長して来たらお好みの樹形に整えていきましょう。
枝先だけではなく葉の節でカットすれば、そこからも脇芽が生えてきますので、毎年剪定しながら様子を見て、ユーカリを好みの樹形に整えることができます。
ユーカリに支柱を立てよう
ユーカリは根が浅く、若木のうちは風で倒れてしまうこともあります。重さのある安定した鉢に植え替えることも大切ですが、さらに支柱を立てておけば主幹が安定するので風で倒れて折れてしまう心配がなくなります。
ユーカリの主幹に添わせるように支柱を立て、数か所しっかりと麻ひもで結びます。ワイヤーなどできつく締めてしまうと、生長して主幹が太くなってきたときに幹を傷めてしまいます。支柱を結び付けるなら麻ひもがいいでしょう。
しっかりと支柱を結び付けました。これでユーカリは倒れることなく生長できます!
剪定したユーカリの飾り方
切り花としても売られているユーカリはお水に入れて飾ることもできます。剪定した枝は捨ててしまわずにお部屋に飾って楽しみましょう。こちらはコーヒーの空きカップに飾ってみた様子。
一方こちらは花瓶に飾っている様子。migiwaフラワーベースはデザイン性と安定感のある、ユーカリとの相性抜群のフラワーベース。グリーンも飾りやすいためマルチに活用できておすすめです。
ユーカリの枝と紐があれば…、
ちょっと結んでミニスワッグの出来上がりです!このまま吊るして飾っておけばドライフラワーとして楽しむことができます。
剪定の枝が少ない時は、葉や小枝をビンに入れるだけでも香りを楽しむことができます!お水を入れなければ、このまま乾燥させてドライフラワーとして飾っておけます。
ユーカリの剪定と摘心のコツをおさらい
- ユーカリの剪定は透かし剪定。枝ぶりがわかるようすっきりした剪定を
- ユーカリの摘心は枝の密度を上げたいときに行うと良し
- ユーカリは根が浅いので風が当たる場所では支柱があると安心
- ユーカリは剪定した枝を生けたりドライにして楽しめる!
剪定したユーカリの葉や枝はとっても良い香りがします。ユーカリを育てて、お部屋に飾って、爽やかな香り溢れる生活をしませんか。
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