パクチーの育て方 〜種まき編〜

LOVEGREEN編集部
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大人気のハーブ「パクチー」も自宅の庭やベランダで育てることができるんです♪
パクチーは半日陰の場所でも育てることができるので、あまり日が当たらないベランダのため、今まで野菜やハーブを育てられなかった方にもチャレンジしてほしいハーブです!
目次
パクチーの発芽率を上げる方法
左:パクチーの種 右:ルッコラの種 奥:プッシュピン
まずはパクチーの種の大きさをご覧ください。ルッコラの種と比較してみるとパクチーの種の大きさがよく分かります。
ハーブの仲間ルッコラの種と比べて、どうしてこんなに大きいのかというと、種を割ってみると分かります。
パクチーの種の中身
パクチーの種は、こんなふうに殻の中に2つ種が入っているからなのです。
殻から種を取り出します。栗の形に似てますね。
ベビーリーフやラディッシュは85%前後の発芽率ですが、パクチーの種袋の裏を見てみると「発芽率60%以上」と記載されています。この発芽率の違いは、パクチーの種が硬い殻に覆われている形状が要因となっているようです。
そのため種の殻を軽く潰して数時間から一晩水につけてから種をまくと発芽率がよくなります。
左:一晩水に浸した種 中央:数時間水に浸した種 右:割っただけの種
発芽率を上げるために1晩、もしくは数時間水に浸し、パクチーの発芽率をあげてみましょう!
パクチーの種まき
パクチーの種まきをする前に、ベランダのどの場所で育てるか考えていきましょう。
ベランダ栽培の注意点
このような場所にプランターを置くのはNG
ベランダでパクチーを栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは他にあります。
室外機の位置です。
パクチーは風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、パクチーが弱りやすい環境を作ってしまいます。
できるだけ室外機の風に当たらない環境でパクチーを育てるようにしましょう。
プランターの準備
パクチーの根は直根性ですので移植を嫌います。育苗ポットに種をまくよりも、育てるプランターに直に種をまいた方が根が真っすぐ伸びます。
※直根性とは根っこが地中深く枝分かれすることなく、まっすぐに伸びていく性質のことをいいます。 地中深く伸びた後に分岐するものもありますが、基本的には太い根が下に伸びていく性質をいいます。そのため直根性の植物は、太い根を少しでも痛めてしまうと植物のダメージが大きく、うまく根付きません。このことから植え替えの時に注意が必要な植物と言えます。
パクチーのプランター
高さ、幅、奥行き共に20cm以上の7号鉢以上のサイズが良く育つと思います。
土の準備
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷きます。土は野菜用の培養土で育てましょう。
パクチーの種をまく時期
温暖地(一般地)でのパクチーの種をまく時期は、春夏栽培では気温が十分暖かくなってからの4~5月、秋冬栽培では9~10月頃が適しています。
パクチーの種まき
パクチーの種のまき方は「すじまき」「点まき」「ばらまき」いずれかの方法でまきましょう。
移植を好まない直根型の植物なので直まきを心がけましょう。日当たりの良い環境でも、半日陰でも育ちます。
今回のパクチーの種まきの方法は「点まき」にしました。女性の握りこぶしより少し小さめの凹みを作ります。
水に浸しているため、通常のパクチーの発芽率より高くなると思います。一晩水に浸していなくても、種をまいた後しっかり水をあげていれば発芽しますので、毎日の水やりを忘れずに行ってください。
3~6粒程の種をまいていきましょう。
最後にしっかり水をやり、寒冷紗をかけたら完成です。
今回は大きなプランターにキュウリと一緒にパクチーを育てていきたいと思います。
パクチー以外の種まき
春夏栽培でパクチー以外にも、他の野菜と混植してまいた種をご紹介します。
にんじん
セリ科のニンジンと相性がいいといわれている、アブラナ科のラディッシュと混植してみました。青虫を遠ざける効果があるようですので試してみたいと思います。
ニンジン(人参)
- ニンジン(人参)はパセリやセロリの仲間で、セリ科の一年草です。三寸人参、五寸人参、春まき人参などの種類により、収穫するまでの栽培日数も違ってきます。 ニンジン(人参)は直根性のため、移植は不向きです。直にプランターや畑に種をまいて育てます。種をまいた後、主根を地中深く伸ばしながら、側根が生長します。主根の生長が終わると、根の上の方から少しずつ太りだし、大きくなっていきます。その証拠に、ニンジン(人参)を輪切りにしてみると、断面図が木の年輪のようになっています。 ニンジン(人参)は根を肥大させた部分を食べますが、ニンジン(人参)の細く繊細な葉にもとても栄養があり、葉が小さくて柔らかいうちはサラダにしたり、大きい葉になり少し硬くなると天ぷらなどにして食べることができます。 ニンジン(人参)の色はオレンジ色が一般的ですが、金時ニンジンのように赤い色、黄色や紫、白いニンジン(人参)まで様々な色があります。
イタリアンパセリ
ナスの害虫を防ぐといわれているパセリを点まきでナスの周りに植えたいと思います。
スイスチャード
スイスチャードは、種まきしてから1か月ほどで収穫が可能な野菜です。今回スイスチャードと一緒に植え付ける予定のズッキーニは、4月下旬から5月以降の苗の植え付けになりますので、同じプランター内で時間差で収穫することが可能です。
スイスチャード
- スイスチャードの和名である不断草(ふだんそう)という名は、真冬には生育は鈍りますが、ほぼ1年を通して育て収穫できることから名前が付いたといわれています。暑さ寒さに強いスイスチャードは、とても育てやすい野菜です。 スイスチャードの葉の軸は、赤・白・黄色・紫・オレンジなどカラフルな色合いがあり、サラダなどの彩りにもよく使われます。お洒落な野菜として、家庭菜園でも人気となっています。 日本では、まだ馴染みが薄い野菜かもしれませんが、最近では野菜として育てる以外にも、葉色の美しさからガーデニングのカラーリーフとしても育てられ、人気が出ています。 同じアカザ科のほうれん草が少なくなる真夏の時期にも収穫でき、淡白な味わいから、様々な葉物野菜の代用として料理に使われます。また、スイスチャードが小さいうちは、カラフルなベビーリーフとしても重宝します。
いかがでしたか?
パクチーの発芽率UPと種まきは、これで大丈夫ですね♪
みなさんも楽しんでいろんな種をまいてみてくださいね。
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